登る前からうれしくなる、ローカル線のプチ旅行 荒島岳
- GPS
- 07:37
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 1,376m
- 下り
- 1,245m
コースタイム
7:00中出 - 9:55小荒島岳10:10 - 10:27シャクナゲ平 - 11:21荒島岳12:15 -
12:25シャクナゲ平 - 13:47勝原スキー場リフト終点 - 14:28駐車場
天候 | 前夜は強風でしたが天気は晴れ。 明けて風はやみましたが霞がかかりました。 それでも昨日に続いてのほぼ快晴の空に感謝です! |
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過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
JRの勝原駅舎内に登山届用紙とポストが備えてあり、その場で記入できるようになっていました。(私はヤマレコで作成したものを入れました。) 中出コースは距離はあるものの、急登も少なく、花の種類、数共に素晴らしく、全く飽きることも疲れることもなく気がつけば小荒島岳に着いていました。 ただそこから荒島岳山頂までの登りは半端ではなく、一汗も二汗もかいてしまいました。 (滑落事故ありと看板がありました。確かに疲れて注意力散漫になっていれば危ないと感じました。) 勝原コースはスキー場のゲレンデ直登のまま上まで続いてしまうかなりハードなルートのようです。 下りで歩きましたが油断すると膝に来ますね・・・ |
写真
感想
この連休にどこの山に登ろうかと楽しく悩みながら、決まらないまま今週を迎え、最後に決めたのがこの荒島岳です。
高い山、でかい山に足が向いてきた最近の傾向の中で、でかい山を見て「でかいなぁ・・・」と感心したい。 山がでかいことに心を動かされたいとの思いが強くなってきました。
ならば白山を仰ぎ見れるこの山なんかとてもいいじゃないか! と地図上で候補に挙がり、情報を集めだします。
ヤマレコの山行記録を検索すると、最初に出てきたのがtodokitiさんのレコ。
そのレコの密度にすっかり圧倒された私はそれ以上の情報を集める必要を感じなかったのです。 todokitiさん、ありがとうございました。
荒島岳が百名山であることを知ってちょっと驚きました。
(白山のお供のような印象を持っていて失礼しました!)
標高の故に山としての評価を低める声があることも知って、ますますこの山に対して興味津々でワクワク感が高まります!
前日の仕事を片付けて帰宅すると何はともあれ準備です。
ザックに詰め込むもの、途中で仕入れるもの、登山届や地図など、etc.
ルートは山と高原地図を見ていて決めた中出コースを登って勝原へ下りる周回ルート。 todokitiさんのレコと同じルートなのは偶然ですが、先輩と同じルートに魅力を感じたことにはちょっとうれしさもあります。
地形図で見る限り決めたルートは距離があるように思えず、気持ちは軽く写真を撮りながらただ登って下りるくらいの感覚でした。
(・・・ウソのような話ですが、2万5千分の1と思って私が買って帰った地形図は実は5万分の1で、ルートが短く見えることにどういうわけか全く気付かなかった間抜けな話・・・)
そんなことに気付くのは帰ってからのことで、この日は夜8時半に自宅を出発します。
缶コーヒー(レベル1)やチューインガム(レベル2)、激辛スナック(レベル3)や往復ビンタ(れべる10)などのアイテムを駆使しながら眠気と戦い、たどり着いた大野市。
最後に眠気の逆襲に襲われて勝原を通り越し、数百mlのガソリンを消費させられるもとうとう勝原の駐車場に車を停めることができたのです(拍手)
3時間弱の睡眠時間で目が覚め、まだ暗い空を見上げると満天の星空です!
前日が本当にいい天気でしたが、二日続けて快晴なんて虫のいい話はないもんだと期待しすぎないようにしていました。
車の中でごそごそしているうちに少しづつ夜が明け始め、周りの様子も窺えるようになります。
この時間止まっている車は私のを入れて3台!
