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Yamareco

記録ID: 1306730
全員に公開
アルパインクライミング
甲斐駒・北岳

ほぼほぼ日帰り 北岳バットレス第4尾根

2017年11月03日(金) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
9.7km
登り
1,747m
下り
1,746m

コースタイム

日帰り
山行
13:10
休憩
2:50
合計
16:00
6:40
7:20
20
7:40
70
8:50
9:10
80
10:30
11:00
190
dガリー大滝
14:10
14:30
270
4尾根取付き
19:00
19:30
150
22:00
22:30
0
0:20
0
0:20
ゴール地点
広河原へ向かう最後のバスが出る連休にバットレス第4尾根をdガリー大滝経由で攻めることとした。
冠雪による雪は事前情報でほぼ溶けているという事であったが、アイゼンで登るにもクライミングシューズで登るにも微妙な時期。
時間は掛かったが落とすことができた。
過去天気図(気象庁) 2017年11月の天気図
アクセス
6:30 甲府発広河原行きのバス。今シーズンの連休で最後のバスで向かった。
天気は快晴。人も少ない。
6:30 甲府発広河原行きのバス。今シーズンの連休で最後のバスで向かった。
天気は快晴。人も少ない。
広河原にベースを張り、一日で落とすスタイルで計画。
事前情報では雪も溶けており、コンディションは良いと思われる。
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広河原にベースを張り、一日で落とすスタイルで計画。
事前情報では雪も溶けており、コンディションは良いと思われる。
大樺沢方面へ左へ。
大樺沢方面へ左へ。
川を渡り道沿いに上がると
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川を渡り道沿いに上がると
バットレスが見えてきた
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バットレスが見えてきた
川はもう冬の準備
2
川はもう冬の準備
最初の沢を渡り、次の沢を超えて右へ。
ピンクテープもついている。
最初の沢を渡り、次の沢を超えて右へ。
ピンクテープもついている。
道なりに詰めていくと。
道なりに詰めていくと。
バットレスが見えてきた。
これはかっこいい。
皆が憧れるのがわかる。
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バットレスが見えてきた。
これはかっこいい。
皆が憧れるのがわかる。
まずはdガリー大滝を詰める。
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まずはdガリー大滝を詰める。
ノーザイルで素早く抜けるつもりだったが、日陰でホールドだけに氷が付いている状態。
とりあえず、一本ザイルを出し左のハイマツを掴みながら登る。
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ノーザイルで素早く抜けるつもりだったが、日陰でホールドだけに氷が付いている状態。
とりあえず、一本ザイルを出し左のハイマツを掴みながら登る。
1P終了点に丁度新しい残地が。ここでピッチを切る。
状態が悪くアイゼンを持ってくるべきだったと反省。
ここで時間を食った。撤退するか相談し、上部の状態で判断する事に決定。前へ進む。
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1P終了点に丁度新しい残地が。ここでピッチを切る。
状態が悪くアイゼンを持ってくるべきだったと反省。
ここで時間を食った。撤退するか相談し、上部の状態で判断する事に決定。前へ進む。
その上には一張できそうなポイント。
第五尾根を詰めたほうが時間短縮できた。
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その上には一張できそうなポイント。
第五尾根を詰めたほうが時間短縮できた。
2P大滝上部に終了点。
ザイルをしまう。
2P大滝上部に終了点。
ザイルをしまう。
ここから下の段のトレースを選びトラバースする。
1
ここから下の段のトレースを選びトラバースする。
トラバースが終わるとCガリーへ。
左側を上がっていく。
トラバースが終わるとCガリーへ。
左側を上がっていく。
4オネのマーキング
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4オネのマーキング
まだ先へ導かれ
滝谷の様な壮大な岩場。
皆が引き寄せられるのがわかる。
このへんを左へ
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滝谷の様な壮大な岩場。
皆が引き寄せられるのがわかる。
このへんを左へ
左へ行くとヒドゥン・フェイス。4級2P
またいやらしい状態でホールドに氷が残るが、右へ逃げず、真ん中を通れば簡単。
2P目はただの道歩き。
左へ行くとヒドゥン・フェイス。4級2P
またいやらしい状態でホールドに氷が残るが、右へ逃げず、真ん中を通れば簡単。
2P目はただの道歩き。
ビバークはできそうなポイント。景色は良い。
ビバークはできそうなポイント。景色は良い。
4尾根スタート
1P -5級 40m 俺リード
スタートがツルツルしていて、ちょっと登りにくい。
沢山の人が登ってきた様がわかる。
