JWV 紅葉の栂海新道(北又小屋〜親不知)



- GPS
- 56:30
- 距離
- 32.3km
- 登り
- 2,640m
- 下り
- 3,323m
コースタイム
1日 北又小屋5:40-6:151合目-6:40 2合目6:45-7:05 3合目-7:40 4
合目7:45-8:05 5合目-8:20 6合目8:25-8:50 7合目-9:15 8合目
9:20-9:35 9合目-9:55イブリ山10:10-11:20夕日が原11:40…12
:40朝日小屋(泊)
2日 朝日小屋5:30-6:25朝日岳6:40-7:00吹上のコル7:10-7:50長栂山
-8:20アヤメ平-9:25黒岩平-9:50黒岩山10:00-10:25文子の池-11
:20サワガニ山11:50-12:25北又の水場12:40-13:25犬ケ岳13:35-
13:45栂海山荘(泊)
3日 栂海山荘4:50-6:20黄連の水6:30-6:45菊石山-7:25下駒ケ岳7:30
-8:50白鳥山・白鳥山荘9:00-10:00シキ割10:10-10:50坂田峠11:
05-11:45尻高山11:50-12:30二本松峠12:40-14:00栂海山荘登山口
-親不知海岸往復35分=泊15:10
天候 | 30日 曇 1日 晴 2日 晴のち曇 3日 晴のち曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
黒東タクシーの駐車場に車を置く。そこからタクシーにて北又小屋まで行く。 泊〜川又小屋、小型4人乗り9300円、大型5人乗り10350円、ジャンボ9人乗り13650円です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ロングコースですので、それなりの覚悟をしてください。 道はよく整備されております。 栂海山荘は無人のため自炊の用意をしてください。毛布が有料であります。 水の用意をすること。トイレはなんとも言えません。 親不知海岸の栂海新道登山口の前にホテルがあり、 そこのホテルの駐車場に車を止め、タクシーで川又小屋まで 入る手もあります。入浴、食事、宿泊も出来るので良いかと思います。 |
写真
感想
2010年9月30日〜10月3日
30日 曇
今回の参加者は3名のため、往復とも車で行くことにしました。埼玉県でOさんをピックアップし、圏央道から一路日本海・朝日ICまでのドライブです。関越道・上信越道・北陸道は、空いていて快適である。空腹のため、親不知ICで下りて、親不知ピアパークの展望の良いレストランで昼食にした。日本海を見ながらの昼食は、格別である。
昼食後浜辺に下りて散策とする。ここから朝日町・泊は近くなので一般道を走る。途中で栂海新道登山口を確認する。泊の黒東タクシーの駐車場に車を置き、タクシーで今夜の宿、北又小屋まで行く。途中の小川温泉から先は、一般車は進入禁止である。1時間位、山の中のグネグネとした道を走り、越道峠を越えて北又小屋に着く。時間が早いので、北又三段の滝を見に行く。往復30分位だ。北又ダムの吊橋にも寄る。明日の朝、この吊橋を渡って、イブリ尾根を登るので確認をする。小屋に戻り手続きを済ませ、談笑をする。夕食が17時からなので時間をもてあます。今夜の宿泊者は我々だけである。
10月1日 晴
今日は、標高差1450mの登りだ。ダムの吊橋まで下り、いよいよイブリ尾根の登りにかかる。途中のイブリ山までは1合目から山頂まで表示されている。樹林帯の登りは単調な登りが連続するが、途中の樹間から剱岳が望める。1合目840m、2合目940m、3合目1020m、4合目1240m、5合目1300mブナ平は、巨木が目立つ平坦地で、絶好の休憩地だが通過する。急な樹林帯をひたすら登ることにする。6合目1390m、7合目1500m、8合目1630m、この先は登りにくい沢状の道が現れる。9合目、1720m、ひと登りして1791mのイブリ山に着く。樹林に囲まれているが、切り開かれた東前方に前朝日と、朝日岳が顔をのぞかせている。ベンチでしばし展望を楽しむ。鞍部まで下り、登り返したやせ尾根には、コース唯一のクサリ場が現れる。傾斜が緩くなった道をたどるとお花畑の真ん中の夕日ケ原に着く。少しガスが出てくる。木道が出てきて、前朝日の北側山腹を巻くと、朝日平だ。赤い屋根の朝日小屋に着く。北又小屋から7時間の登りである。白馬岳、朝日岳方面はガスの中である。手続きを済ませ、小屋前のベンチでのんびりと談笑をする。15時位から陽が射して来て、白馬岳、朝日岳が現れる。紅葉もだいぶ進んでいる。17時の夕食まで昨日に続いてのんびりする。夜は満天の星空で、オリオン座、カシオペア、北極星を久しぶりに見る。
