山小屋泊・雪の祖母山(尾平〜黒金尾根〜頂上〜宮原〜尾平)
- GPS
- 12:21
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 1,327m
- 下り
- 1,331m
コースタイム
- 山行
- 7:12
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 7:54
天候 | 晴れ〜くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
宮崎県側からは尾平登山口へ行くには、高千穂から県道7号を進み県境の尾平越トンネルを抜けて尾平へ下りますが、この日は積雪により県道が通行止めとなっていたため、大きく迂回して豊後大野市から登山口に向かいました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは登山口にあります。 この日は寒波が抜けた後で、登山口には2〜3センチの積雪があり、徐々に積雪が増し、稜線上の天狗岩から頂上までは30〜40センチの積雪でした。頂上直下の岩場のハシゴ場は、凍結した上に雪が積もっており、慎重に登る必要があります。 |
その他周辺情報 | 9合目にある山小屋の情報は以下のサイトを参照してください。祖母山の最新情報も掲載されているので、事前に確認を。なお、宿泊料は2000円(冬場は2300円)、事前にメールで連絡をしてほしいとのことです。 http://www17.plala.or.jp/sobosanB/qgome.htm 下山後は高千穂町の岩戸温泉に寄りました(入浴料350円)。 http://www.town-takachiho.jp/culture/post_169.html |
写真
感想
祖母山の山小屋に泊まり樹氷を見るために、昨秋屋久島で知り合いになったHさんと二人で登りました。
事前に山小屋の管理人さんから、大量の積雪があると予想され通常の1.5〜2倍の時間がかかるので十分配慮が必要、もしかして自分も山小屋に近づけないかもとのメールがあり、雪が多過ぎたら我々も引き返そうと決め、9時半過ぎに登山口をスタート。当日は寒波が去った後で、登山口を出発してすぐに祖母山の稜線上に雪で白く光った岩峰の連なりを見て、テンションがあがりました。
登山口では我々の他にもう一人、日帰りで祖母山に登るという人がいましたが、他に車はなし。ところが、川上渓谷ぞいを歩き始めると一人分の踏み跡があり、その後この踏み跡をたどって急坂を登っていきます。積雪はまだ少ないものの、100メートル30分ほどのペースで標高をかせぎ、1250メートル付近で軽く昼食。その後一人の下山する登山者に出会いますが、障子岳まで行ったきたとのこと。すごいと感心すると同時に、これで祖母山方面には誰も行ってないないことがわかり、少し不安に。
だんだん雪が深くなり、天狗岩屋付近で30センチ程度。木々に雪が積もり、まるで木に花が咲いたようで綺麗なのですが、ここらあたりからスズタケに雪が積もり登山道をふさいでいて、これをかきわけながら進むヤブコギ状態に。そのうち空が開けだし稜線が近いづいた感じに。目の前には天狗岩直下の岩峰がそびえ、遠くには雪をかぶった傾山と、広がる絶景に感激。
やっとの思いで稜線に出て、すぐ近くの展望台で休憩。本来であれば目の前に祖母山が見えるはずですが、ガスが出てきて周りは何も見えず、残念。風がなくてよかったのですが、気温はマイナス12度だったので、スマホを操作するために外した手袋がすぐにカチンカチン状態になってしまうほど。
稜線上の積雪は30センチから40センチ、吹き溜まりでは膝上まで雪があり、当然誰も歩いていないのでツボ足でスズタケをかきわけて進まなくてはならないところもあり、少々あせりだしてきました。16時20分頃には心配した管理人さんから電話がかかり、遅くならないように気をつけてとのこと。
そしていよいよ最後の難関、頂上直下の岩場の間を登るハシゴが続く急坂。去年の冬、ここを登った時にはツルツルのアイスバーンで非常に怖かったですが、今日は新雪でツルツルではないものの、雪の下は凍っており慎重に登っていきます。なお、もうすぐ頂上だという思いが強く、このあたりの写真を撮るのを忘れてしまっていました。
そしてついに頂上に。ガスっていて周りは見えず、遅くなったことから記念写真を撮っただけですぐに山小屋に向け下山。山小屋に着いたら、管理人さんが薪ストーブを焚いて小屋を温めていてくだささり、まるで天国に着いたような気分。おまけに心地よい音楽が聞こえ、電気コタツ(管理人さん手造りのソーラー発電装置)や石油ストーブ(灯油は下から管理人さんがかつぎぎあげられたもの)もあり、避難小屋とは思えない快適さ。この日の宿泊は我々だけで、さっそくキムチ鍋を作り持参した宮崎では珍しい地元産の日本酒を堪能しました。
翌朝はガスのため、残念ながら日の出は見ることはできなかったことからゆっくり朝食をとって、8時40分に山小屋を宮原登山道に向け出発。この時間になるとガスもなくなり、目の前には樹氷に覆われた木々と阿蘇の景色が広がる、これまた絶景!そして何とテント場にはキャンプをしている人達が。寒かったけれどせっかくテントをかついできたのだからとキャンプしたとのこと。
稜線を宮原に向けて下りますが、こちらはスズタケが登山道をふさぐこともなく、快適な道のり。途中何度も立ち止まり祖母山の絶景を堪能しました。
今回の山行きは雪に阻まれ、山小屋に着くまでに8時間近くもかかるとてもタフなものとなりましたが、ちょうど大量の新雪の直後で見事な樹氷を見ることができ、九州でこのような雪山の景色に出会えたことは幸せでした。
また、九合目小屋の管理人さん、私達のために山小屋まで登ってきていただき、本当にお世話になりました。また、機会があれば是非とも登りたい山です。今度はアケボノツツジが咲く頃がいいかなあ。
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