八甲田山 稜線は暴風&雪!


- GPS
- 06:20
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 867m
- 下り
- 882m
コースタイム
- 山行
- 4:52
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 6:20
天候 | 曇り(山頂付近強風、雪) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・登山道は危険箇所特に無し (火山性ガスの噴出する地点は草木が生えない荒涼とした景色の為分かり易い。登山道外な為立ち入ら無い様に) ※この日は9時前辺りから小雪が降り始め、稜線は強風、真っ白で視界無し。防寒着の装着が必須でした |
その他周辺情報 | 酸ヶ湯温泉(大人1,000円 混浴注意) |
写真
まさか雪とは…防寒はしっかりとしてきたので寒くは無いがテンションだだ下がり。
誰も居ない道を寂しく進んでいると後ろから1人男性が来たので雑談しながら一緒に登る。
彼は高田大岳まで行くらしく、小岳山頂で別れた
肌の感覚が無くなって行くのを感じ焦る。
一瞬引き返そうか迷うが、他PTが進むのを見て自分も進むことにした
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
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感想
■青森県での初登山へ出発
会社の同僚数人が10/14(土)〜10/16(月)で2泊3日の青森旅行に行くというのでそれに乗っかって真ん中の15日日曜日だけ一人で八甲田山に登る予定を立てた。
天気予報は好転し、関東は雨だが北東北と北海道だけは晴れ予報。実際前日土曜に八戸駅で新幹線を降りると青空が広がっていた。
これはツいてると喜んでいたのだが、当日登山口のある酸ヶ湯温泉についてみると曇り空…予報では午後から晴れ間が覗くとの事なのでそれを期待する事にする。
酸ヶ湯公共駐車場に到着したのは朝の7時頃だったが、曇り空で風も冷たく気が乗らなくてぐずぐずしていたらあっという間に30分経っていた。
登山者は既に結構な数で、青森方面からのJRバスも来始めた為、道は混み合うことを恐れ慌てて準備を整え出発した。
■酸ヶ湯温泉より地獄湯ノ沢へ
7:30に酸ヶ湯温泉にある大岳登山口を出発。
鳥居をくぐり初めはドロドロの登山道を進む。ホテルを出る際路面が濡れていたが夜半に雨でも降ったのだろうか。
程なく硫化水素噴出地点を横目に通り過ぎる。火山特有の光景だが、噴出地点付近は草木は生えず枯れ木があるのみ。結構ガスの臭いも強い。
樹林の中を進むが、結構葉が落ちていて、紅葉の最盛期は過ぎていた。
宿を取った三沢から酸ヶ湯へ向かう国道394号はまさに紅葉真っ盛り!と言う感じだったので予想はしていたが、それより標高の高い八甲田山で紅葉を見るには少し遅かった様だ。
歩き始めて1時間ほどで地獄湯ノ沢の手前の南八甲田展望所に到着。
ここで青空が覗き南八甲田が一望!広大な景色に興奮する。
南八甲田の山々は詳しくは無いが、紅葉が果てしなく続いているのが見える。
あちらを歩くのも気持ちよさそうだ。
それからすぐに地獄湯ノ沢。橋を渡りごつごつした岩の道を進む。ここも草木の無いいかにも火山らしい風景だ。
目まぐるしく変わる景色にその後の期待も膨らんでいたのだが…
■仙人岱より小岳へ
坂を上り終えるとかつて湿原であったという仙人岱に。ここは登山者に踏み荒らされ小岳方面に僅かに湿原が残るのみになってしまったと言う。
目的地の大岳山頂が見えるのだが、山頂は不吉な灰色の雲に覆われ始めていた。
しばらく歩いていると山頂だけでなく八甲田上空が灰色の雲に覆われていく。先ほどまで見えていた小岳も雲の中に隠れ見えなくなってしまう。
小岳によってから大岳に登るつもりだった為、分岐でどうしようか迷ったが、このまま大岳に向かっても雲の中では眺望も無いだろう。
寄り道している間に大岳山頂の雲がどいてくれればと小岳に上り始めると直ぐに小雪がパラつき始めた…晴れ予報だったはずが一転強風と雪の悪天候に。バカな…
