ネコブ山 桑ノ木山
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 1,521m
- 下り
- 1,493m
コースタイム
- 山行
- 8:49
- 休憩
- 4:10
- 合計
- 12:59
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2004年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
前日、吉本さんからネコブ山の誘いを受け六日町の十字峡を目指す。今回、山中山岳会の家出さんが登山口で合流する。六日町に入ると夜も白み始める。4:30過ぎ、十字峡のトンネルを抜け駐車場に車を止める。家出さんもすぐにきて朝食をとる。車は多く入っているようだが渓流釣りが目的のようである。駐車場横にはきれいなトイレもある。準備が整い、導水管横の急階段を上り始める。どんどん高度を上げ、十字峡が眼下に広がってくる。寝不足もあり、体調はすっきりせず、やや吐き気もする。後続に新潟の男性2人が登ってくる。導水管最上部を過ぎると短い岩場がある。眺望が開けて新緑と残雪の山々がすばらしい。ここからは細い尾根を進む。登山道というよりも踏み跡のやや大きいものといった感じか。高度を上げるに従って、不明瞭な部分も出てくる。900m辺りで残雪のある窪地のブナ林となる。新緑が瑞々しい。ケヤキ?の大木が1本あり目印となる。この左上の尾根上に987.4mの三角点がある。この辺りから尾根の東面に張り付いている残雪の上を進んでいく。阿寺山、八海山、日向山、中ノ岳の眺望が開けてくるが、ブヨがまとわりついてきて困る。1338mのピークに踊り出ると一気に360°視界が開け、残雪の尾根が高度を上げていく。桑ノ木山は広大な台地状の山で、山頂には幕営適地が広がる。三角点は笹薮の中に顔を覗かせている。ここから望むネコブ山は、どっしりと台形状の大きな山容を見せてくれる。西側には小さな三角おにぎりのような山頂が望める。ネコブ山への登りは、まず藪漕ぎをして東側の雪渓上を進む。大きく東側に張り付いている雪庇で、ところどころ割れており1日1日状態が悪くなっていくのであろう。急登の最後に背の高い笹薮を漕ぐと広い山頂一角の丘陵帯に踊り出る。今は真っ白い雪に覆われているが、夏には地塘が現れるそうだ。雪がついていない奥の山頂突起には、先に到着した家出さんがビールを片手にくつろいでいる。自分の後に新潟の2人も到着し、写真をとってもらった。ここからの展望は本当にすばらしいの一言である。高倉山、阿寺山、八海山、入道岳、駒ガ岳、日向山、中ノ岳、兎岳、大水上山、丹後山、越後沢山、本谷山、下津川山、小沢岳、三ッ石山、牛ガ岳、巻機山、割引岳、金城山、大兜山、小兜山が360°の展望の中に広がる。兎岳の右後方には三角に突き出す荒沢岳、さらに遠方に残雪の丘陵が魅力的な平ガ岳、そのさらに右奥には大きな山容の燧ケ岳、その右前方には景鶴山、さらに右手前にはドーム状の赤倉岳、その右奥には大きな山容の至仏山が連なる。それより右は下津川山から小沢岳への稜線が巻機山へと一度高度を落としながら続いている。巻機山からは柄沢山から朝日岳へと稜線が延びている。残雪の山々のいでたちはことさら美しい。1時間ほど遅れて吉本さんがネコブ山の山頂に到着する。少し前に家出さんは下山していった。ここから見る下津川山はとてつもなく雄大である。ここからの銅倉尾根は見たところによると、下半分はアップダウンのある藪の細い尾根となっている。山頂までは2時間から2時間半ぐらいであろうか。下山のことも考えると躊躇する。藪といっても視界がさえぎられるようなものではなさそうではあるが、急斜面のため、かなり腕力を使うことになるであろう。吉本さんはかなり行きたいようであったが、今回は下山することにする。東側に張り付いている雪庇の状態も、日中の気温で確実に不安定になってきている。自分は空中を歩いているんだなと思うと、雪庇上のひび割れがよりいやらしく感じられてくる。900m辺りから残雪も消え、藪のような急な下りとなる。登りより下りのほうが踏み跡が分かりにくい。迷う箇所も随所にある。とにかく右手、右手の細い尾根を進めば何とか迷わずに下ることができるようだ。700m辺りにはコシアブラの木が点在するが、葉はだいぶ広がっているので天ぷらには遅すぎるか、てなことを考えながら急で細く、そして長い尾根を下っていく。天候が下り坂のせいで薄暗くなるのが早いようであるが、何とか無事下山することができた。
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