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Yamareco

記録ID: 1321241
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

老平から笊ヶ岳 〜 雪を織り成す大パノラマ 〜

2017年11月25日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
13:43
距離
20.6km
登り
2,716m
下り
2,708m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
12:07
休憩
1:30
合計
13:37
距離 20.6km 登り 2,716m 下り 2,716m
4:50
80
6:10
6:20
39
広河原
6:59
51
7:50
7:51
47
8:38
8:49
106
10:35
10:50
100
12:30
13:03
82
14:25
14:31
56
15:27
15:35
32
16:07
35
16:42
16:43
27
17:10
17:15
30
広河原
17:45
40
18:25
2
18:27
ゴール地点
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2017年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
◇自家用車を老平の登山者用駐車場に駐車。
・5台は駐車可能。
・スタート時外1台の車が駐車。下山時は外の車なし。
コース状況/
危険箇所等
【老平駐車場⇔広河原】
◆昨年と比べ、崩壊ヶ所が2カ所ほど増えていましたが、迂回路がきちんとつけられていました。ロープが架けられた崩壊地は、さらに崩壊が進んでいましたが、手がさらに入れられ、かなり歩きやすくなっていました。
【広河原】
◆水量が多くはなかったこともありますが、岩の配置が変わり、飛び石で渡渉できるようになっていました。
【広河原→布引山】
◆山の神までは九十九折に道が付けれれています。下りではうんざりするほど長く感じます。
◆山の神からウィンチ廃棄地まではかなりの急登です。
▼ハイマツ帯より標高が低い地点での下りは、急斜面の上、落ち葉で隠れた木の根や小石でスリップしやすい状況でした。
▼標高2000m位から着雪があり。標高2000m〜2200m付近はカリカリの雪。標高2200mを超えるとクッションが効いた新雪となりました。
◆布引崩れは、登山道の脇が崩壊しているので、最低限の注意は必要です。
【布引山⇔笊ヶ岳】
◆布引山から最低鞍部(標高2410mほど)まではゆったりとした傾斜の道です。細かなアップダウンが少しあります。最低鞍部から笊ヶ岳までは少し傾斜がきつくなります。
▼概ね脛丈から膝丈まで沈み込むような状態でした。スカスカふわふわの積雪ではなく、それなりにしっかりとした積雪でした。
その他周辺情報 ▪ヴィラ雨畑で入浴。
・大人550円。
ヘッドランプを点けてのスタート。
しばらく林道歩きになります。
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ヘッドランプを点けてのスタート。
しばらく林道歩きになります。
沢沿いの道で崩壊しています。
注意して渡れば問題ないレベルでした。
2017年11月25日 05:32撮影 by  iPhone 7, Apple
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11/25 5:32
沢沿いの道で崩壊しています。
注意して渡れば問題ないレベルでした。
広河原に到着。
水量は多くはありません。
岩の配置が変わったおかげで、飛び石で問題なく渡渉できました。
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広河原に到着。
水量は多くはありません。
岩の配置が変わったおかげで、飛び石で問題なく渡渉できました。
山の神(の祠)までは急斜面に付けられた九十九折の道を登っていく。
2017年11月25日 06:45撮影 by  iPhone 7, Apple
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11/25 6:45
山の神(の祠)までは急斜面に付けられた九十九折の道を登っていく。
山の神を通過。
山の神から廃棄されたウィンチ廃棄地まではかなりの急登です。
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山の神から廃棄されたウィンチ廃棄地まではかなりの急登です。
廃棄されたウィンチ。
ここで休憩。
昨年登った時はこの辺りから雪があった。(u)
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廃棄されたウィンチ。
ここで休憩。
昨年登った時はこの辺りから雪があった。(u)
木の間から見ると稜線付近は真っ白。
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木の間から見ると稜線付近は真っ白。
カラマツ帯の急登を登っていく。
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カラマツ帯の急登を登っていく。
シラビソ帯まで登ってきました。
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シラビソ帯まで登ってきました。
標高2000m付近から登山道に着雪がありました。
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標高2000m付近から登山道に着雪がありました。
檜横手山に到着。
ここで休憩しました。
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檜横手山に到着。
ここで休憩しました。
再び急登りに入ったあたりで、チェーンスパイクを装着。
この辺りは、積雪の後に降雨があったようでカリカリの雪でした。
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再び急登りに入ったあたりで、チェーンスパイクを装着。
この辺りは、積雪の後に降雨があったようでカリカリの雪でした。
標高が2200mを超えてくると、クッションが効いた雪となりました。
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標高が2200mを超えてくると、クッションが効いた雪となりました。
11月にして早くも本格的な雪山。
今シーズンは雪も深くなりそうです。
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11月にして早くも本格的な雪山。
今シーズンは雪も深くなりそうです。
沈み込みはくるぶし程度。
年配のご夫婦が布引山まで往復してくれていたので、少し楽ができました。感謝です。
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沈み込みはくるぶし程度。
年配のご夫婦が布引山まで往復してくれていたので、少し楽ができました。感謝です。
雪煙のベールから射し込む光
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雪煙のベールから射し込む光
急登が続きます。
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急登が続きます。
いったん少し平坦になりますが…。
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いったん少し平坦になりますが…。
再び傾斜がきつくなります。
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再び傾斜がきつくなります。
脛丈以上の積雪になってきました。
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脛丈以上の積雪になってきました。
ようやく展望が開けてきました。
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ようやく展望が開けてきました。
楽しい雪山Walk♪
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楽しい雪山Walk♪
南アルプス主脈は少し雲に覆われています。
移動性高気圧が東進してくる予報だったので、展望に関しては全く心配せず、笊ヶ岳山頂からは大展望が楽しめるはず、と信じて先に進みます。
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南アルプス主脈は少し雲に覆われています。
移動性高気圧が東進してくる予報だったので、展望に関しては全く心配せず、笊ヶ岳山頂からは大展望が楽しめるはず、と信じて先に進みます。
聖岳を拡大。
快晴の青空目指して登っていく。
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快晴の青空目指して登っていく。
雪の斜面越しに見る聖岳。
真冬の雪景色のよう。
まだ11月なんですけどね。
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雪の斜面越しに見る聖岳。
