南八ヶ岳縦走(硫黄岳〜横岳〜赤岳〜阿弥陀岳)



- GPS
- 14:45
- 距離
- 21.9km
- 登り
- 2,007m
- 下り
- 1,995m
コースタイム
美濃戸口6:35-7:30美濃戸-9:25赤岳鉱泉10:05-11:50赤岩の頭-12:20硫黄岳-13:40横岳14:00-15:10赤岳天望荘(泊)
【2日目】
赤岳天望荘7:00-7:40赤岳8:00-8:20文三郎尾根分岐-8:40中岳-8:50中岳コル9:05-9:55阿弥陀岳10:15-11:50御小屋山-12:55美濃戸口
【コースタイム概要】
美濃戸口〜赤岳鉱泉:2時間50分/赤岳鉱泉〜硫黄岳:2時間15分/硫黄岳〜横岳:1時間20分/横岳〜赤岳天望荘:1時間10分/赤岳天望荘〜赤岳:40分/赤岳〜阿弥陀岳:1時間55分/阿弥陀岳〜美濃戸口:2時間40分
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
感想
1月中旬に阿弥陀岳〜赤岳〜横岳〜硫黄岳の縦走を試みましたが、あまりにも風が強く、赤岳天望荘〜横岳〜硫黄岳の縦走は断念しました。また挑戦したいと思いながらも、なかなか勇気を出せず、実行には移せないままでいました。
そんな時、前回赤岳天望荘に宿泊した時に一緒に飲んだAさんから南八ヶ岳縦走を再挑戦する計画を聞いて、思い切って今回御一緒させてもらうことにしました。
・前日の予想天気図からは、 1日目:高気圧に覆われて晴れ、風も強くなさそう。2日目:太平洋に低気圧が来るが離れているので多分高層雲、風も強くはならなそう。予想から外れたとしても、大きな崩れはないとの判断。
・美濃戸口の八ヶ岳山荘の駐車場に車をとめ、前日に仮眠室に宿泊していたAさんと合流。受付はまだ閉まっていたので、駐車料金(500円×2日)は下山後に払うことにした。
・準備を整え6時半過ぎ、美濃戸口を出発。1月中旬の時よりは雪も少ないが凍っている箇所も多く、スタットレスでは厳しく、やっぱりチェーンは必要かな、と思う。
・美濃戸まで約1時間、美濃戸山荘でちょっと休憩。
・すぐに北沢と南沢の分岐。今回は北沢方面を行く。林道歩きが続く。
・美濃戸から1時間ほどで堰堤広場。休憩。左岸側に渡り登山道を行く。北沢は、沢登りも楽しいという記事を読んだ事があるけど、それなりによさそう。今度は夏来てみようと思う。
・堰堤広場から約1時間、美濃戸口から約3時間、ようやく赤岳鉱泉に到着。ここで休憩。チェーンスパイクからアイゼンに履き替える。樹林限界を超えると、まともに休憩するのも厳しいので、まだ早いけれど昼食用のパンを一つ食べておく。
・樹林内を踏み跡をたどる。途中から、かなりの急登。
・樹林帯を抜け、赤岳鉱泉から1時間45分、赤岩の頭に到着。なかなかの大展望。おまけに風も弱め。
・30分ほどの登りで硫黄岳に到着。頂上はだだっ広い。火口の崖はかなり迫力がある。ここでも風は弱め。
・ケルンが立ち並ぶ道を下りていく。確かにこの辺、ホワイトアウトしたら厳しそう。
・コルを過ぎ横岳へと登っていく。時々風が強くなるが、歩きづらいというほどでもなく平和に歩けた。
・いよいよ奥ノ院手前の岩場。雪が少なめで鎖もはしごも露出していて、問題なく頂上に到着。頂上は風もなく穏やか。休憩して展望を楽しむ。
・その後の稜線上の難所も、雪は少なめ、雪質も固めでアイゼンやピッケルもしっかりと効き、歩きやすい踏み跡ができていて、全く恐怖感を感じる事もなく歩くことができた。ちょっと拍子抜け。