両脇を笹の覆う登山道は人っ子一人無く、木々が途切れる場所では強風が叩きつけてくる。少しに不安になりながら黙々と登っていると後ろから男性が登ってきた。
挨拶をすると雑談が始まり小岳まで一緒に登る雰囲気に。
男性は昨日も八甲田に登ったが、高田大岳手前で時間が来て引き返す羽目になった為リベンジのようだ。
(こんな悪天候の中リベンジに来なくても良いような気もするが…)
男性は大キレットや槍も踏破済みのベテランらしく、青森から年に何回も北アルプスに遠征すると言う。
小岳山頂で自分は引き返す為男性とはお別れ。
小岳山頂は強風で雪が顔に叩きつけてきてとても長居する雰囲気ではない。
眺望もゼロの為さっさと下山し分岐に戻った。
■雲中の大岳へ
小岳から戻っても雪は止まず、ますます強く降り始める。
草木をかき分け下山する際にウェアも上下とも濡れて来てしまい、諦めて雨具を装着、ザックカバーも着けた。
大岳への登山道に戻るとまた沢山の登山者が現われたが、見渡せば皆雨具上下で完全武装に。
「まさかこんな天気になるとはね!」とすれ違う人と笑い合う。まー笑うしか無いわな…
雲の中を進むのでずーっと眺望は無いまま、ホワイトアウトだ。
湿原を渡された木道が終わると登りが始まり暫くは樹林下に戻るが30分ほどで森林限界に到達。まあ景色は見えないままなのだが。
おそらく晴れていれば美しいのだろうなあという鏡沼を超えると大岳山頂に着いた。
ここまで真っ白な山頂は久しぶりだ。こりゃ逆にネタになるなぁとか考えていた。
■稜線を避難小屋へ
大岳を北側へ降り始めると直ぐに今までで一番の突風がゴーゴーと吹き荒れる。顔を叩きつける雪で痛いほど。依然周囲は真っ白なまま。
露出した肌が真冬のように感覚を無くす。
進むか迷ったが、団体が先に進むのを見て自分もいく事にした。
当初はこの後ロープウェイまで稜線を進むつもりだったが、既にそんな気力は無くなっていた。
15分で鞍部にある避難小屋が見えた。
これはありがたい!あの中で少し早いが昼飯にしよう。今日は温かいカップ麺が美味そうだ。
……まあみんな考えることは一緒な訳で、避難小屋は大混雑。一階も二階も人で埋まっていた。
五分ほど待つと土間の椅子が一つ空いたので座り今後の予定を立て直す。
ロープウェイ方面はやめて毛無岱へ降りてしまおう。コースタイムは2時間くらい縮んでしまうが、あの風の中を稜線歩きはしたく無い。
ここでゆっくりして風が弱まるのを待つ事にする。
濡れた雨具やシェルを脱ぐと身体からは勢いよく湯気が立ち上っていて本当に冬のようだ。
まあ体の芯から冷えるほどの寒さでは無いのが救いだが。
人が少し引けたのを見てストーブを焚き、カップ麺を啜る。
かなりのんびり飯を食い休憩したが、1時間以上待っても風は強くなるばかりのため諦めて出発することにする。
■絶景毛無岱
暫くは強風の中を歩くが、毛無岱分岐に着く頃には殆ど風も無くなっていた。風が強いのは上の方だけの様だ。
ロープウェイ方面を回った場合この分岐から戻ってくるはずだった場所。まだ未練がましくそろそろ晴れないかと立ち止まってみるが、やはり雲は引かず。そのまま霧の中の湿原を歩く。
毛無岱の湿原はなかなか広く、気持ちよく歩ける。真っ白なのが残念だ。
しかしその先の大階段から見下ろす下毛無岱の景色は一見の価値ありだ。
丁度この階段より上辺りで雲が終わり、湿原とその向こうの下界の景色までが広がっていた。これは凄い!
湿原は草紅葉、標高1,000m付近からは紅葉はまだ散っておらずその後はハイキング気分で歩けた。
山頂付近とえらい差だな…
下山後は酸ヶ湯温泉で汗を流したのだが、温泉から出てくると山頂の雲は何処に行っており、さらに15時からは青空まで広がってきた。
なんとも無情なお天道様…!
予定よりショートカットし時間が余ったので帰り道に雪中行軍遭難の碑に立ち寄ったりしたが、八甲田の空は本当に広いと感じた。
紅葉の景色も広大でどこまでも続いている。
木々を縫って走る道路も気持ち良い。
関東からは時間も費用もかかるが是非また来たいものだ。
八甲田山リベンジもしなきゃね(来年あたりに)
天気は残念でしたね
雪も舞い初めて冬はすぐそこですね
まぁ北海道遠征で悪天候に比べたら全然ダメージないですよ!(強がり)
また来年行くネタができたと思えば…
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