ゼロワン剱岳: 海抜0mからの剱岳早月尾根ワンデイ
- GPS
- 12:22
- 距離
- 47.7km
- 登り
- 3,739m
- 下り
- 1,333m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所 岩場については、剱岳早月尾根・別山尾根共にガイドブック、豊富な記録にある通りで、特記事項はなし。早月尾根の下部は今回ぬかるみと、濡れて滑りやすい木の根が多かった。 道迷い箇所 一服剱からクロユリのコル経由で剱御前小屋まで、剣山荘を通らずに尾根通しに行こうと思ったが、分岐を見つけずに自然に剣山荘まで下りてしまった。 |
予約できる山小屋 |
剣山荘
|
写真
感想
海抜0mからの乗鞍岳を先月やったので、次は剱岳にしようと思い、起点を滑川のほたるいかミュージアムとし、馬場島まで自転車で上がることにした。但し0mに戻ることには今回はこだわらず、自転車は馬場島に置いて後で車で取りに来れば良いので、下りは室堂に抜ける計画とした。
乗鞍のときは標高差的に90%が自転車でついでに山歩きもある感じだったが、今回の剱は自転車は25%で山登りが75%である。必然的に装備・服装が山歩き重点に変わり、軽量ハイキングシューズでそのままペダルを漕ぎ、自転車もしばらく馬場島に置いておくので、高級でないものを選んだ。
午前2時過ぎ、ほたるいかミュージアム前で自転車を入れて証拠写真を撮り、自転車用フロントライトとヘッドランプのダブルライトで出発。馬場島へは、滑川駅正面の道をそのまま道なりに進めば良かったのだが、一本南の滑川ICを通る道から行き、馬場島方面の道標に従って行った。若干遠回りになったが、この間一貫してゆるゆると登っていたので、時間的および所要エネルギー的にはそんなに損してないと思う。
だんだん山に迫っていくと共に、勾配が少しずつだが着実に強くなっていく。街の灯りが遠ざかると星が良く見え、オリオン座とシリウスに向かって進む。早月川沿いの道になり、箕輪を過ぎると道幅の狭い場所があり、意外なことに未舗装区間が出てきて、1kmほどもあった。幸い比較的平坦度の保たれている細粒砂利道で、ゆっくり行けばロードバイクでもパンクの危険性は少なそうだ。その後よく知っている上市からの道に合流し、路面状態は良くなった。狸が一匹、目の前を横切り、ライトに当たって両眼がぎらぎら光っていた。馬場島発電所を過ぎると勾配10%位だろうか、自転車区間最後の頑張りどころとなり、馬場島荘にたどり着く。
自転車を置き、足も裾をつけるなど山登り向けの服装に整え、水を3.5リットル汲んで山歩きの始まりとなる。大分白んで来てここからライトなしで歩き出した。4度目の早月尾根登りだが、自転車漕ぎの後は少し感覚が違い、若干足が重くてこれが続けられるか心配になった。でも松尾平まで辛抱して登ると、次第にいつもの山登りの定常状態になった。馬場島の駐車スペースも満杯だったが、今日は早月尾根も登山者が多い。他の登山者を追い抜くことだけでも10分毎位にあった。標高1000mから200m毎に道標があり(知ってる人は知っているが、標高が正確でないものもいくつかある)、1200mと1800mで水飲み小休止を取り、早月小屋にはほぼ目標通りの約3時間で到達。
大日岳、毛勝三山など周辺の山が良く見えて気持ち良いが、長居せずにストックを仕舞って剱岳山頂を目指す。相変わらず追い抜くことも多く(抜かれたのは2回)、小屋泊まり、テント泊まりの人たちがどんどん下りてくる時間になってすれ違いが煩わしい。いつ来ても静かな早月尾根と言うのは昔のことになったのか。
さすがに鎖場の渋滞待ちまではこちらでは起こらず、剱本峰が次第に大きくなり、鎖場通過も慣れたもの、別山尾根との分岐の道標が見えるとあと一息、ガレ場を駆け上がる。しかし別山尾根ルートに合流すると人口密度が格段に高くなり、山頂に連なる列の一員となって、賑やかな剱岳山頂に到達した。
さて下山は室堂目指す別山尾根ルート、予想はしていたものの、人の多いこと。カニのヨコバイ、その後の梯子で並んで待つ。平蔵の頭を過ぎてやっと前に人がいなくなり、前剱、一服剱とどんどん下りて、剣山荘に到達。
剣山荘からクロユリのコルに登り返し、剱御前小屋を目指す。このルートは剱岳7回目にして初めて通る。今まで別山尾根から剱岳に行ったときは、剱沢でテント泊だったので必ず剱沢小屋に戻っていたから。剱沢、別山、剱御前の稜線の眺めが新鮮だ。高々250mで勾配も緩いこの登り返しが、今日は結構つらい。2999m登った後で足が重い。しばしの辛抱で剱御前小屋に到達。ここも休んでいる人が多い。
ガスが湧いてきて周りが見えなくなったが、ここから雷鳥沢を下りる道は、もう何十回も通った道。この450mの下りも辛くなるかと思ったが、下りの筋肉は十分残っていて大丈夫だった。雷鳥平の野営場を通過して地獄谷の道へ。みくりが池までの最後の登りは高々10分、気合で登ってみくりが池温泉に到着。ここでゴールだ! 登り返しが辛いとも感じたが、早月尾根を2200m下りるよりは結局大分楽だった。
温泉入ってすぐビール、室堂ターミナルでもう一本、ケーブルカー下りて下界値段になったのをまた一本買って、地鉄の電車で本日の余韻に浸るのであった。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する