真冬の雪景色のよう。
まだ11月なんですけどね。
ガレ縁を登っていく。
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ガレ縁を登っていく。
布引山に到着。
ここで休憩しました。
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布引山に到着。
ここで休憩しました。
三角点を掘り出し、パチリ。
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三角点を掘り出し、パチリ。
布引山から先は踏み跡なし。
布引山からは脛丈から膝丈程度常に沈み込む状態でした。
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布引山から先は踏み跡なし。
布引山からは脛丈から膝丈程度常に沈み込む状態でした。
富士山が見えた!
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富士山が見えた!
昨年より明らかに積雪量が多い。
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昨年より明らかに積雪量が多い。
別の展望地から、富士山を望む。
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別の展望地から、富士山を望む。
寒々とした樹林帯を下っていく。
布引山北斜面はかなりの寒さでした。
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寒々とした樹林帯を下っていく。
布引山北斜面はかなりの寒さでした。
鞍部直前の展望地から笊ヶ岳を望む。
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鞍部直前の展望地から笊ヶ岳を望む。
布引山と笊ヶ岳の鞍部に到着。
ここから標高にして200m強登り返します。
積雪が無ければ大したことないんですけどね…。
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布引山と笊ヶ岳の鞍部に到着。
ここから標高にして200m強登り返します。
積雪が無ければ大したことないんですけどね…。
大展望を楽しみに登ります。
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大展望を楽しみに登ります。
木々が行く手を遮るようになると、山頂は間近です。
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木々が行く手を遮るようになると、山頂は間近です。
クリスマスツリーにぴったり。
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クリスマスツリーにぴったり。
笊ヶ岳に到着!
展望を楽しみながらゆっくりしました。
風は微風程度で過ごしやすかった。
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笊ヶ岳に到着!
展望を楽しみながらゆっくりしました。
風は微風程度で過ごしやすかった。
山梨百名山の標識。
2017年11月25日 12:39撮影 by  iPhone 7, Apple
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11/25 12:39
山梨百名山の標識。
上河内岳方面
光岳、茶臼岳方面を拡大。
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光岳、茶臼岳方面を拡大。
上河内岳を拡大。
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上河内岳を拡大。
南アルプス南部の3000m峰たち。
定番ショットですね。
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南アルプス南部の3000m峰たち。
定番ショットですね。
聖岳を拡大。
赤石岳を拡大。
荒川岳と悪沢岳を拡大。
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荒川岳と悪沢岳を拡大。
塩見岳と白峰三山
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塩見岳と白峰三山
塩見岳を拡大。
仙丈ケ岳を拡大。
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仙丈ケ岳を拡大。
白峰三山を拡大。
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白峰三山を拡大。
鳳凰山を拡大。
雪と南アルプス南部Big4
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雪と南アルプス南部Big4
雪と南アルプス北部
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雪と南アルプス北部
奥秩父山塊。
先週登った金峰山も積雪量が増えているようです。
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奥秩父山塊。
先週登った金峰山も積雪量が増えているようです。
富士山と小笊の定番ショット。
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富士山と小笊の定番ショット。
富士山と小笊(縦Ver.)
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富士山と小笊(縦Ver.)
それでは下山します。
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それでは下山します。
登りではきつかった斜面も、楽々下れます。
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登りではきつかった斜面も、楽々下れます。
雪煙棚引く布引山
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雪煙棚引く布引山
ここから登り返しです。
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ここから登り返しです。
凍てつく森
布引山までの登り返しは想像通りきつかった。
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布引山までの登り返しは想像通りきつかった。
午後の光に照らされた富士山。
遠目には、穏やかに見えます。
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午後の光に照らされた富士山。
遠目には、穏やかに見えます。
富士山を拡大。
布引山まで戻ってきました。
ここで休憩。
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布引山まで戻ってきました。
ここで休憩。
後は下るだけ。
安倍奥の山々が見えています。
安倍東山稜や山伏もしっかり確認できます。
写真では分かりにくいのですが、駿河湾もバッチリ見えていました。
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安倍奥の山々が見えています。
安倍東山稜や山伏もしっかり確認できます。
写真では分かりにくいのですが、駿河湾もバッチリ見えていました。
ガレ縁を下っていく。
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ガレ縁を下っていく。
南アルプス主稜線も見納め。
また来るね〜!
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南アルプス主稜線も見納め。
また来るね〜!
やや痩せた尾根を通過します。
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やや痩せた尾根を通過します。
凍結地帯に入るまでは快適に下れました。
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凍結地帯に入るまでは快適に下れました。
檜横手山まで戻ってきました。
ここでチェーンスパイクやゲイタ―を外し、アウターも一枚脱ぎました。
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檜横手山まで戻ってきました。
ここでチェーンスパイクやゲイタ―を外し、アウターも一枚脱ぎました。
山の神まで下ってきました。
この後日没を迎え、広河原に下りる前にヘッドランプを使用する羽目に。
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山の神まで下ってきました。
この後日没を迎え、広河原に下りる前にヘッドランプを使用する羽目に。
無事にゲートまで戻ってきました。
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無事にゲートまで戻ってきました。
撮影機器:

