今回、山は歓迎してくれました
- GPS
- 10:30
- 距離
- 16.0km
- 登り
- 1,617m
- 下り
- 1,604m
コースタイム
- 10:03御前峰 - 10:36翠ヶ池 - 12:15千蛇ヶ池(昼食)12:56 -
13:37室堂センター - 15:00甚之助避難小屋 - 15:45中飯場 - 16:25別当出合
天候 | 前夜の星に手が届くような空に始まり、当日は概ね晴れ。 時々ガスがあたりを包みますが、午後に心配された雨も降らずにいい天気でした。 |
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過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
市ノ瀬〜別当出合のバス(400円)は始発(登り)が5時、最終(下り)が17時。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは市ノ瀬のビジターセンター前にあり、バス乗車時に提出しました。 特に危険箇所等はなかったようですが、御池巡りのガレ道はうっかり足を痛めないよう要注意ですね。 |
写真
感想
前回(7月30日)の白山では雨と霧で山の姿を見ることができず、真っ白な風景(?)の中を歩いていました。
自分の足の裏ではしっかりと2702mを感じ取っていたのですが、今度は自分の目でこの山をしっかり見てやろうと、また行ってきました。
前夜、大阪の高槻市で30年前の旧友たちと食事会(もちろん私は酒×)があり、散々盛り上がったテンションのまま現地に向かいます。
名神から湖西道路、R161から北陸道、R461、R157と二度目だけに多少慣れたつもりです。
それでも途中で眠くなっては休憩し、小腹がすいては車を停め、のんびり走って市ノ瀬に着いたのが3時半。 夕方から何度も雨が降ったりやんだりで多少の不安を感じつつも、車を降りて空を見上げると満天の星! 月がない分余計に星が輝いて、しばし立ち止まって我を忘れていました。車に戻ってからはあれこれ時間を無駄にせず、御嶽山の教訓で積んできた毛布を引っ張り出してすぐに夢の中。
携帯電話のアラームより早く目が覚めていたのはやっぱり気が早っていたんだろうと苦笑いです。
別当出合からは前回と同様観光新道経由で室堂を目指します。 確かに最初の急登はありますが、その後の稜線歩きが楽しみでこのルートが私の定番になったようです。
歩き出すとすぐに気づいたのが周りの明るさです。
前回より日の出の時刻は遅いのに、今回はすでに道も明るくてヘッドランプも不要でした。 晴れるってことは明るいんだと言葉にすれば当たり前のことを、妙な具合に実感したことでした。
上空はこのようにいい感じで晴れていますが、足元の山(地面)から上がる湿気はたぶん相当あって、山肌には次々とガスが沸き起こっています。
それが斜面を上がってくる雰囲気はずっとあって、実際何度か周りを包まれましたが、いづれも短時間で消えてくれました。 今日も太陽ががんばってくれているようです。
今回デビューする山グッズがスパッツです。
毎回膝から下を泥だらけにして歩いているのが気になってはいましたが、なかなか付けて歩くのが恥ずかしい気もあって買わずにいたのですが、思い切って買ってみました。
だったらスタートするときから付ければいいのにそれをしないから、途中で付けたときにはすでに泥だらけでした・・・かっこ悪い話・・・
カメラも今までの携帯電話ではない、水中写真も撮れるというすごいのをネットで手に入れ、前回から持って歩いています。
ただ機能を使いこなすのはまだずっと先になりそうで、撮った写真を見ても実力不足がありありと分かります。
(写真を上手に撮るのはカメラの性能ではなくて、撮る人の感性だとは分かってるんですよ! ・・・その感性がないんです・・・)
今回も下山する人と多くすれ違いました。
前回と違うのは、降りてくる人の顔が晴れやかで、満足感があふれていたこと。
聞くと、昨日から今朝のご来光まで天気が最高だったとのこと。 夕べの星空も素晴らしかったと教えてくれる声も楽しげで、いい滞在をされていたことが良く分かります。
みんなこの山でいいことがありましたね!
私はこれからですが、みなさんのテンションを分けてもらいます。
そんな気分で室堂へ。
(建物の全景を見たのも初めてです)
休憩もそこそこに前回からの宿題であった頂上からの御池巡りに出かけます。
室堂センターを一歩出たときに思わず背筋が伸びたのが、山が快晴の空をバックに全景を見せてくれたこと。
前回この山に登りながら、とうとう一度も山の姿を見ずに下りてしまったんです。
今回の訪問を歓迎してくれているようで、少しの間、じっと立って山と向き合っていました。
懲りずにまた来たよ!
ものを言わない自然が相手でも嬉しくなる瞬間ですね。
天気がいいので、みんな列をなして御前峰に向かっています。
ルートのほとんどを下から見上げることができるのは、なんだか伊吹山みたいで不思議でした。
山頂でも大勢の先客がいて賑やかです。
そこではあまり長居はせず、地図を手に御池巡りに出かけます。
登山道から見上げる頂上部にもまして、荒涼とした岩の世界を歩きます。
風の音も急に響きを変えたような別世界を感じながら、自分がそこを歩いている不思議さを楽しみながら、急がずゆっくり歩を進めます。
雪に手を触れたのは千蛇ヶ池で。
上から見ると池の上を雪が覆っているように見え、氷の張った水面の不思議さに池の縁まで吸い寄せられました。
あまりの現実感のなさに、「ひょっとしてこの雪は0度以上あるんじゃないか?」と本当に思ってしまった私の頭。
水に手を触れると間違いない氷水。 しばらく浸けているとじんじんと痛みが走ります。
この天然冷蔵庫を利用しない手はないぞ! と、温度の上がったペットボトルを池に浸け、岸に座って昼食TIMEです。
食事後に水から出したペットボトルに口をつけると見事に冷たい飲料の復活!