2日 晴
日の出とともに朝日小屋を後にし、樹林帯の急坂をジグザグに登る。栂海山荘までコースタイム8時間の長丁場である。コース途中からは、剱岳、振り返れば、朝日平から日本海まで見渡せる。森林限界を抜け、木道がハイマツ帯へ入ってゆく。広々とした朝日岳山頂に着くと、白馬岳、雪倉岳、清水尾根、剱岳の山並みが広がっている。眺望を堪能し、白馬岳方面への分岐点から、崩壊したガレ場を下る。お花畑はもう終わりであるが、最盛期は素晴らしいと思われる。千代の吹上のコルにはさわがに山岳会が設置した鉄板の案内板と、岩塊の赤い「日本海」の標識が栂海新道の入口である。ここで五輪尾根経由の蓮華温泉への道と分けて、栂海新道への道に入る。日蔭の木道には霜が降り、水溜りには薄氷が張っている。シラビソやツガ林のトンネルを抜け、木道から照葉の池を経て山腹の草原を行く。振り返ると、朝日岳から白馬岳への蓮華山群の山並みが展開する。歩く方向右手には、妙高山、火打岳、焼岳、そして雨飾山が望める。緩やかなアップダウンのくりかへしをして長栂山だ。アヤメ平から黒岩平までは、花が咲いている頃は桃源郷を思わせるほどである。黒岩平では水量豊かな沢の水を思いっきり飲んで補給する。黒岩山から遙か彼方に、牛ケ岳・栂海山荘が望める。サワガニ山まで1時間30分、そこから犬ケ岳まで1時間30分、長い々、上り下りである。北又の水場で水の補給をするが、ここから犬ケ岳までは3つのピークを越える、急坂の登りである。やっと犬ケ岳山頂に到着するが、朝日小屋から8時間掛っている。白鳥小屋までとの意見もあったが、あと3時間30分は無理と判断し、栂海山荘に泊まることにする。犬ケ岳山頂から10分位で小屋に着く。今夜の泊まりは先客4名+1名に我々が加わる。中は広々としており、ゆっくりと休める。JWVに入って初めて、持参の寝袋を今夜使う。寝床の準備をし終わり、最後のアルコールを味わいながら飲む。飲む物、つまむ物が全て無くなりいよいよ自炊である。バーナーで湯を沸かしそれぞれが夕食を食べ始める。途中で水が無くなり、小屋の天水タンクから天水を利用し、明日1日の湯、水を確保する。夕食は16時30分開始、終わってすぐに身体を休めそのまま寝る。外は星空がきれいだ。
3日 晴
起床3時30分、身支度と準備をして、お湯を沸かし、4時10分朝食の準備にかかる。男所帯なのでコーヒーもない。ヘッドライトを付け、まっ暗闇の中の急坂を下る。アップダウンを繰り返す厳しいコースが待ち構えている。黄連山の手前で夜が明ける。素晴らしい日の出だ。黄連山のガラ場からまた急坂を下ると、ブナ原生林がありしばらくして、黄連の水場に着く。一服し水の補給をせずに先を急ぐ。菊石山を過ぎ、下駒ケ岳の大ガレを右に巻いて登ると、やっと白鳥山が近くなる。白鳥山を目指して一心に歩き、やっと白鳥山・白鳥小屋に着く。栂海山荘から4時間掛る。先があるので、先に進むが、ここからは山が里山のようになり、つまらない道である。ただし下りの急坂は、半端ではない。シキ割りの水場で、やっと水にありつく。のどを潤し、ボトルに水を蓄え、久しぶりに流水で汗混じりの顔を洗う。何と気持ちの良いことだろう。一息入れて今度は、金時坂の急坂を下るのである。膝ががくがくしてくる。やっと坂田峠の車道に出る。峠の右手には昔賑わった時の、お地蔵さんがある。一休みをしていよいよ最後の2時間20分、尻高山を越え、車道を渡り、二本松峠を過ぎ、入道山から最後の下り標高差500mを一気に登山口まで下るのだ。本当に長い下りである。栂海山荘が1560m、0mまで下るのだから大変だ。やっと栂海新道登山口に到着する。栂海山荘を出発してから、9時間目である。荷物を置いて、階段を10分ほど下り、やっと日本海・親不知の海水に触れる。本当に長い道のりであった。2度とこのコースは歩きたくないほどである。空はどんよりと曇り、今にも雨が降りそうだ。早く風呂に入って汗を流したい。タクシーを呼んで泊の車のある所まで戻る。町の入浴施設で汗を流し、運転手を除いてビールでのどを潤し、新鮮な魚料理を食べ、一路家路にと向かう。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する