・無事に稜線歩きを終え、赤岳天望荘に到着。まずは乾杯。今回も部屋は一人部屋。晩飯もうまい。石井スポーツのメンバーズカードで飲み物1つ無料、夕食時にビールをもらった。消灯の21時までAさんと楽しく飲む。
・5時半起床。タバコを喫いに喫煙所へ行ってみると、外は思ったより風が強い。天気図を見てもこの強さが続くとは思えない。やがて明るくなってくると、風も普通に強い状態にまでおさまってきた。問題なさそう。コーヒーを飲みながら少しのんびりと過ごし、7時に赤岳天望荘を出発。
・赤岳への登り。やっぱり朝一の急登はしんどい。40分ほどで頂上に到着。風も弱い。しばらくのんびりと景色を楽しむ。
・頂上から下るとすぐに岩場に入る。ここも雪は少なく鎖も露出している。岩場に入ると風も防げるかなと思ったけれど、それなりの風が吹いていた。日陰だし、ちょっと寒い。
・西面に回り込んで文三郎分岐。空は想像以上の晴れ、風も問題ない程度の強さ。そのまま先に進む。
・中岳を越え、中岳コルへ。前回登った中岳沢を見てみると、雪も多くないように感じる。沢底に踏み跡もしっかりとついていた。
・阿弥陀岳へのルートを見てみるが、階段は出ているが、その上の鎖は完全に雪の下。ここは1月中旬より雪が多いみたい。
・緊張しながら斜面にとりつく。最初はAさんに先に行ってもらい、ステップを切ってもらった後をついていく。
・途中から私が先へ行く。トレースをたどるが雪面は固くなっている。先端のツメだけのかかりだと、初心者としてはやっぱり不安なので、頑張って指がかかる位まで何度も蹴りこむ。結構、体力を使う。
・試しにトレースから外れた場所に蹴りこんでみた。こっちは雪が柔らかく簡単に足が入る。アイゼンもしっかりと効くが、ピッケルの効きが弱い。右手足は固めのトレースを、左足は柔らかい雪の上を行くようにした。
・なんとか急斜面を登り切る。正直、これを下りたくはない。今回は御小屋尾根へ抜ける計画でよかった。
・無事、阿弥陀岳頂上に到着。風もほとんどなく、暖か。ここでものんびりと景色を楽しむ。
・名残を惜しみながらも下山開始。すぐの摩利支天の岩場も、雪が少なく梯子や鎖も露出していて楽に超えられた。
・その後の急斜面もロープが露出しているが、特に使わなかった。
・樹林帯に入っても結構急な下りが続く。滑りやすい場所を見つけて尻滑りで下る。結構スピードが出るのでピッケルで調整しながら滑り降りる。
・やがて斜度も緩やかになると、尻滑りもできない。ひたすら歩く。
・頂上らしくない御小屋山の頂上を過ぎ、分岐を右、美濃戸口方面へ。
・道路に出、ようやく別荘地にたどり着いた。ここからも結構長い。15分ほどの道路歩きで八ヶ岳山荘に到着。それにしても長かった。御小屋尾根ルートは登りでは使いたくないと、強く思った。
Aさんのおかげで、念願だった硫黄〜横岳〜赤岳の縦走路を無事歩くことができました。天気も想像以上によく、風も弱く、各頂上からの展望、稜線歩きをたっぷりと楽しむ事ができました。
横岳〜赤岳の稜線は、雪も少なく踏み跡もしっかりとしいていたため、楽に通過できましたが、阿弥陀岳の登りでは雪も固く前回以上に神経使いました。天候、雪の状態、踏み跡の有無で、難易度の変化が激しい事を、実体験として多少は理解できたのも、今回の収穫です。
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