(ここからもう少し上がったところに、登山口に近い駐車場があってそこには10数台いたようです)
もっとたくさんの登山者を予想していましたが、この山は長い縦走ルートを歩くことがない分スタートは遅いのかもしれません。
始発電車で2駅先の下唯野に向かうべく駐車場を跡にし、張り切って下山します!
ここから勝原の無人駅、越美北腺のローカル車内、下唯野で下車して中出の登山口まで歩く1時間の道のりは、昔よく出かけた一人旅を思い出す旅情たっぷりのシーンでした。 私の中の満足度は、登山口手前で100%を示しています!
それでも中出の登山口ではフリースを脱いでスパッツを付けて、装備を一通り点検して再スタートします。
何しろルートが短いつもりでいますので道草食い放題!
道沿いの花の種類の多さに驚きながら、見つけるたびにカメラを向けます。
花の名前は覚えようとしないくせに、きれいな花、かわいい花、生意気(?)な花、などなど次々姿を見せてくれます。
傾斜が緩やかな登り道でそんな進みかたなものですからペースなんかは2の次3の次・・・
しゃがみこんでいる私の後ろを、今朝家を出る前に飲んできた薬の話をしながらご年配のパーティーが抜いていかれました。
これにはさすがに複雑な心境になって、しばらくはペースを保って歩いてみたほどです。
下りで実感する勝原コースの傾斜とは全く違う中出コースでまだタオルで汗を拭くシーンはありません。
(タオルの出番は小荒島岳山頂からでした。)
ただ地形図をみて頭がイメージしている距離感と、実際に歩いて体が感じている距離感がどんどん食い違っていきます!
(縮尺が違うから当然ですよね・・・)
体(足)は「とっくに小荒島岳に着いているはず!!」と主張するし、
頭は「まだ手前だ」と説を曲げません。
自分の中のことですが、客観的に眺めるのは面白いものですよ。
ピークでは予想外にたくさんの登山者の方がいました。
中の1パーティーの皆さんと仲良くなり、団子をいただいたりしながらしばらく休憩します。
シャクナゲ平からは、勝原コースの登山者も合流して一気に賑やかな登山道になります。
コルを過ぎると「もちが壁」の難所です。
ステッキを一旦しまって手を使えるようにして登ります。
大勢登っているのですが、皆さん真剣で雑談をしながらの雰囲気ではなく、ピンと張り詰めた空気が漂う登山道でした。
登りだしからずっとそうでしたが、このルートは本当に自分に合っているのか見ること感じること考えることがすべておもしろくて、長くてつらい感覚にはならず、
言われるような「偽ピークにだまされる」ことがわかりませんでした。
山頂手前の山肌の紅葉もいよいよの感が見えたし、歩いていてうれしくなる山ですね!
山頂ではちょうどお昼時を迎え、皆さんすぐに去られずに食事の準備を始めます。
若干の霞はあるものの、雲のほとんどない空に囲まれて食べるおにぎり。
ご馳走ですね!
食後のコーヒーのために入れて歩いてるストーブとコッヘルも今日は無駄にならず、ゆっくりコーヒータイムです。
(マグカップを貸してくれたおじさん、ありがとう!)
カップを手に地図を囲んで数人で山座同定ミーティング。
楽しい時間が過ぎていきます。
下山は勝原コースで駐車場所まで。
さっきの雑談で誰かが言ってましたが、本来のルートは中出コースで勝原ルートは駅から近いので後から無理やり付けた道だと。
真偽はわかりませんが、下り出すと確かに厳しいルートです。
ここを登るのはしんどそうだ・・・
これも誰かが言ってた、この山は登って登って登る山だと。
油断すると膝を痛めそうな下り道、スキー場のゲレンデ上部に「登山道」の表示がありましたが、そこからがまだまだ長い道のりです。
ススキの穂が逆光に輝くさまに振り返って見とれながら、車まで無事降りてきました。
堂々の荒島岳に感謝です。
それと、JR線を含む麓の里のなんともいえない懐かしさ・・・
きれいな記憶を残してくれましたよ。
monsieurさんこんばんは。
少しずつ秋の色に染まりつつある荒島岳 今回もmonsieurさんのワクワク感満載の画像とコメント、楽しく拝見させてもらいましたよ。ありがとうございます。
登る前からうれしくなってしまう気持ち、とってもわかりますよ〜。また、一両編成のオレンジの電車!なんとも言えず可愛いですね。
私もあんな電車 に乗って旅に出てみたいです〜
それから朝日に照らされている逆光のお花畑 って、もしかしたら蕎麦の花ではないでしょうか??
