南アルプス深南部 不動岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 25.2km
- 登り
- 1,871m
- 下り
- 1,869m
コースタイム
- 山行
- 7:11
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 7:29
天候 | 13日 晴れ 14日 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(浜松市の林道情報で見られます) |
コース状況/ 危険箇所等 |
戸中川林道(4.5km地点を少し過ぎた所)に崩落個所あり |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
防寒着
ゲイター
着替え
靴
ザック
ザックカバー
アイゼン
ワカン
ピッケル
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
|
---|---|
備考 | ワカン(あって良かった) |
感想
深南部の山なら静かな雪山が楽しめるかな、と不動岳に行って来た。
水窪湖〜戸中川林道ゲート:
事前に戸中川林道は全面通行止めという情報を得ていたため、全部歩くつもりで行った。しかし、戸中川林道の始点で看板(写真)を見てみると、自分は日曜に下山予定なので入っても大丈夫そう。ラッキーと思って車を走らせる。しかし、ゲートまでは行けずやっぱり通行止め。それでも歩く距離はずいぶん短くなっただろうと、車内でゆっくり仮眠を取った。通行止め箇所の手前は広くなっていて、10台くらいは駐車できると思う。
明るくなってから起きて、6:53出発。戸中川林道のゲートまでは思ったより近く、20分程度であった。山行計画書を警察に送ってあるが、改めてゲートで登山届を出した。
戸中川林道ゲート〜不動岳登山口:
林道歩き。日影にはうっすら雪が積もっていて、凍結しているところもあった。真っ白な主稜線が見える。シブロク歩道の取付き点から少し進んだ所に、崩落個所あり(2018年1月13日現在)。通過自体は容易だが、いつ上から石が降ってきてもおかしくない。そそくさと通過した。あとは問題なく不動岳登山口に到着した。
不動岳登山口〜鎌崩の頭:
最初は少し荒れていて、トラバースがあるので注意。出だしから雪があったわりに、高度を上げても積雪量は一向に増えなかった。凍った斜面にうっすらと乾雪が乗っていて歩きにくい。標高1450m付近でアイゼンを装着した。雪が少なくて岩に当たるが、滑るよりはいいかなと思った。しばらく登ると笹の群生が出て、右手には丸盆岳見えてきた。笹に乗った雪で濡れるので、シェルとオーバーミトンを装備。主稜線までもう少しに見えるが、まだ先は長い。少しだけ笹薮をこぐとようやく積雪が増えてきた。アイゼンの効きが良くなったのは、標高1900mくらいからだろう。主稜線に出ると一転、膝くらいまで埋まった。ズボズボやりながら50mくらい歩いて、鎌崩の頭をピストンした。
鎌崩の頭〜鹿の平:
稜線に出るとぐっと積雪量が増えた。大体膝より少し下くらい、場所によっては腰まで埋まった。鎌崩の頭からは急な下りである。右手に大無間・朝日岳、左手には黒沢山から合地山・上河内岳までが見渡せた。急登を下りきったところでワカンにスイッチ。持ってきて良かった。今期初のワカンで軽くラッセルしながら進む。西面の斜面は風でクラストしていたので、場所によってはそちらをトラバースした。雪山を楽しんでいるうちに、鹿の平の末端に到着。ラッセルを避けるため、西面のガレを利用して距離を稼いだ。一面の雪原かと思いきや、笹が頭を出していた。ゾンビのような白い木が青空を引き立てる。何度来ても美しい所だと思った。
鹿の平~幕営地:
鹿の平の真ん中にテントを張ったら気分は良さそうだが、風が心配だった。そこで不動岳方面へ歩きながら、風を防げそうな場所を探すことに。少し歩くと稜線の東側に窪地を発見。主稜線から距離にして50mくらい下ったところで、やや遠くに見えた。しかし、藪も無く平坦で、何より暴風に関しては最高の場所であると思い、即決。整地してテントを設営した。
テント設営後は夕食と水作り。夕暮れにはトイレがてら散歩に出かけ、不動岳へのルートを途中までラッセルしておいた。この日は思ったより寒く、時計の温度計でテント内が-9.3℃まで冷え込んだ。
幕営地〜不動岳:
明るくなってから、ということで6:33出発。ツエルト、行動食、カメラをシェルのポケットに入れてテントから出た。すでに地平線はオレンジ色で、日の出が近そう。稜線まで登り返し、昨日のうちにつけたトレースを辿る。膝下くらいのラッセルだが、空荷なので快適。少し登ると寸又三山の1つ、朝日岳のわずかに右から日が昇った。左手では黒沢山が見事に染まっている。山頂に近づくと雪がクラスしてラッセルからも解放された。ほとんど無風、空荷、快晴の登りでまさに快適の一言。幕営地から40分くらいで不動岳の山頂に着いた。
不動岳〜駐車スペース(下山):
同ルート下山。一度窪地に戻ってテントを撤収した。鎌崩の頭からの下りは雪が中途半端に残っていてやっぱり歩きにくい。下りはアイゼンが痛むと思い、外して慎重に下った。戸中川林道では40分くらい大休止。もう大丈夫だろうと非常食のカレーメシを作って食べた。あとは特に問題なく車に戻った。
まとめ:
出発前は雪が少なくて水が作れないかも、などと心配していたが全くの的外れだった。強い寒波の影響で十分な積雪があったうえ、天気にも恵まれて、美しい雪山が楽しめた。
あと、戸中川林道沿いの沢には何カ所か見事な氷があった。2月になったらアイスクライミングに行ってみようかなと思う。
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