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Yamareco

記録ID: 1430234
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

テント泊で残雪の大無間へ明神橋往復

2018年04月16日(月) ~ 2018年04月17日(火)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
16.2km
登り
2,042m
下り
2,040m

コースタイム

1日目
山行
8:10
休憩
0:40
合計
8:50
7:30
60
8:30
140
10:50
11:00
100
12:40
12:50
30
13:20
13:30
30
14:00
14:10
130
16:20
2日目
山行
8:00
休憩
0:30
合計
8:30
5:50
110
7:40
60
8:40
8:50
110
10:40
10:50
140
13:10
13:20
60
14:20
0
14:20
ゴール地点
明神尾根はマーキングが本当に豊富で通常迷う可能性は低いと思います。中無間から大無間までは雪に苦労しました。
天候 16日晴れのちガス、17日曇りのち雨
過去天気図(気象庁) 2018年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
明神橋の田代側に駐車。
コース状況/
危険箇所等
明神橋すぐの沢(崩壊地)の横断は足場不安定。
明神橋〜NO9鉄塔は急登、地面も不安定落石に細心の注意。
NO9〜NO8鉄塔間は、直登ではなく左から尾根にまく巡視路をたどる方が安全かつ早く楽。
雪は小無間北尾根が東に折れる直下の急登付近から。氷になっている場所がまばらに出現するのでチェーンスパイクがノーストレス。
中無間〜大無間間のコルから積雪量増加。踏み抜きが増える。トレース上では雪がつながらない箇所もあるが脇にそれれば、つながるのでワカン推奨。
その他周辺情報 白樺荘は火曜定休だったので、田代集落の民宿ふるさとさんで温泉に入浴させていただきました。一人500円。ぬるんぬるんの素晴らしい泉質でした。
明神橋右岸に駐車。水場あり。送電線巡視路へははしごから取りつく。
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明神橋右岸に駐車。水場あり。送電線巡視路へははしごから取りつく。
すぐに大きな崩壊した沢を渡る。
ここから鉄塔(山と高原地図にはNo.9とかかれた鉄塔、実際にはNo.8)までジグザグ急斜面を登る。足元は不安定、落石注意。
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すぐに大きな崩壊した沢を渡る。
ここから鉄塔(山と高原地図にはNo.9とかかれた鉄塔、実際にはNo.8)までジグザグ急斜面を登る。足元は不安定、落石注意。
鉄塔上部で、直登するルートと左へまく巡視路とに分岐。往路は左に巻いた。とても歩きやすい道が尾根上の鉄塔(No.9)まで続く。巡視路を推奨します。
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鉄塔上部で、直登するルートと左へまく巡視路とに分岐。往路は左に巻いた。とても歩きやすい道が尾根上の鉄塔(No.9)まで続く。巡視路を推奨します。
分岐すぐの沢源頭部トラバース地点から。畑薙第一ダム、上河内岳方面がよく見えます。
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分岐すぐの沢源頭部トラバース地点から。畑薙第一ダム、上河内岳方面がよく見えます。
尾根上の鉄塔から先は、白いビニールのマーキングが数メートルおきに。1620m付近の謎の遺構。古いサイレン?
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尾根上の鉄塔から先は、白いビニールのマーキングが数メートルおきに。1620m付近の謎の遺構。古いサイレン?
尾根を荷物の重さに苦しみながら登り、1805mピークで小休止。古い火の用心の看板には1805の文字が削られています。ここが小無間への中間地点。井川湖側がよく見えました。
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尾根を荷物の重さに苦しみながら登り、1805mピークで小休止。古い火の用心の看板には1805の文字が削られています。ここが小無間への中間地点。井川湖側がよく見えました。
1805mピークから鞍部に下ると、左手に丸鋸のようなギザギザの尾根が。崩壊し現在通行できないとされる田代から避難小屋を経由する通常ルートと思われる。P 1の先の切戸は崩壊しており露地が見えた。小無間は雲の中。
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1805mピークから鞍部に下ると、左手に丸鋸のようなギザギザの尾根が。崩壊し現在通行できないとされる田代から避難小屋を経由する通常ルートと思われる。P 1の先の切戸は崩壊しており露地が見えた。小無間は雲の中。
急斜面と緩い斜面が交互に現れる地滑り地形っぽい辺りから雪がちらほら。氷を避けて登る。
急斜面と緩い斜面が交互に現れる地滑り地形っぽい辺りから雪がちらほら。氷を避けて登る。
ようやく小無間に到着。
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ようやく小無間に到着。
周囲の木々には霧氷が付着し、風が強く吹くたびにアラレの様に落ちてくる。寒い。
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周囲の木々には霧氷が付着し、風が強く吹くたびにアラレの様に落ちてくる。寒い。
唐松谷ノ頭に出ると南からのぬるい風に変わり、雲が切れて大無間方面が。山頂は雲の中。
唐松谷ノ頭に出ると南からのぬるい風に変わり、雲が切れて大無間方面が。山頂は雲の中。
中無間への稜線で雪が途切れる。日差しも出てきて明るい雰囲気に。右手の樹林の奥には、光、イザル、茶臼、上河内、奥聖、赤石、千枚の南アルプス南部の稜線が白く光っていました。
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中無間への稜線で雪が途切れる。日差しも出てきて明るい雰囲気に。右手の樹林の奥には、光、イザル、茶臼、上河内、奥聖、赤石、千枚の南アルプス南部の稜線が白く光っていました。
中無間。北尾根への道迷い防止のロープが張られています。
中無間。北尾根への道迷い防止のロープが張られています。
中〜大無間の鞍部。ここでテントを張ろうか悩むが先に進む。が、ここから雪が深くなり踏み抜き地獄。雪も所々で切れるので、ワカンも履けず苦労しました。