感想

すっかり寒くなり、標高が高い山はしっかりと積雪している模様。
この日は、北アルプス方面は朝のうち雪が残るかもしれない予報が出ていたので、南アルプスの展望を楽しめる山に登ることにした。
先週は寒さに負けて、軽めの山行となってしまったので、今回はガッツリ歩きたい気分。
そこで、南アルプスの最高の展望台のあの山に登ることにした。

二日前に富士山麓に行った際に、先週見た時よりも富士山に雪が積もっていたので、笊ヶ岳にもそれなりの積雪はあるだろうと覚悟の上だった。
想定していたとはいえ、急登に急登を重ねた後での雪踏みは想像以上にきつかった。
そんなきつい山行も、ご褒美があれば耐えられるもの。
快晴の空の下、笊ヶ岳の山頂から360度の大展望を楽しむことができた。

我慢を重ね、ようやく手に入れられるものは、それだけで心を震わせるには十分かもしれない。
また、それなりの障害を乗り越えて得られるものは、その苦労が報われた高揚感ゆえに、より得難いものに感じるのかもしれない。
笊ヶ岳の山頂で、絶景の感動に浸りながら、少し思いを巡らせてみた。

笊ヶ岳は、今シーズンは椹島から登りました。
山梨県から登るなら雨畑からになりますが、そこは500mにも満たない標高です。
森林限界の大笊までは、累積標高で2600mを超える南アルプス屈指のハードコースで、通常ですと幕営で挑む山です。
急登に次ぐ急登に、布引山からがプチラッセルで、やっと辿りついた山頂は360度の大展望が広がっていました。
雪を纏った南部BIG3と富士山を見る事が叶い、苦労して登っただけの事はありました。

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コメント

usofuyuさん「笊ヶ岳山行」お疲れさまでした。
ただでも大変な「笊ヶ岳の日帰り」をこの季節に歩かれるとは、神がかっていますね。素晴らしいの一言に尽きます。お疲れさまでした。ご無事で何よりです。kitainotoriさんとお互いに励まし合って山行を楽しまれたのでしょうね。暗闇の中、広河原の渡渉など想像するだけでも「命がけ感」を感じぬにはおられません。今後も、若さと体力にものを言わせ全国の各地の山を楽しんでください。山行レポート楽しみにしております。
2017/11/28 19:26
Re: usofuyuさん「笊ヶ岳山行」お疲れさまでした。
syowa08さん、こんばんは。

笊ヶ岳山頂からの大展望に憧れて、今年も笊ヶ岳山頂を目指しました。
そして、笊ヶ岳山頂からの眺望絶佳の大パノラマを目にし、果たして本当に自分の意志でそこに辿り着いたのか訝しく思ってしまいました。
ひょっとして、実際に「神がかっていた」のかもしれませんね

「笊ヶ岳の日帰り」は今回が3回目なんですが、過去二回の山行もこの季節に歩いています。
晩秋から初冬にかけての笊ヶ岳が好きなんです。
この時期は、ガスが上がってくることもなく、空気が澄んで展望も効き、雪が山々にアクセントをつけてくれていて、他のどの時季よりも絶景に浸ることができるのではないかと思っています。

syowa08さん、これからもよろしくお願いいたします。
2017/11/28 20:10
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