これを乗り越えれば簡単。
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1P -5級 40m 俺リード
スタートがツルツルしていて、ちょっと登りにくい。
沢山の人が登ってきた様がわかる。
これを乗り越えれば簡単。
2P 3級 40m かっちゃんリード
右寄りに登り右へ巻く感じ。
やさしいフェースを直上し、バンドを右に回り込んで終了
2P 3級 40m かっちゃんリード
右寄りに登り右へ巻く感じ。
やさしいフェースを直上し、バンドを右に回り込んで終了
3P 3級 35m 俺リード
白い岩のクラック。ホールドも埋まっているが、問題なく進めた。
3P 3級 35m 俺リード
白い岩のクラック。ホールドも埋まっているが、問題なく進めた。
4P 15m かっちゃんリード
この微妙な感じ。行けるんだけど手を縛られて選ばないと滑る的な。
4P 15m かっちゃんリード
この微妙な感じ。行けるんだけど手を縛られて選ばないと滑る的な。
5P 5級 30m 俺リード
微妙なフェイスをからカンテへ乗越すココが核心。
後はリッジを一番奥の懸垂点まで登る。
5P 5級 30m 俺リード
微妙なフェイスをからカンテへ乗越すココが核心。
後はリッジを一番奥の懸垂点まで登る。
マッチ箱の頭から。景色は最高。
今度はセカンドで写真撮って欲しいw
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マッチ箱の頭から。景色は最高。
今度はセカンドで写真撮って欲しいw
マッチ箱から懸垂すると少し下に支点がある。
そこまで降りる。
マッチ箱から懸垂すると少し下に支点がある。
そこまで降りる。
6P 5級 50m 俺リード
一杯まで伸ばすとハーケンが打ってあったのでそこで支点構築。
右のクラック沿いに登り、左へ行くと3級。明らかに優しかったので右のカンテ沿いに行くと結構しびれた。
6P 5級 50m 俺リード
一杯まで伸ばすとハーケンが打ってあったのでそこで支点構築。
右のクラック沿いに登り、左へ行くと3級。明らかに優しかったので右のカンテ沿いに行くと結構しびれた。
6P終了点から。
写真左の所が、スラブ状のカンテで微妙な所。
枯れ木テラスまで10m程
6P終了点から。
写真左の所が、スラブ状のカンテで微妙な所。
枯れ木テラスまで10m程
7P 40m 枯れ木テラスから左へトラバース。
山頂で夕日の予定だったが、2時間程遅れている。
ココでビバークも話し合ったが、ちょっと頑張れば終わるので続行する事に決定。
7P 40m 枯れ木テラスから左へトラバース。
山頂で夕日の予定だったが、2時間程遅れている。
ココでビバークも話し合ったが、ちょっと頑張れば終わるので続行する事に決定。
8P +4級 30m 城塞ハング
ヘッデンでの登攀なので、いつもにも増して慎重に細かく進み突破。登った先のハイマツに終了点。 
8P +4級 30m 城塞ハング
ヘッデンでの登攀なので、いつもにも増して慎重に細かく進み突破。登った先のハイマツに終了点。 
9P ザイルは必要ないのはわかっていたが、微妙な雪の状態からもう1P伸ばす事に。
終了点があり、そこには誰かのザイルが1セット。
9P ザイルは必要ないのはわかっていたが、微妙な雪の状態からもう1P伸ばす事に。
終了点があり、そこには誰かのザイルが1セット。
19:00 北岳山頂へ到着。
予定より1:30遅れ。
30分程休憩しガチャ類を整理し下る。
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19:00 北岳山頂へ到着。
予定より1:30遅れ。
30分程休憩しガチャ類を整理し下る。
肩ノ小屋の冬期小屋を確認。
そのウチ来ることもあるだろう。
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肩ノ小屋の冬期小屋を確認。
そのウチ来ることもあるだろう。
22:00 白根御池小屋へ到着
テントが10張り程
30分程休憩して進む。
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22:00 白根御池小屋へ到着
テントが10張り程
30分程休憩して進む。
0:20 広河原に到着
思ったより悪い状態で何とか突破できた。
相方に感謝。
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0:20 広河原に到着
思ったより悪い状態で何とか突破できた。
相方に感謝。

感想

紅葉が終わり掛けの時期、今回の岩場のコンディション、かなり貴重な体験となりました。

友に習って、山に習って、これからも山と共に楽しんでいけると深く噛み締められた山行でした✨

この日に取り付いたのは俺たちだけ。
こんな微妙な時期にくるのは、ダメだろうとはわかっているけど気温と天候は最高の状態であった。
dガリー大滝が日陰で氷になった雪にてこずり色々試して時間が掛かったのが反省点。素直に第五尾根に変更すればよかった。
その先も撤退するまでもない、良いホールドだけに凍った雪が詰まっている状態。
ジムで手足が限定された所を登る頭を使うゲームであった。
アイゼンで登れたかと言えば、もうちょっと雪が欲しかったし、スラブ状の核心は突破できなかっただろう。
結果無風で気温も高かったのでクライミングシューズで登れる最後のチャンスだったのかもしれない。
夜間登攀になったのは反省点ではある。
満点ではないが、今回もこのゲームに勝つことができた。

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