【毎年恒例】プレ冬@木曽駒ヶ岳
- GPS
- 21:31
- 距離
- 6.1km
- 登り
- 721m
- 下り
- 723m
コースタイム
天候 | 2日:快晴 3日:曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
バスも優先乗車となる |
写真
感想
さて、ここ数年毎年恒例となりつつある木曽駒での初冬の足慣らし。
今回は所属している山岳会のプレ冬でやって来た。
目的は歩行練や滑停練、冬山のテント生活といった基本的なことのおさらい。総勢17名での山行だ。
快晴の駒ヶ根に早朝にたどり着き、駐車場で準備。
15名以上なので予め団体割引に申し込んでバス・ロープウェイ代は一割引。
しかもバスも優先的に乗車させてもらえてごっつぁんだ。
バスに揺られてしらび平からあっという間にロープウェイで2600m の世界まで。
南アルプスやその向こうに少し頭を出す富士山、先週行った奥秩父も一望できる。
青空に輝く宝剣岳をバックに集合写真を撮って、木曽駒へ行くルートとは反対側の極楽平への斜面に移動し、4班に別れて訓練開始。
サギダル尾根に向かうパーティーも見える。来年くらい行ってみたい。
キックステップでの登り下り、トラバース、二点支持をひととおり、おさらいしてアイゼンを装着して再度歩行練。
普段感覚的にやっていることを言語化するのは、少し難しく感じる部分もあるが、時間をかけてみっちり練習する。
幸い、燦々と陽光が降り注ぎ暖かいので、ゆっくり練習できる。
歩行練を終えた後は、滑落停止練習。
形の確認や初期制動の重要性、実際のシチュエーションを想定した停止練などこちらもみっちりやる。
膝を立てて足を上げる姿勢は身体で覚えなければならない。
最後にビーコン練。
今回は基本的な理論と操作方法を確認。
電波誘導のトレースで電波がどう出ていて、目標にどのように接近するか、2台の場合の表示や排除の方法などを勉強する。
ひととおり練習して稜線を目指す。
すでに2パーティー先行していてそのトレースを辿る。
斜面を直登し、微沢地形の源頭を横切るようにトラバースして稜線に乗る。乗るところにはデポ旗を打った。
今回は雪ぐさぐさだが、固いと初心者の登り下りは難しいかもしれない。
今回はピットテストしようにもブッシュが出て来てしまったが、積雪によっては雪崩も気を付けなければならない。
稜線に飛び出すとどっしり構えた御嶽が迎えてくれる。
毎度ここから見る御嶽は美しい。
初冬の十勝のような稜線にノスタルジーを感じながら歩いていき、島田娘の上に立つと、正月に歩いた空木岳への美しい稜線を望むことができる。
本当に充実した山行だったことが思い出される。
島田娘から東側に一段下ろしたところは広い平地となっていてテントが設営できる。既に先行パーティーはジャンボを設営済み。
テント場の裏の斜面はそこそこ固いので改めてアイゼン歩行練をおさらい。初心者のH田さんもいい感じになってきた。
斜陽の中、我々の班もテントを設営する。新雪はなく整地も特に不要。
日没の時にサクッと稜線に上がれるようにステップを切っておく。
テントに転がりこんでからは恒例の水作り。人によって微妙にやり方に差はあれど順調に作る。
飯盒でお米も炊いたくらいで外がいい感じに夕焼けてきたので急いで稜線に駆け上がる。
ちょうど三ノ沢岳の向こうに夕陽が沈んだ直後だったが、御嶽や空木岳が紫色に染まっていく様子は得も言えない光景だ。
テントに戻って今晩のメニューである麻婆春雨を作成。なかなかがっつりで生姜も効いていて美味しい。
そんなに酒量は多くなかったが、メンバーのシーカヤックやクライミングの話などで大いに盛り上がる。
盛り上がりついでに外に飛び出すと、大町の夜景の上にオリオンが輝いていてとても綺麗。
歌ったり踊ったりしながら夜は更けていった。
翌朝は3時30分起床。朝御飯はお肉もたくさん入ったうどん。旨い。
準備に時間がかかるかと思いきやテキパキと片付いたのでまったりお茶を飲む。
何が原因か分からないが、今回の水は美味しくなかった。
6時くらいに明るくなってきたので、一度千畳敷駅に戻るべく出発。
極楽平からの下りは出だしの雪質が微妙だったので、バックステップでスタート。20mくらい降りて適当にトラバースして練習をした斜面を下ろしていく。
降り口に打ったデポ旗はなぜか下の方に移動されていた。
下っている最中に富士山の横から太陽が上がる。
千畳敷駅でいらない荷物を適当にデポして、心が萎えないうちに木曽駒目指して出発。17人で隊列を組んで歩いていく。
振り返るとなかなか圧巻だ。
乗越浄土は少し風が強いので、休憩もそこそこに中岳を越えていく。
中岳からは相変わらずだだっ広いとこりを歩いていく。朝は曇りがちだったがだんだんと青空が広がっていき気持ちがいい。
最後のひと登りを終えてピークにたどり着くと白い北アルプスが迎えてくれる。
妙高火打や浅間山、奥秩父、八ヶ岳、南アルプス、御嶽、白山、北アルプスと山々が一望できる。
あそこは作シーズンいけたな、今季はどこへいこうかと思いを巡らせる。
17人で恒例のヤッホーをしたり、写真を撮ったりして思い思いに過ごし、ピークを後にする。
後は来た道を戻るだけ。中岳の上に出ている雲が彩雲となってとても美しかった。
乗越浄土からは急斜の下りだが、雪はグサグサなので特に難しさはない。
半ばからシリセードしたらいい感じに滑っていけて最高だった。200mくらいしたのではないか。
あとは暖かい陽光を浴びながら千畳敷の駅まで。ロープウェイまで時間があったので売店の暖かいもので小腹を満たしたりしてほっこり。
しらび平からのバスは団体貸し切り、なんか修学旅行見たいで楽しかった。
下山後はこまくさの湯で汗を流し、明治亭でソースかつでお腹を満たして帰京。
総勢17人で行ったプレ冬、事前準備の段階からみんなでいろいろ調整して、現地でも大きなトラブルもなく、みんなで楽しく完遂することができて本当にいい山行となった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する