大ナゲシ〜赤岩尾根〜両神山(八丁尾根) 熊さんが自分めがけて凄いスピードで走ってきた。
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.2km
- 登り
- 1,518m
- 下り
- 1,505m
コースタイム
⇒07:55登山道に合流⇒08:15赤岩峠⇒08:56大ナゲシ頂上09:00⇒09:30赤岩峠
⇒10:07赤岩岳頂上⇒11:06"1583M峰"頂上⇒11:47"P4"頂上⇒12:10"P3"頂上
⇒12:20"P2"頂上⇒12:45"P1"頂上13:00⇒13:15八丁峠⇒13:53行蔵峠
⇒14:03西岳⇒14:27龍頭神社奥社⇒15:06東岳⇒15:33両神山頂上15:40
⇒16:30熊に遭遇⇒16:42上落合橋駐車場
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
◆大ナゲシ ・岩峰基部には上級者レベルの垂直な鎖場(ロープ場)があります。 八丁尾根の鎖場より1ランク上です。 ◆赤岩尾根 ・一般ルートではなくバリエーション・ルートです。 ・道中には標識は無く、ルート・ファインディングで進みます。 ・赤テープを目印に進むと良いです。 ・間違った踏み跡が多数あるので、踏み跡を信じて進むと、とんでもない場所に 迷い込むことがあります。(赤岩岳直下の岩壁等・・・) ・脆く崩れやすい岩場があるので、岩場を登る際には、大丈夫かどうかの確認が必要です。 ・切れ落ちた痩尾根が多いので、滑落等に十分な注意が必要です。 ・岩場の登り降りが多いので、地図上の距離以上に時間を要します。 ・八丁尾根と比べると、難しくは無いが危険個所が多いように思えます。 ◆八丁尾根 ・鎖場が多数出現します。(山頂までに29個の鎖場がありました) ・高さのある鎖場が多いです。 ・下山時の直登コースで熊が出ました。 以前に、インターネットでも、この辺りで熊に遭った写真がアップされていたので、ちょくちょく出ているのかもしれません) |
写真
感想
上落合橋から、大ナゲシ、赤岩尾根、両神山(八丁尾根)を周回してきました。
このコースは、岩また岩のコースで、インターネットでは『山岳修行』と書いてありました。
変化に富んだコースであり、尚且つ長丁場ですので、実際に歩いてみて様々な感想がありました。
しかし、最後の最後に出会った『熊さん』によって、すべての感想がぶっ飛んでしまいました。
(すみまんせん。熊さんの写真は撮れませんでした)
熊さんに遭ったのは2度目です。
1度目は昨年の夏、鬼面山〜安達太良山を縦走しようとした時で、登山開始10分で子熊に遭遇しました。
子熊が青空の下のお花畑で虫を相手にじゃれていました。 子熊はぬいぐるみの様で大変可愛く、実にほほえましい光景でした。
(この時は、近くに親熊がいるかもしれないので縦走を断念。 安達太良山から箕輪山までのピストンに変更しました)
そして今回、両神山から下山時の直登コース上で遭遇しました。
尾根道を下っている時、ふと横を見ると森の奥100Mくらい先に熊さんがいました。今回は大人の熊さんです。
『あ・・・熊だ・・・。 ヤベエ、出会っちまった・・・』
直後に熊さんも私に気づきました。
熊は人間を恐れているので、私を見て逃げるのではないか、と思いました。
しかし、次の瞬間、凄いスピードで私めがけて走りだしました。
『??? 何だ? こっちに走ってくる??? 俺は襲われるのか???』
正直、なんで走ってくるのか理解できず、信じられないといった気持ちでした。
しかも、熊は走るのがメチャクチャ速かった。犬や猫なんかよりも全然速いです。
周囲には誰もいないし、この時間帯にいるわけがない。助けを呼ぶのは不可能だ。
熊がどんどん迫ってくるが、逃げようという気にはならなかった。
熊は逃げるものを追いかける習性があるし、背中を向けるとマズイと感じたからです。
『勝てるか? 俺よりも小さそうだし・・・。 イヤ、あの勢いで飛びかかってきたら、押し倒されてしまう・・・。
喰いつかれたら大量出血覚悟だな・・・。』
漠然と走ってくる熊を見つめた。
あと10Mという距離になった時、熊が私の方を見て、突然90度進路を変えました。
そして、猛烈なスピードで山の斜面を駆け下りて行ってしまいました。
私を見て、あわてて逃げて行ったような感じでした。
だったら、何故、私めがけて走ってきたのだろう?
斜面を下りていく熊を見送りながら、『おいおい、そっちに行ったら、またかち合うだろう・・・。
そっちは下山口の方向だぞ』と思いました。
しかし、私を見て逃げていったので『この後、襲われることはないな』と思いました。
『また遭ったら嫌だな』と思いながら下山口に向かう途中で、今回の一連の出来事を思い出してみました。
・熊はノソノソというイメージを持っていたが、実際にはメチャクチャ走るのが速かった。
・想像していたよりも小さかった。(ツキノワグマなので、身長は130〜150cmぐらいだったと思う)
なので、パニックになるような恐怖感は感じなかった。
・熊は下り坂を走るのは遅いと聞いていたが(byはじめの一歩の猫田さん)、実際には下り坂も恐ろしく速かった。
・何故、熊が自分に向かって走ってきたのだろう? (そういえば、威嚇したりするような殺気は無かったな・・・。
襲うつもりは全く無かったのかもしれない。 というよりも、何かにとりつかれたかのように、夢中で走っている感じだった)
・また、突然逃げていったのは何故だろう? (目の前まできて我に返り、『おおっ! こりゃいかん!』と、慌てて逃げていったような感じだった)
今回の山行は、実は大変不思議なもので、熊さんに出会ったのが偶然ではない気がしています。
登山開始前から不思議なことが起こっており、恐怖感よりも大変奇妙な印象が残っています。
☆★詳細をブログにアップしました★☆
http://ameblo.jp/shunki1188/entry-11037326920.html
コメント
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nabekaさん、こんばんは。
鈴や笛などは付けていなかったのでしょうか?