(室堂でもらったパンフレットによると、この池の雪は深いくぼ地に積もった雪で、8月でも10mを越える深さがあるんだそうです! 自然の神秘ですね!)
そこからは室堂までほとんど緩やかな下りか平坦な道です。
天気は朝から変わらずの晴れときどきガス。
センター前の広場で小休憩の後、これも前回と同じ砂防新道経由で下ります。
下り道でひとりの年配の男性が私を抜きながら、別当出合からの最終バスの時間を尋ねられました。
17時だと答えると、男性は間に合わないのを心配している様子で急いで下りていかれたんです!?
まだ3時間以上あるから普通に歩けば余裕で間に合うはずなのに? とおかしく思いながら、私も知らず知らず歩き方が早くなっていました。
別当出合に戻ったのは16時すぎ。 ちょうど出るところだったバスに乗ると、満員でドアのところに片手で柱に掴まりながら足も踏ん張れない最悪の姿勢。
この日唯一の不満はこのバスの運転の荒っぽさでした。
白山の、きっといろいろある表情のひとつに出逢えた今回の山行。
山がでかいから、散策する道でもいくつもの世界を垣間見せてくれました。
室堂から下り始めるとき、振り返って山を見上げると、朝と同じ青空をバックに見事な表情でこちらを見下ろしていました。
山が再開と別れの挨拶をしてくれたんだと思っています。
白山、また行かれたんですね〜
今回は室堂からキレイに山の姿が見られて良かったですね。
にこやかに山に登られているmonsieur さんのお姿が
目に浮かびます
去年一回、白山に登ったことがあるのですが、今年も冬になる前に一度行ってみたいです。
白山に歓迎されたいなぁ〜
天気に恵まれてよかったですね
健脚うらやましいですわぁ
スパッツの話。。。。なんとなくわかります(笑)
少しハイカラなものを身に着けるのは恥かしいお年頃です(笑)
俺も白山・・・歓迎してくれるかなぁ
明日の天気予報とにらめっこ中です。
前回は足で、今回は目でこの山を感じることができた印象です。
(もちろん耳や鼻もフルに活動していますが )
山からのいろんなメッセージをしっかり受け取れる自分を一日保とうとしていました。
あとは・・・どれだけ都合のいい解釈ができるかです
最近は男の人でもタイツ姿だし、見栄えのいいウェアやグッズが広まっていて、少しは気にしたいんですが
自分の写真をあまり残すのは考え物ですね
あとからこのページを開こうとして、すこし躊躇してしまいます
白山に行かれるのですか?
いい体験ができますように!
こんばんは。
ロングスパッツ、お似合いですよ!!
写真も青空がとってもきれいに撮れてますよ
私の苦手な蝶も、あまりによく撮れてるので怖くて見れないくらい(笑)
お池めぐり、いいですね〜。
次に白山に行くときは、そこまで頑張らなくても17時のバスには余裕で乗れることがわかったので、のんびりお池めぐりをしたいです。
monsieurさんのレコって、文章がすごくいいですよね。
山や自然に対して真摯に向き合っているというか、謙虚な感じがして。
それにとても優しさが伝わってきます。
読んでると笑顔になっちゃいます
次のレコも楽しみにしてますよ
ガマガエルに拍手なんですね
実はさっきまで、写真 への拍手を見ながらhariさんの琴線に触れる写真とはどういうものかを研究していました
(以前からhariさんの興味の対象には独特の世界 があると思っていました)
文章力にはコンプレックスのほうが強いのですが、褒めていただくとやっぱり嬉しいです。
でも、せっかく素晴らしいものを前にして心を動かされているときに自分の中で言葉を探すことは、本当はしたくありません。
いまここにいることを喜べたらそれがすべて。
そこに自分の言葉を添えて世界が広がったり感動が深まったり、それほどの言葉を操る力はなくて・・・
でも、だれかに伝えたい自分もいて、気が付くといつも言葉を捜しています
またそちらも覗きに伺いますね
monsieurさん、おはようございます。
昨日、白山行ってきましたよぉ
登りは雨、室堂はガスと風が強くて、御前峰の方はガスで真っ白
天気が心配だったんで頂上は諦め、下山してきました。
また・・・・来週にでもチャレンジしようかな・・
ガスで真っ白な山・・・
前回の白山がまさにその通りでしたね
だからこそ、自分の感覚が届く範囲を鋭敏に感じ取れる気がします。
山の、森の「気」みたいなものを。
それこそ「気のせい」で片付けられることですが、あるかないかじゃなくて、それを感じる自分でいることが私にとっては大事かな・・・
あまりはまり過ぎると、幻聴 ・幻覚 と見分けが付かなくなってあぶないですが
天候にも恵まれて何よりです
やっぱりガスガスの日と違った写真になりますね
晴れた日の写真は空だけじゃなく緑も映えるので写真全体が明るく見えますもん
こういうの、我が家も見たいのです。
と言う事で連休のどっちかに白山にまた行きます
さてさて、雨家族の我がメンバーでどうなることやら・・・
utaotoさん、こんにちは!
台風のおかげで今日の武奈ヶ岳をあきらめ 、これから山シャツの一枚でも買おうかと思ってました。
(いつの写真も同じだと、さすがに・・・
白山って、特に我々関西人にとってはどうしても思い入れが出てきますね
みんなで寄ってたかってあれこれ話題にもし、行くぞ!と気合を入れている山が、どんどん存在感を高めています。
秋の紅葉の時期や雪の季節、違う顔が待ってますね
また行きたくなる
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