鳳凰三山、超サイコーの雲上散歩
- GPS
- --:--
- 距離
- 16.0km
- 登り
- 1,885m
- 下り
- 1,737m
コースタイム
天候 | 晴れ! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
夜叉神峠登山口に登山ポスト コース上は台風12号の影響は特になし 高嶺から白鳳への下りは急勾配かつ段差が大きい岩が多く歩きづらい 白鳳からの下りは上部はガレ場、下部の樹林帯も段差の大きい岩がごろごろ浮き石も多く疲れが蓄積しているときはきつい。 赤抜沢ノ頭-白鳳峠は設定CTが短いと思う。ほぼCT通りだったので計画時は注意を。 |
写真
感想
南アルプス初デビューはアクセスに頭を悩ませなくてもすむ夜叉神から鳳凰三山に決めていた。
下山場所を夜叉神ピストンにするか広河原にするか悩んだが観音に着いた時間で決めることに。
似たようなスピードの方の山行記録を参考にして11:30までに観音岳につけば16:10のバスに間に合うだろうと踏む。余裕をみて11:00をリミットに設定。できれば北岳下見もかねて広河原にしたい。
何時に起きられるかが勝負。
3時に起床のつもりが興奮してたのか2時に目が覚めてしまう。
予定よりも早く4:10夜叉神到着。思ったよりも駐車場が埋まってる。
暗い中スタート。
夜叉神峠手前で空が白みはじめる。いい天気だ。期待が高まりペースがあがる。夜叉神峠から白峰三山をはじめて拝む。みなさんおそろいでご機嫌うるわしい。わたしの機嫌もうるわしい。杖立、苺平へと進んでいく。途中焼け跡でトレランの人が追い越していく。
どこまで?
甲斐駒まで。
ですとっ!私とは住む世界がちがう。まかりまちがっても、私には、ない、トレランは。
焼け跡以外はほとんど眺望なく樹林帯をただひたすらもくもくと歩く。たまに樹間から白峰がちらちらみえていい女にじらされる男のような心境。登山道は稜線の西側にあり日が昇ったあともほとんど陽が差さずそのためか苔が多い。苔に癒されながら南御室小屋に予定より早く到着。順調。南御室小屋は雰囲気がある。トイレをかり水を汲み、ちょっとまったり。水場は2か所。小屋正面の流し台つきと東側トイレの奥。ここからちょっと行くと森林限界を超えそこが砂払岳。
砂払岳から唐突に展望が開ける。360度の大パノラマ。目的地の薬師、観音はもちろん仙丈、白峰はじめ南アルプス全部にさらに富士山が。一気にテンション上がる。花崗岩の白い砂礫の稜線と青い空のコントラストがきれいなこと!エンドルフィン出まくりで多幸感に包まれて白亜の稜線歩きを楽しむ。清里、韮崎あたりの町もよくみえる。薬師岳、観音へはもの足りないぐらいすんなり。ここまでとても順調、余力も余裕もある。薬師でも観音でも同じような被写体をとにかく撮りまくる。それほど離れてないがやはり観音からの景色の方がいい。薬師の景色に加えて甲斐駒や地蔵、早川尾根界隈も見える。しばらくここに居座ることにしてちょっと早いが昼メシに。おにぎりを白峰眺めながらひとつ、富士山眺めながら2つ、甲斐駒、仙丈、地蔵眺めながら3つとおにぎりと景色をじっくりかみしめる。あー、なんて贅沢なんだっ!