荒島岳って百名山の1つなんですね…山頂への稜線の道…初秋の空気感もいい感じですね〜ゆったりとした山頂も。monsieurさんほんとに嬉しそうですよね
足長おじさんみたいな影の写真など…時々遊び心をのぞかせるmonsieurさんのレコ、これからも楽しみにしていますね。
初めて歩いた道なのに、子供の頃から知っているような安心できる風景。
映画「千と千尋の神隠し」で水の上を走る列車に乗って着いた先のイメージでした。
こんなところがまだまだありそうで、あちらこちらを覗いてみたいですね
sweetpeaさんは望遠レンズ で遊びだしたんですね
知れば知るほど遊べますよ
昔のようにフィルムの無駄を考えなくていいのはありがたいですね
絞り優先で開放(F2.8〜F3.5)にしたり絞り込んだり(F16やF22など)するだけでも背景のボケ具合が変わっておもしろいですよ
いろいろ遊びながら試してみるのが面白いですよね
私のレコを参考にしていただき、ありがとうございます
鉄ちゃんでなくとも、乗る区間は短くても、なにかワクワク感がありますよね。
ほんとに来るのかな・・・とか、降りる駅を間違えないように・・・とか。
一人だけ落ち着かない客が居るわけですから(笑)
降りてからの農村の景色も、初めて見るのに何かしら懐かしさが感じられてよいですよね。
小荒島岳から見る大荒島岳は、やっぱりかっこ良いですね。
それと、偽ピークを感じることもなく山頂に着いたとのこと、monsieurさんの感性が私より鋭かったということだと思います。
あのリズミカルな実、なんでしょうね
それらしいものを見た記憶がなかったので・・・
気になります。
頂上に近い山腹の紅葉が始まっているようですが、途中のブナ林はまだまだの様子。
山頂からは、少し霞んでいますが白山が見えてますよね?
次は白山を含む前回見られなかった山を頂上から見てみたいものです。
まだ一回しか登ってないのに言うのもなんですが、荒島は魅力ある山だと思うのです。
みなさん良く登られる勝原ピストンでは、所詮1つのコースの往復に過ぎず、急な斜面の上り下りで終わってしまいます。
これでは、正当な評価など下せるはずもないのかもしれません。
荒島を楽しむには、ローカル線を利用した、旅情溢れる山旅をもっと多くの人に味わってもらいたいものですね。
佐開などほかのコースも、できたら歩いて見たいと思います。
コメントを読みながら、 としてしまったのは、todokitiさんの文章が穏やかだったから・・・
荒島岳の評価について、熱く熱く 語っておられた文章とは違い、私のレコには癒し効果 があるのかも とひとり悦に入っておりました
いつかお会いするときがあれば、山の話をしながら夜明かしをしてみたいものです。
共感して盛り上がれるところがたくさんありそうで
まず、ピリ辛スナック…。千葉には売ってません ちょっと食してみたいです
慎重に歩かなくてはいけない箇所もあった様ですが、お写真を拝見していると、ほのぼのしてきます
あと、思いのほかお花 の種類が多いですね。
足をとめてしまうお気持ちわかります
山に入るときの基本的な姿勢はそれで行こうと決めています。
不平を言うより喜んでいたいじゃないですか
「ほのぼの」と感じてもらえるのは私にとってうれしいことですよ
久しぶりにpippiさんからメッセージをもらうのも、すごくうれしいことです
これからもお邪魔しますのでよろしく!
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