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中〜大無間の鞍部。ここでテントを張ろうか悩むが先に進む。が、ここから雪が深くなり踏み抜き地獄。雪も所々で切れるので、ワカンも履けず苦労しました。
ようやく大無間山頂に到着。二百名山は35座目。まだまだです。
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ようやく大無間山頂に到着。二百名山は35座目。まだまだです。
山頂広場の一角に幕営。ずーっとガスの中でした。
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山頂広場の一角に幕営。ずーっとガスの中でした。
雪を堀り、綺麗な雪を溶かして、浄水器で濾過。この作業が雪のテントや雪洞では案外好きです。
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雪を堀り、綺麗な雪を溶かして、浄水器で濾過。この作業が雪のテントや雪洞では案外好きです。
夕飯。五目ご飯と味噌汁とこてっちゃん。うまい。
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夕飯。五目ご飯と味噌汁とこてっちゃん。うまい。
翌日も霧の中下山開始。昨日の踏み抜きをたどる。
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翌日も霧の中下山開始。昨日の踏み抜きをたどる。
山と高原地図に露地とある展望地。本日の深南部核心方面は雲の中。
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山と高原地図に露地とある展望地。本日の深南部核心方面は雲の中。
帰路は雪の切れる尾根筋を避けて、東斜面を下る。わかんは快適。
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帰路は雪の切れる尾根筋を避けて、東斜面を下る。わかんは快適。
中無間でわかんからチェーンスパイクに変更。雨がぱらぱら降ってきました。
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中無間でわかんからチェーンスパイクに変更。雨がぱらぱら降ってきました。
小無間から再び明神橋へ下る。下降点は古い道標と田中さん寄贈の看板の間を北に下ります。
小無間から再び明神橋へ下る。下降点は古い道標と田中さん寄贈の看板の間を北に下ります。
雪が切れると本当に綺麗なシラビソの森の中を下ります。
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雪が切れると本当に綺麗なシラビソの森の中を下ります。
1805mピークは外山沢の頭と言うそうです。この付近二重稜線気味になっており、西側の窪地のトレースをたどればピークを巻くことも可能です。
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1805mピークは外山沢の頭と言うそうです。この付近二重稜線気味になっており、西側の窪地のトレースをたどればピークを巻くことも可能です。
謎の一升瓶。1805mピーク手前に刺さっていました。
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謎の一升瓶。1805mピーク手前に刺さっていました。
サイレンの遺構を過ぎた先のピークから、道を謝り東尾根に降りてしまう。送電線No.10の鉄塔へ続くと思われるピンクリボンをたどってしまったためだが、原因はただの油断でした。コンパスを随時見ることを怠ったためです。
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サイレンの遺構を過ぎた先のピークから、道を謝り東尾根に降りてしまう。送電線No.10の鉄塔へ続くと思われるピンクリボンをたどってしまったためだが、原因はただの油断でした。コンパスを随時見ることを怠ったためです。
復路は明神沢下降点から、直登ルートを選択するもこれが大失敗。苔むした綺麗な岩塊流の中を下るのですが、足場が非常に不安定かつ急斜面な不明瞭なトレースでした。往路に使用した迂回する巡視路を辿ることを強くおすすめします。
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復路は明神沢下降点から、直登ルートを選択するもこれが大失敗。苔むした綺麗な岩塊流の中を下るのですが、足場が非常に不安定かつ急斜面な不明瞭なトレースでした。往路に使用した迂回する巡視路を辿ることを強くおすすめします。
ロープが必要なほどではありませんが、足場はものすごく不安定です。自然な崩落も随時生じており、他の登山者や動物がいるときには本当に注意が必要だと思います。
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ロープが必要なほどではありませんが、足場はものすごく不安定です。自然な崩落も随時生じており、他の登山者や動物がいるときには本当に注意が必要だと思います。
田代集落の民宿ふるさとで温泉に浸からせて頂きました。
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田代集落の民宿ふるさとで温泉に浸からせて頂きました。

装備

個人装備
長袖シャツ 長袖インナー ハードシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 防寒着 ゲイター ネックウォーマー 毛帽子 着替え 予備靴ひも ザック ザックカバー サブザック アイゼン 行動食 非常食 調理用食材 飲料 水筒(保温性) ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 調理器具 ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 針金 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル テント テントマット シェラフ 浄水器
備考 12本のアイゼンが活躍する場面はありませんでした

感想

大無間に嫁さんと二人テントを担いで挑戦してきました。今シーズン初と思われる登山のため、情報が無く雪の状況がわからず荷物がかなり増えてしまいました(20キロオーバー)。
可能であれば大根沢への周回も考えていたのですが、僕らの体力ではもう少し荷物が軽く雪の状態が良くないと一泊二日では無理な計画でした。
ヤマレコ、ヤマケイ、フェイスブックなどで今年の山行記録をたどるも皆無。山の中にも少なくともこの春以降人が入った形跡は確認出来ませんでした。もう少しでシロヤシオやシャクナゲの良い時期に入ると思います。
誰もいない山頂での一泊は素晴らしい経験となりました。

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