さてと、最後の獲物地蔵へ行くか。徐々に迫るオベリスクを眺めなつつ、ちょっとした登り返しで赤抜沢。ここから5分ぐらい下って地蔵へ。オベリスクのてっぺんに人影が2名。うずうず。オッサンもいっちょやったるで〜。と勇んでとりつく。一番上の岩塊の下までは楽勝、ここからはロープが垂れていてそれを使ってあと5mほど登るのだが、楽勝かと思いきや、手足が思うように踏ん張れない。あと2mぐらいのところで断念。やっぱトシだな。
うちひしがれ赤抜沢ノ頭にすごすご戻ってあとは広河原へ下るだけ。そろそろ足にきていて高嶺への登り返しがきつい。この頃から東側からガスが湧いてきてあっという間にオベリスクと甲斐駒ケ岳を飲みこみ北岳も山頂が隠れてしまう。ガスの勢いからするともう今日は店じまいだな。地蔵のあとでちょうどいい頃合いだったね。高嶺からは一気に下る、が、急だしガレてるし歩きづらいこと。かなり足にきます。白鳳峠下のゴーロもすごい。樹林帯に入ってからも段差が大きい岩が多くて歩きづらい、今日は余裕かと思いきや結局ヘロヘロになって南アルプス林道に出る。広河原のゲートまではすぐ。おー、ここが広河原ね、よく写真でみる北岳への吊り橋もあるじゃない。まだ時間が早いしまずは一服してゆっくり休みつつ広河原の偵察をじっくり、などと考えてたら、ゲートのところでタクシーの運ちゃんに捕まる。
どこまで?
夜叉神ですけど...
じゃあっ!すぐ出るから乗って乗って!
と拉致られるように乗り合いタクシーへ。でも帰れるときに帰ったほうがいいよね。で、広河原では休憩もせずに一瞬で後にする。汗もひいてないのでタクシーの冷房が寒いこと。夜叉神の駐車場へ予定よりずいぶん早く帰れたからいいけどね。
帰りは甲府昭和IC近くの山口温泉へ。
ここは前から目をつけていて南アの帰りに絶対よろうと思ってた温泉。
レモン色で炭酸泉というかなり個性的なお湯で郡司大先生も絶賛。
ただ、マニアにはたまらないけど、施設がだいぶぼろく清潔感にやや難あり。
総括:最高の南アルプスデビューした。
コケの花:スギゴケの櫃任蓮ΑΑΑ
南御室小屋前の花畑
白:ヤマハハコ
紫:トリカブト
トリカブトは30種、分類によっては50種以上あるので、何トリカブトかは分かりません・・・
キタダケトリカブト・・・にしては丈が高いような。花の形も違うかな?
黄色・・・「アキノハハコグサ」? 分かりません。
ハハコグサって、白かと思ってたら、白は「ヤマハハコ」で、ただの「ハハコグサ」は黄色でした。
紫・・・花だけ見て「チシマギキョウ」と思ったけど、葉を見ると「シャジン」系・・・なら「イワシャジン」かと思って調べたら、固有種の「ホウオウシャジン」でした。びっくり! 見られて良かったね〜
ホウシャジン!これが!
見られてよかったです。
トリカブトはわかってたんだけど。
手元の図鑑をみると葉の形からキタザワフジが一番近いかな。
南御室小屋の周囲にやまほど咲いてました。
黄色のはイワイチンが近い気が。
あとシロバナタカネビランジも追加しました。
盛りはすぎてもけっこういろんな花に巡り会えましたね。
アカタテハ
たぶん。7月の上高地でも見ました。
イワイチンかイワインチンか
山系が違うと花が違うね〜。ところで、正確な名前はどっち?
シラバナタカネビランジも見られて良かったね。
こうなると、北岳には、キタダケソウが咲いてる時期を狙って登ることになりそう。頑張ってください。
トリカブトはあまりこだわらず、トリカブトでいいじゃん。
オベリスク、知りませんでした。
いやあ、そそられますね。
槍の北鎌尾根、前穂の北尾根、裏銀座烏帽子岳山頂に登った経験があれば可能?
それとも、腕力ってこと・・・
アカタテハか。そうかそうか。
イワインチンが正しいです。
オベリスクは5mの垂直の岩壁をロープ使って登る技術があれば行けます。ただロープはいつからあるのか不明で安全は保証できません。
とっかかりはほとんどないです。
足が踏ん張れれば行けたと思うんだけど。
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