木曾駒ヶ岳 吹雪が去って。
- GPS
- 32:00
- 距離
- 4.3km
- 登り
- 475m
- 下り
- 478m
コースタイム
天候 | 1日目 吹雪。 2日目 雲ひとつ無い紺碧の空。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
千畳敷は吹雪いていました。今日登るのを止めたのは正解でした。天気予報では明日は晴れ、こんな吹雪なのに本当かな? テルテルボウズさん、宜しくお願い。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
数日前は雨でレインクラストとなっていたようですが、そこへ30冂の雪が積もっています。昨日の吹雪はウソのような好天気、朝から春の日差しがサンサンと。表層雪崩が心配です。 数人の先行者がおられ、トレースが出来ています。カールの底へ下る足跡は深く、もう止めようかなと思いつつももう少し先まで行きましょう。そして登りに掛かり、勾配はどんどん増して来ます。汗、カッパを脱ぎます。新雪にステップが出来ていて、登りやすくなっています。ゼイゼイハアハア、乗越浄土手前は雪が飛んでカリカリ。 乗越浄土でピッケルをダブルストックに変え、帽子を冠ってカッパを着込みます。中岳への道、雪は飛んで氷っています。ジグザグに登って中岳へ、そして中岳を下ります。木曽駒への登りも雪は左程ありません。 下り、木曽駒から下って中岳の登り、そしてまた下ります。とくに問題はありません。カールの下り、ダブルストックをピッケルに変え、登って来た時のトレースを辿ります。登ってくるヒトは少なく、左程の怖さはありません。風は無く汗が出て来ます。カッパと帽子を脱いで、それでも汗をカキカキ、ホテル千畳敷に戻りました。 |
写真
感想
木曾駒ヶ岳に登るつもりで中央高速道路を走っていると雨が降り出しました。気温は4℃、駒ヶ岳SAではミゾレ気味、この調子では千畳敷は雪降りでしょう。お天気ナウキャストを見ると、北陸から新潟にかけての日本海側に雪雲が発達し、一部が長野県南部に流れ込んでいます。コリャ今日はダメだな、登るのはヤメ、明日に期待します。今日一日時間はたっぷり、さて、どうしたものか。
駒ケ根の光前寺のシダレ桜、雨の古刹に見事にシダレた桜たち。加えて一面のスイセン、暫し今年初めてのお花見を堪能しました。早太郎温泉「こぶしの湯」、10時に開くのを待って朝風呂。晴れていれば南アルプスを望む露天風呂、今日は只真っ白け。オハラショウスケさんと行きたい所ですが、まだ菅の台の駐車場まで運転しないといけません。ここはぐっと我慢して、明治亭へ。ロースの名物ソースかつ丼、お腹一杯となりました。菅の台12:15発のバス、ノーマルタイアです。途中雨は雪に変わり、檜尾橋でチェーンを巻いたバスに乗り換えます。わたし一人のために誠に申し訳ありません。RWの乗客もわたし一人。上がった千畳敷は予想以上の吹雪です。
ホテル千畳敷のチェックインは2時、案内された部屋は南アルプス側の和室、暖房がガンガン効いています。自販機で買った缶ビールとブランデ―で長い午後を過ごし、ウトウト。6時からの夕食は食堂で。今日の宿泊者は10名程度、半分は観光客のようです。結構手が込んだ料理に、吟醸酒「千畳敷」。良く見ると「信濃錦」と書いてあります。西駒山荘小屋番の宮下さんが冬の間は麓に降りて、杜氏として作っているお酒です。これは旨いは〜。
暖房効き過ぎ、夜中に喉が渇いて目を覚ますと、窓の外には駒ケ根の街の灯りが見えます。そして星、その下には南アルプスのシルエット。ヤッタ~。吹雪は去り、明日は天気予報通りのいい天気になりそうだ。宝剣岳の上空は満天の星。
翌朝、西の空が染まり、やがて奥秩父の稜線からご来光。宝剣岳がほんんのりモルゲンロート。南アルプス連峰が、朝のまぶしい光を浴びて微笑み、その向こうには富士も。
朝食後、雪の状態は如何なものか? 偵察のつもりでカールの底に向かいます。一応、ザックを背負って、アイゼンにピッケル。新雪に深い足跡が一本、それを辿って下りますが元気が出て来ません。もう帰ろかなと弱気の虫が出ますが、足は乗越目指して登り始めます。勾配は徐々に増し、ゼイゼイ。雪の上に腰を降ろしてひと休み、ひと休み。そしてまたハアハア。とうとう乗越浄土まで上がってしまいました。せっかうここまで来たのだから、と、木曾駒ヶ岳まで行って来ました。ここからの冬景色、360度、何処を見ても白き峰々。南アルプス、北アルプス、何よりもここから続く宝剣、空木、南駒、三ノ峰の中央アルプスが、雪を纏った険しい岩肌を身近に聳え立たせています。神々しい、タマランナ〜。
つい先日雨が降り、クラスト状態となった所に新雪が積もり、今日はシャツ一枚で過ごせる温かさ、表層雪崩が心配でしたが、無事下山。登り始めから下り終えるまで、雲ひとつ無い群青色の空。昨日とは天国と地獄の違い、木曽駒の神さん、有難うございました。
onisanさん、こんにちは〜。
また行かれたんですか〜?深雪の中登頂おめでとうございます。お疲れ様でした。
最高の青空じゃないですか。いいな〜。
最近、私のお付き合い頂いているユーザーさんは花レコ満載で春真っただ中ですが、onisanさんだけは冬の真っただ中ですね〜。
軽いフットワークがうらやましいです。
shigeさん、こんにちは。
夜中に吹雪が突然止んで、翌日は高気圧に覆われピーカン。汗をカキカキ、雪崩を気にしながら、何とか登る事が出来ました。
素晴らしい冬景色ともそろそろお別れかな?
onisanさんこんにちは。いつも楽しくレコ拝見しています。
私も10日に登頂しましたが、凍結でバスの出発が遅くなり10時30頃千畳敷をスタートしました。
前泊のonisanさん達のおかげでラッセル不要の快適登頂でした。
たぶん宝剣山荘あたりですれちがってますね。またレコアップします。
onisanさんの軽いフットワークが羨ましいです!!
tujyさん、今晩は。
凍結でバスが出られないと云う話し、朝、ホテルで聞きました。10時頃には解消されると云う事で、この日に登られる方が乗越に来られるのは11時半頃になると睨んでいました。中岳から下山し宝剣山荘辺り、予想外に早く本日一番乗りの方にお会いしました。乗越からカールを下る際にも、数人の方と出会いましたが、その中にtujyさんがいらっしゃったのですね。
tujyさんのヤマレコ、楽しみに待っています。
こんばんはonisanさん
また行かれたんですね〜
とは言いつつも私も年パスでちょくちょく行ってたんです。
onisanさんが八丁坂をたくみなポ−ルさばきでお下りの際、すれ違い最後の者ですが、吹雪きの前日と打って変わって中風・快晴での山行、最高に堪能されたことと思います。
また千畳敷カ−ルのどこかでお会いするかも...
yamanokami3さん、こんばんは。
絶好の天気に恵まれ、木曽駒からの最高の眺め。中岳への稜線もこの日はそよ風。カールも安心して下る事が出来、滅多に無い平穏な木曽駒を堪能する事が出来ました。この日に出会った方はこの山にしては珍しく、そんなに多くはありません。その時は気付きませんでしたが、偶然の出会いを大切にしたいと思っています。
yamanokami3さんの精力的な山行記録、楽しんで読ませて頂いています。今後とも宜しく。
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