唐松岳、五竜岳、鹿島槍、爺ヶ岳
- GPS
- 200:00
- 距離
- 32.2km
- 登り
- 2,355m
- 下り
- 2,779m
コースタイム
8/15 5:15五竜山荘→6:25五竜岳山頂6:45→11:20キレット小屋
8/16 5:35キレット小屋→7:10鹿島槍吊尾根→7:20鹿島槍北峰山頂→8:05鹿島槍南峰8:25→8:55布引岳→9:45冷池山荘→11:55爺ヶ岳南峰12:30→13:15種池山荘
8/17 6:50種池山荘→9:35扇沢
天候 | 14日:晴れ後曇 15日:晴れ後曇 16日:曇 17日:曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
8/14 ゴンドラリフト(5:30〜) アルペンクワッドリフト(5:45〜) グラートクワッ ド(6:00〜)【片道:1,400円】 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山ポスト】 八方尾根のリフト乗り場で遭対協の方が登山カードを受けつけており、アドバイスを貰えた!当初は種池山荘から鉢ノ木岳を経由して下山する予定だったので情報の少ない箇所のアドバイスは特に有難かった・ 【危険箇所】 ・唐松〜五竜間の牛首 ・五竜〜キレット小屋方面 下りとなるガラ場が断続的にあり落石に注意。また鎖場や梯もあり。 ・キレット小屋〜鹿島槍 キレット小屋からすぐに梯や鎖場が連続する。確実に行動すれば問題はないように思う。 ・鹿島槍北峰〜南峰も細尾根なので注意は必要。 【温泉】 大町温泉郷温泉 薬師の湯 |
写真
感想
【1日目:八方〜五竜山荘】
夜行バスで新宿から八方尾根へ移動。幸いにも隣が空席になりゆっくりとできた。
けど、ゆっくりしすぎたせいか、夢を見て寝言で大声で叫んだ、はずです。
乗り合わせた方々申しわけないです。
下車した八方バスターミナルからゴンドラ・リフト乗り場まで15分ほど車道を移動。
乗車券売場の前に遭対協の方がいて登山計画書を渡しアドバイスをいただく。難所を織り交ぜたコースなので本当にありがたい。改めて注意するポイントを整理することができた。
ゴンドラ・リフトは18kgを超えると400円が追加でかかるとかでいよいよザックの計量タイム。23kg・・・・・。20kgを超えるのは大学サークルの合宿以来10数年ぶりかも。かつては30kg近いこともあり(とは行っても20才の体力の有り余っていた頃)、この時点ではこの事実をあまり重要視してなかったかも!?
ゴンドラ・リフトと3つを乗り継ぎ、いよいよ本格的な登山の開始。
物理的にも精神的にも重い体を徐々に覚醒しながら登るにはちょうどいい加減のコースを標高を稼ぐ。登り始めから丁度頃合のいい八方池の傍で一本目。気持ちいい!、と思ったのはこれまでで休憩後体調が上がらず、息が切れる切れる。周りもガスかかり眺望も利かなくなる。一気に唐松山荘まで行きたかったがそれもできず、雪渓下で休憩。パワー不足かと思い、朝食で残したパンを詰め込むがやはり回復せず。ようやく唐松山荘に着いたのは予定より30分ほど遅れ。ただ、富山側は晴れていたのは救いだった。
ここから山頂までは15分ほど。山荘にザックをテポして空荷で山頂を目指しますが、この15分すら途中でこむら返りが起き、30分ほどかけてようやく山頂の人となる。しんどかった!山荘まで一度戻り、自問自答。予定を切り上げ、今日は唐松山荘にテントを張るべきか?やはり初日から予定を遅らせるのは躊躇いが大きく、ゆっくり五竜山荘まで進むことにする。
唐松から五竜へは、いきなり牛首と呼ばれる難所ポイント,鯆眠瓠Bはこむら返りを抱えておりゆっくり歩幅を抑えながら難所を通過。先行する3パーティがあったものの、途中で道を譲られ、自分のペースが乱れバテ気味に。五竜山荘への最後の登りは道を譲り休みながら進みなんとか山荘に到着しました。
【2日目:五竜山荘〜キレット小屋】
2日目の朝。夕べは初めて買ったマイテントに包まれ、まずまずの休息を得る。
食欲は相変わらずなし。朝食にソーメンと少しのパン。テント場で御来光を拝んでから、まずは五竜岳山頂を目指す。この日の晩はキレット小屋に予約を入れたがあわよくば冷池小屋まで行き、テン泊を狙いたい。一本目は自分の体調を確かめるようにゆっくりゆっくりと行き、1時間かけて山頂へ到着。五竜岳の山頂からは、唐松岳やその奥の白馬鑓(多分白馬は見えてなかったと思うが・・・・・)、立山・劔、これから向かう鹿島槍とその奥の槍穂を望め、この山行一番の景観が広がってました。
まだまだ先は長いです。後ろ髪を惹かれながら、五竜岳の山頂を後にします。
難所ポイント△慮淮騎戮らキレットへ向けての下りの始まりです。
