加賀白山: 45年ぶりの宿題果たす



- GPS
- 12:05
- 距離
- 21.6km
- 登り
- 1,985m
- 下り
- 1,561m
コースタイム
天候 | 晴れ一時霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所・道迷い箇所 特になし |
写真
感想
加賀白山は45年来の、心残りの山だった。ひ弱だった小学生時代、夏休みに郷里の金沢から従兄に連れられて登ったのだが、室堂で体調を崩し、診療所のお世話になって登頂せずに下山して以来行ったことがなかった。その後体は丈夫になって山登りにに目覚め、5年前に富山住まいになって立山連峰はもれなく登っている。白山は行けば問題なく登れることは分かっているし、いつどうやって登ろうかしばしば考えつつも、行きあぐねていた。が、ついにその時は訪れた。
福井のY君とは一昨年まで立山、剱岳、大日岳などを山歩きと山スキー(Y君は山ボード)した仲だが、Y君結婚し、仕事も忙しくご無沙汰だった。今年久々に山に行こう、では白山はどうだ、という話になった。富山の山とスキーの仲間、Dちゃんも誘って日程調整の結果、9月の三連休ではあるが最終日の日帰りに収束。Y君富士山の経験から夜間登山をしたいと言う。そうすると、手取川沿いの白山の一般登山口は別当出合だが、週末交通規制で手前の市ノ瀬が起点になる。前夜23時に市ノ瀬駐車場に集合した。。
まずは別当出合まで深夜の舗装道路を歩く。距離5.8km、標高差430m。月のない、天の川も鮮やかな星空だ。途中腹が減ったねと夜食タイムを設けて、1時間40分で別当出合に到着。熊に注意の張り紙に加えて、砂防新道入口の吊り橋にスズメバチの巣があると。かなり高い橋桁で上の方はライトを向けても見えない。ともかくその砂防新道を行く。この道は水場が豊富で、甚之助避難小屋はもちろん、中飯場でも水が得られる。休憩時間がその都度長い。皆眠いので仕方ないか。観光新道と合流する黒ボコ岩では少し空が白んで来た。ここまで基本的に急坂をひたすら登って来たが、黒ボコを過ぎると斜面が緩くなって弥陀ヶ原に出た。規模は小さいが、立山の弥陀ヶ原とよく似た雰囲気だ。木道の上は霜で真っ白だ。再び坂が急になって、ひと山越えると室堂が見えた。丁度朝日が射してきた、ご来光ポイントへと室堂の東端へ急ぐ。日の出の瞬間には間に合わなかったが、荘厳な朝日を浴びることは出来た。主峰の御前峰もバッチリ目の前に見えている。今日はこのままずっと晴れだろう、とこの時は思っていた。
室堂のビジターセンターの中のテーブルに陣取り、朝食タイム。仮眠も含めて1時間余りまったりしていた。さてそろそろ山頂に行こうや、と外に出ると、何と言うことか、濃いガスに包まれてしまっていた。ともかく行かねばと40分ほどでやはり霧中の御前峰頂上に到着。遂に45年の宿題を果たした。さてこの霧は晴れるだろうか、太陽がうっすらと見えたりするのできっと晴れると信じて待つ。待つ甲斐あってさっと晴れて室堂と別山が見え、すぐ隠れてまた晴れて、北アルプスのパノラマに、大汝峰とお池群が見える、といった具合でめまぐるしくも展望を楽しんだ。お池巡りをして室堂に帰還。
さてこれから昼食パーティー、メニューはすき焼き。牛生肉500gに、白菜、葱、椎茸も生で、生卵も保護ケースで持ってきた。葛切りとすき焼き麩は乾物だが、割り下は液体で、仕上げのうどんも生で持って来た。ビールは一人一缶で日本酒がこの3人では飲みきれないだけあった。腹いっぱいになって昼寝もして、2時間半を費やした。
ではお昼も回ったし下ろうか。黒ボコ岩の分岐まで元の道を戻るが、今度は観光新道を選んだ。しかしまだ酔いも眠気も取れていない感じで、若干朦朧気分で殿ヶ池避難小屋まで踏ん張り、そこでまた少し仮眠させてもらった。それから漸く目が覚めてきて、荷も軽くなった僕は快調だが、今度はDちゃん、Y君はそろそろ足に来たようでペースが落ちる。辛抱の稜線歩きで別当坂分岐へ、そこから別当出合に急降下、見通しのない樹林を抜けると吊り橋が見えて別当出合のゴールだ。3人到着したところで2分後に市ノ瀬行きのバスが出ると言うので飛び乗り、市ノ瀬の温泉でフィナーレ、解散とした。
一昨日は白馬岳に0mからの日帰り、昨日は自転車で有峰湖周辺へ累計1700mの坂登り、それから布団で眠ることなく白山に来たのは少し応えたかな。3日で徒歩・自転車合わせて6000m超を登った、充実の3連休だった。
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