上州武尊山 家ノ串東尾根からピストン
- GPS
- 07:56
- 距離
- 21.7km
- 登り
- 1,727m
- 下り
- 1,727m
コースタイム
天候 | 曇りのち晴れ(時々曇り) |
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過去天気図(気象庁) | 2018年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雪は締まっている 標高あがるとクラスト状態 家ノ串東尾根は、下降時多数の支尾根ありルーファイ注意 |
写真
装備
個人装備 |
ワカン
ビバークセット
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感想
(ルートについて)
家ノ串山直下以外はたおやかな尾根で快適な雪山歩きとなります。そこ以外は初級者向けなのですが、家ノ串山直下は中級者以上でないと厳しいと思います。かなり斜度がきつく、滑落の危険度が高いためロープを使った方が良いです。
最初は右方向にトラバースして稜線を目指したのですが、思ったよりも斜度がきつく危険なトラバースとなったので直上しました。下山時は頂上岩壁の基部をトラバースしましたが、雪崩の危険があるため、あまりお勧めできません。今回は15cmほど下に層があることが分かったのですが、その上の層との密着度が良く、弱層ではなかったので大丈夫と判断し、足早に通過しました。雪の状態を見極められないパーティーは足を踏み入れるべきではありません。
よって、最善のルートは直登であると思います。リッジ沿いは灌木があり、支点や手がかりが豊富であるためこちらが良いです。なお左側は切れていますので注意して下さい。
写真58枚目を見ると全体図が良く見えます。リッジに対して右上に斜上しようとしましたが、堅雪面の上に柔らかい雪が載っている状態で意外に悪かった(写真14枚目)ので途中から直上しました。灌木が生えているリッジ付近が良いです。
(感想)
1,2月と山に行けない鬱憤を十分に晴らしてくれる素晴らしい山行となりました。快適な尾根歩き、緊張感のある登行、そして大展望。もう言うことなしです♪
かなり久しぶりにアイゼンを使いましたが、アイゼンワークを忘れてはいなかったのでほっとしました。良い練習になったと思います。
今回のルートは静かな山を楽しめる良いルートですので、中級者以上の方にお勧めです。
当初足拍子岳を狙っていたが、暖かい日が続き全層雪崩のリスクがある事と、今年は雪量がイマイチで景観が微妙な事もあり回避。かわりに上州武尊山に行ってきた。yoshiさんが狙っていた家ノ串東尾根からのルートでそこそこ長丁場。雪が締まってないと時間切れ敗退の可能性もあったが、数日前の降雨にこの日はそこそこの冷え込み。おかげで登りだしから堅雪面で結局ワカンは重りに終わった。
家ノ串東尾根は途中かなり幅が広くなり雪山ハイクにはいい尾根だと思った(山頂直下除く)。上州武尊山は最近人気の山なので人が多い事が予想されたが、この尾根ならまず人はいないだろうという事でチョイスした。その目論み通り家ノ串山付近まで人を見ることは無かった。
一つ想定外だったのが、家ノ串山の頂上ちょい手前の急斜面。地形図からはやや急だが、痩せ尾根でもないので苦労はないだろうと踏んでいたが。。実際近づくと直登はロープ無しでは危険と判断。右(北)方向にトラバースして家ノ串山から北へ伸びる尾根に復帰しよう、という方針で進んでいったが、途中雪がクラストして相当硬くなる。このトラバースがそこそこ続くのか?と思うと結構足にくるので、途中から斜面を斜上し上部急斜面の上に出てしまおうと方針転換。それほど難しくなく行けると思ったのだが。。最後のトラバースが50度以上はありそうな急斜面。ここの雪が最高に硬くて今回の核心となった。ロープ12mくらいのお助けでもよいので持ってくりゃ〜〜。yoshiさんは前向きに進んでいったが、自分にはとても無理。ステップが作れない硬さだったので、斜面と正対しダガーポジション。アイゼンの前爪を思いきり蹴りこみカニトラバースで何とか突破。。冷や汗ものでした。以降は家ノ串ピークを避けトラバース。中ノ岳もトラバースして武尊山へ。剣ヶ峰方面は絶景で「来てよかった〜〜」と大満足。武尊山山頂はかなりの人!100名山ゲットは一昨年の常念岳以来。100名山は一生行けないような気も最近している(笑) 谷川や越後方面はガスが多そうだがどうだったのだろう?
山頂は寒いので記念写真撮って、早々に引き返す。稜線途中で昼食を取り帰途についた。家ノ串山からの尾根下降はそのままは無理なので、やや北側から岩峰をトラバースし復帰。ルーファイとしては小さく巻けてドンピシャの位置に出られた。あとは安全な尾根をひたすら下るのみ。でも長くて疲れた。。腰が痛い。。
久々に「楽しい雪山」を満喫出来た気がする。このルートかなりよかったのでオススメです。ただ、今回ロープ無しのため登りも下りもトラバースで対応。雪の状態の見極めには細心の注意が必要かと思います。
コメント
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働き盛りの二人だけあって、たっぷりお楽しみでしたね
青空が最高で、風もあまりなくて尾根下降は暑かった?
このレコ見たら、ワタさんの血が騒ぎそうですよ
お疲れさまでした。
雪山らしい雪山?でした。
ちょっと緊張する場面もありました。改善事項としては、12mロープとスリング1本、カラビナ1枚は冬山必須装備にしようかなと。あるとないとではルート取りにも影響しますしね。二人でもてば12mは懸垂も可
今回はこれがいいスパイスになり山行の充実度を引き上げてくれました。下りは確かにちょい暑いくらいでしたね〜
知り合いのレコを見ていたので家ノ串直下が厳しいのは分かってましたが、予想を超えていて緊張させられましたよ。久しぶりにアイゼンを駆使した気がします。stkさんが言うように良いスパイスになりましたけど
良い天気過ぎてちょっと暑かったですね。この時期は快適に歩けますが、気温がネックです・・ あまりに暑いと沢シーズンに突入しちゃおうかなって考えちゃいます
こんばんは〜足拍子どうしたかなぁと思ってたけど状況芳しく無いようなのでたぶん転進したんだろうと思ってました。雪山は慎重な判断が大事ですよね。勾配のキツイ鋭鋒はリスクマネジメントが大事です。此方も好天に恵まれて快適登高で何よりでした。ちょっとした雪壁のフリー登攀もワンミスで重篤な事故になるので怖いですよね、フリーで早く抜けるか、時間かけてもロープで確保するかいつも迷います。
張り付いてる時は気持もハイテンションで病みつき
此方は南国で沢の泥壁でした。 (*Θ_Θ*)/
sawadonさんおはようございます
GPSログがやや暴れて長めに出てますが、多分15kmも無いんではないでしょうか。それでも疲れましたが
久々のカチカチ稜線、フリー突破時はちょい前のアイスが役立ちました 足拍子は残念でしたがコンディションいいときに取っておきます!
泥壁レコ(笑)楽しみにしてます
こんばんは。お久しぶりです。
かなり久しぶりにアイゼンを使いましたよ。使い方忘れてないかな・・とやや不安でしたが、大丈夫でした。体が覚えているもんですね
おっしゃるように判断が大切ですね。まあ、雪山に限らず、山は全てそうなのかも知れません。慎重に行動して怪我無く、楽しみたいものです。
沢シーズンが始まったら、またお付き合いくださいね
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