早速ガラ場で足元が非常に悪く、落石を起こさないよう慎重に下ります。先行していた方は、昨晩テントが隣だった方。ペースがいいので着いていきます。が、やはりこの日も体調が上がらず、1時間ほどで私は休憩に入ります。体力の回復を目指し、チョコを口にするも1つ食べるのが精一杯。完全にバテてます。コルで大休憩するも、行動再開後10分しないうちに呼吸が乱れ、細々ストップしながら行きます。
断続的に出現する鎖場なども慎重に行くことだけを考えて歩を進めます。
途中、稜線で遭対協の方が見守ってましたが、きっと「おいおい」というように映っていたことでしょう。キレット小屋まで20〜30分ほどのところで追い越されましたが、彼と私の足取りは雲泥の差でした。よくあんな危険なコースを歩いていたと我ながら思います。ようやく、キレット小屋が見えてきたときには安堵以外感じず、すでに冷池山荘までなどという無謀は完全に頭から消えてました。この日が一番体力的に厳しく、写真もほとんど撮ってませんでした。
11:30には小屋に着きましたので、荷物を軽くすることだけを考えて、前夜に濡れたテントを乾かし、夕食の予約はキャンセルし手持ちの食材を減らし、なぜか持ってきていた夏山ジョイはスタッフさんへの進呈し・・・・・(有難く受け取ってくれてよかったです)。
ただ、バテていた反省から朝食だけは頼み、行動後だと食べれるか分からないので弁当にせず小屋にて食べるようにしました。特に味噌汁とお茶が身に身に沁みた〜。
【3日目:キレット小屋〜種池山荘】
3日目はどうやら天候が崩れそう。もっても午前中くらいという。山小屋の兄ちゃんたちは雨が降れば風呂に入れるらしく、我々とは逆にテンションアゲアゲ。
キレット小屋では、遭対協の方に写真を撮ってもらい、難所ポイントの小屋から30分程度は梯・鎖が連続することの注意を再度受け出発です。
忠告どおり、最初の20分程度、梯・鎖を連続してパスして行きます。先行する4人組パーティが居て正直心強かった。しばらくすると道を譲られ、「キレットの核心部は通過したので安心ですね」と声をかけられ、キレットを無事通過したことを知る。鹿島槍北峰までは一部ガラ場や鎖場があるものの基本的にはさほど危険は感じず通過。体が慣れたせいかこの日は、バテることなく北峰の方の吊尾根まで到着。北峰の山頂を往復するもガスのなかで期待の眺望は得られず。
続いて南峰まで向かいます。相変わらずガスの中で南峰も目視できません。ようやく最後の大登を超えて山頂ですが、やはりガス。山頂標識の写真を撮るなど一連の儀式を済ませ、コヒーを煎れながらガスが晴れるのを待ちます。すると、これから向かう稜線が見えてきて・・・・・、やっぱり山はこうでなくちゃ。
それからコーヒーを飲んでて思ったのが、今回行動中にコーヒーを入れて休んだのは今日が初めてでした。1日目・2日目には「その」余裕がありませんでした。やはり山で飲むコーヒーは美味い。
晴れパワーとコーヒーパワを貰い、布引岳の山頂写真以外では冷池まで一気に下山しました。
爺ヶ岳へも、ゆっくりゆっくりと登り、中峰を経由して南峰へ。今日の目的地の種池山荘は目と鼻の先なので、ゆっくり紅茶を煎れて昼食としました。
【4日目:種池山荘〜扇沢(柏原新道)】
当初の予定は、種池山荘から針ノ木小屋の稜線歩きでした。
前日の夕立や、夜間の雨と強い風。朝5時半すぎにはまた雨と戦意喪失気味。種池の周辺もガスの中でしかも明日は崩れると言う。これで完全に戦意喪失し柏原新道で扇沢に下山することを決意。
非常に良く整備された道をひたすら下りました。
【総評】
今回の反省は、準備不足。山に行く体になってませんでした。
直近の山がGWの硫黄岳・天狗岳の山小屋泊の1泊2日。テント泊は昨年9月のトッタベツ岳&七つ沼の1泊2日。
今回、4泊5日のテント泊をする準備はしてませんでした。
ただ、予定に余裕があったのがせめてもの救いで無事下山できました。
次は、行けなかった(行かなかった!?)針ノ木岳を経由して、展望が望めなかった鹿島槍へ挑戦したいです。
五竜山荘のテント場は最高!1泊2日でもまた行きたい。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
ソロテント買ったんですねー
最後の写真、疲れ具合が取ってわかります。。。
ゆっくり休んでくださいね♪
秋口どこか案内して下さい
アライテントのエアライズ買っちゃいました!
最後の写真は、ちょうど雨に降られれて・・・・・。やっぱり針ノ木経由で下山すればよかったかなという後悔も同居した微妙な感情が出てますね。本当は今日も別の山に行く予定が悪天で中止で・・・・・。
ところで秋口、いいですよ。
9月中なら、今回行けなかった針ノ木〜鹿嶋槍の2泊3日、あと1泊2日なら南アルプスの鳳凰三山、仙丈ヶ岳と甲斐駒、南八ヶ岳なんてのでもいいですね。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する