平ヶ岳 山スキー(JP下りで腓骨骨折するも、なんとかワンデイで)
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- GPS
- 17:47
- 距離
- 31.1km
- 登り
- 1,276m
- 下り
- 1,285m
コースタイム
- 山行
- 16:32
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 17:31
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
所々木道が出ているとの事前情報あり、鳩待峠駐車場から山の鼻手前までシートラーゲン。 山の鼻手前の平坦地で板を履く。 猫又川右岸を進むが2回高巻きが必要。 フタマタ沢に入るとすぐに滝があり右岸から高巻く。次の沢割れ地点は左岸高巻き。以降は高巻きなく上部二俣で右俣に入り北方向へ地図にない小沢、小尾根を何度か越えながらワル沢上部に至る。あとは適度に西側斜面のトラバースを交え、平ヶ岳に到着。山の鼻〜平ヶ岳間は雪切れなしで行けた。ウロコ板で帰路はシールなしで行ける。 |
写真
以降山行の写真なし。なんとか歩いて下山した。
感想
JP下りで1〜2m程の段差に気づかすジャンプしてしまい、不意な着地で右足首をいためてしまった。動かさなければ痛くないので、まさか骨が折れているとは思わず、はじめは左足一本で斜滑降で降りていたが、斜面がきつくなると、どうしても右足にひねりの負荷が加わり滑るのは難しくなった。地図ではわからない小沢の横断がこの先いくつかあり、その度に急斜面を登ったり降りたりするので、傾斜が緩むまでは歩く方が速いと考え、アイゼンをつけて尾瀬が原まではスキーを背負って歩くこととした。通常の徒歩の倍くらい時間がかかったが、まだ12時だったので、明るいうちに山の鼻には着くだろうと考えた(遭難騒ぎになる前に家族に連絡をとりたかった)。
沢割れの急斜面トラバース、滝の高巻きをなんとかこなし、猫俣川二俣を過ぎてから、単独行スキーヤー(Mさん)に出会う。こんな所で板を背負っているのはおかしいと思われそうなので、「ちょっと足を傷めまして」と挨拶を交わしてすれちがった。しばらくすると、Mさんが引き返してきた。あまりに歩くのが遅いのを見かねて、何かあるといけないから付き添うと言ってくれた。自力下山が信条なので、大丈夫ですよと断わったのだが、結局誘導をお願いすることにした。尾瀬ヶ原で板を履く。右足をフラットに置かないと激痛が走るが、ウロコ板なので歩くより格段に速い。途中の猫俣川右岸の高巻きではMさんがトレースをつけてくれた。ただ斜滑降は苦痛だ。17時前に山の鼻に到着。家族にメールするつもりが、docomo電波が入らない。Mさんが、小屋番さんに電波状況を確認してくれて、auなら通じるということで、もう一台もっているauのスマホで遅くなることの連絡を入れる。山の鼻からは、登りコースタイム1.5時間。板を担ぐつもりだったが、Mさんがスキーや重そうな荷物を持つという。ここでも最初断わったが、結局Mさんの好意に甘えてスキーやアイゼンなどの荷物を持っていただく。雪面では足先を上げたまま歩くことが出来たので、あまり意識しなかったが、木道だとかなり右足首に負担がかかり痛い。鳩待峠19:42。やはり足首関節の底屈が激痛で、鳩待峠から駐車場までは下りなので後ろ向きに歩く。駐車場でスキー靴を脱ぐと、右足首の腫れと内出血がひどかった。車のペダルが踏めるかどうかわからなかったので、たまたま公共交通機関利用で入山していたMさんが東京まで運転してくれることとなった。23時に自宅着。終電に間に合わなくなったMさんにタクシー代を渡して自宅前で別れた。
月曜日、病院に行くと、診断は右腓骨骨折。腫れがひどく即入院となった。4日目にCTを撮ると内踝の靭帯が切れて足首の関節が脱臼していた。5日目にして初めてシーネをつける。6日目、許可をもらい外出。5/2に手術予定。
今回、翌日の予定を変更して、全く見ず知らずの私を心配して付き添ってくれたMさん。鳩待峠への登りではスキーや荷物も持ってくれて、おまけに東京まで車を運転していただいて、本当に助かりました。ブナの会の方だそうです。
コメント
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お久しぶりです。今回は大変な山行になってしまったようですが、救世主が居てくれたことが何よりでした。単独行ではちょっとした怪我が命取りになるなと改めて学びました。本日手術とのことですが頑張って復帰されますようお祈り申し上げます
JUNDr、ご心配おかけしております。
手術は無事終わりました。
本当に人の情けが身に染みました。
今回受けた善意を、微力ながら世間に還元しなくてはと思っています。
私は滑走モードでターンをした際に内側の板が外れて骨折したことがあります。ブーツの前穴に雪が詰まっていてトゥのピンがきちんとしまっておらず、それが原因で軽い負荷で外れたのではないかと考えています。
ではウォークモードで滑ればいいのかというと今回のようなケースがありますので、どちらのモードで使うにしても十分安全マージンをとって扱わなければならないということでしょうか。
手術とその後のリハビリ大変だと思いますが一日も早いご回復を願っております。もし山でお会いしたらよろしくお願いします。
mousziさん、気にかけていただきありがとうございます。
急斜面で板が外れるととても危険なので、私はトゥピースはいつも歩行モードで滑っていました。解放値の設定や、斜面の状況に応じての使い分けが大切と言うことでしょうか。
登山もそうですが、そうそう仕事に穴をあけられないので、復帰に向けてリハビリに励む所存です。
Neuronさん、おはようございます。また、お久しぶりです。
相棒のWさんから、Neuronさんが4/22に平ヶ岳で怪我をされたとのことを聞き、このレコを見ました。H15に自分も左足頸骨腓骨両骨骨折をやっていますので、辛い日々を送られていることと察します。完治してまた山スキーを再開できる日が1日も早く訪れることを祈っています。
単独行の多い自分も十分気をつけなければならないことを改めて感じました。山では何が起こるか全く未知なので、様々な情報を取り入れ周囲の状況に常に気を配り、大自然を満喫していきたいと思います。
hareharawaiより
hareharawaiさん、ご心配おかけしております。まだ、整形外科医から、運動は止められていますが、装具や杖とはおさらばして、仕事に復帰しております。足首が硬くなってなかなか元のようには足が曲がりません。
プレートは抜かないつもりですが、足首が太くなってしまい買ったばかりの兼用靴を買い換えなくちゃならないか思案してます。
Neuronさん、今晩は。
「足首が太くなってしまい買ったばかりの兼用靴を買い換えなくちゃならないか思案してます。」というNeuronのお言葉を聞き、安心しました。兼用靴の2足や3足買い直しても山スキーをしてください。
Neuronさんの火打山から澄川滑走のレコを見て、Neuronさんの山スキーに対する情熱を感じた次第です。先シーズン、火打山から北東面の澄川滑走をWさんとのコラボでようやく成し遂げられました。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1114940.html
その際にもNeuronさんのレコが大変参考になりました。
今シーズンもWさんとのコラボで日本オートルート後半部を滑走でき、未だに板納めできずにいる自分です。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1443965.html
Neuronさんにはぜひ復活してまた新たなルート開拓に尽力して頂きたいと思っています。どうぞ万全に怪我を治してまた元気に山滑走してレコに記録を掲載してください。早期のご回復を祈念しています。
hareharawaiより
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