でもクマに襲われずに済み何よりです
自分も今年、黒部五郎岳と有峰湖でクマを見かけましたが距離も遠く怖さを感じることはありませんでしたが、クマが猛スピードで向って来るなんて・・・
不思議なことですか?
山っていろいろなことがありますよね 、幽霊だけは勘弁ですが(>_<)
Maieさんこんばんは。
一応、熊鈴はつけていました 。
Maieさんも黒部五郎岳と有峰湖で見かけたんですか。
やっぱり、結構クマに出会うことはあるのですね〜・・ 。
もうスピードで向かって来た時は信じられない心境でした。 そしたら、直前で逃げて行ったので、『やっぱり人間を怖がるんだな〜』と納得しました。
不思議なことというのは・・・
上落合橋に車で向かう途中、不思議な鳥に遭ったことです。カラスよりも大きな鳥で、道路の真ん中で全く動かなく(死んでるのかと思った)、山へ行くのを邪魔してしているかのようでした。10cmの距離に近づいても動かないので、仕方無く掴んでどかそうかと思ったとたんに、突然我に返って慌てて逃げていきました。
この先危険な事が待っていて、山に近付けないようにしているような感じがしました。
『それまで奇妙な行動をとっていたのが、近づいた瞬間に突然我に返る』といったことが、熊と鳥で同じだったので、尚更奇妙な気分になりました。
(この鳥の写真を追加しました)
nabekaさん、はじめまして。
ツキノワグマって、そんなに小さかったんですね。
頭の中で3m以上に錯覚していました。
そりゃそうですよね。
でも、自分の方に向かって猛スピードで向かってくるのに
恐怖感がないというのはびっくりです。
鳥はゴイサギの幼鳥です。
写真からすると、目をつぶっているので寝ていたのでしょうか?
他の鳥でも幼鳥だと危険に鈍感で、
寝ているようなことも多いようです。
きっと、気付かなかったのでしょう。
段々と濃紺の頭と背、ほかは白っぽくなっていきます。
そもそも川などで魚を狙って、動かない鳥です。
toratora48さん、はじめまして。
自分も熊のイメージって、デッカイのが『ガオー』という感じだったのですが、実際は結構小さかったので、わりと落ち着いていられたのかな〜と思います。
でも、全然余裕という訳ではなかったですよ (そこは流石に)。襲われれば大怪我は間違いないし。 ただ、『熊の方から襲ってくるハズはない』と未だ信じていたのと、『けど、このまま襲ってきたらどうするか?』と考えるのに夢中でしたので、怖くて腰を抜かすとかそういう状態にならなかったのだと思います。(これが2Mくらいの大きさだったら、そんなこと関係無しに、間違い無く震えあがっていたでしょう )
鳥は、そうですね・・・。 直前でクラクションを何度も鳴らしても全然反応が無く、道路の真ん中で進入を防ぐように寝ていたので、直感的に『なんか、山に入るなってことか?』という思いが湧いてきました。
そうしたら、その日の最後に熊にあったので、『う〜ん・・・???』という気持ちになった訳です。
ゴイサギという鳥の幼鳥だったのですね。
ネットで調べてみようと思っていたので、情報、ありがとうございます。
もともと動かない鳥だったのですね・・・。
なんか納得しました
くまはちゃんと自分の帰り道を戻ったんだと思います。お散歩道が決まっているようです。nabekaさんが立っていた場所が通り道でなくてよかったですね♪くまさんはわざわざおそったりはしないと思います。出会い頭ではビビリなのでパニックになちゃうみたいですね
saradaさん、はじめまして。
そうですよね〜。
熊の方から、ワザワザ襲ってくることはないですよね〜。
自分も、熊の方から襲ってくることは絶対に無いと思っていたので、現実に熊の方から走って来た時は、『なんで???』という気持ちでいっぱいでした。
多分、人間がいることに気づかずに、自分のお散歩コースを散歩していたら(散歩というよりも全力疾走でしたが )、目の前に人間がいたので、慌てて逃げていったのかもしれないですね・・・。
nabekaさん、はじめまして
あまりに同じような体験だったのでコメントさせて頂きました。
私も先日大菩薩峠の直下で熊さんの突進にあい、
もうダメかと思った瞬間、
90度方向転換し事なきを得ました。
体長もやはり1m位。
後から小熊が付いてきましたので、
母熊なんだろうなと判断しましたが、
思ったより小さかったです。
走るスピードも半端なっかたですが、
熊の小回りの良さに助けられた感じがしますね。
sgmrtsykさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
早速、記事を拝見させていただきました。
おんなじような体験でしたので、ビックリしました。
『衝撃的な出会い』
私も熊に遭った直後は、そんな言葉が頭に浮かんでいました。(ホント、衝撃的ですよね )
黒いものが現れて、『?熊?』と思ったら、凄いスピードでみるみるうちに近づいてくる・・・。
『なんで?』と思いながら覚悟を決める。
そういった心境も、ものすご〜く、そっくりです。
でも、その後に子熊が走ってくる、というのは、尚更凄いですね 。
子熊が傍にいたら、それは走って逃げるしかないですよね・・・ 。
また『小菅白糸の滝から大菩薩峠周回のコース』は面白そうなコースですね。
山行記録も、楽しく拝見させていただきました。
とにもかくにも、無事で何よりでした。
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