記録ID: 1448786
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
剱・立山
女子山行@残雪の剱岳 (別山尾根〜剱岳〜平蔵谷)
2018年04月29日(日) ~
2018年05月01日(火)
富山県
nao
その他2人
- GPS
- 56:00
- 距離
- 14.4km
- 登り
- 2,044m
- 下り
- 2,049m
コースタイム
■4/29
前夜発で夜行バスで新宿から扇沢へ。
GW前半は3連休のためか利用者が少なく、空席が目立った。
扇沢はアルペンルートのチケット販売の開始待ちの行列が長い。2年前に来た時よりも長かった気がする。
室堂から見た別山〜雄山の稜線は雪が少なく、すでに夏道が出ている状況。
日中、快晴無風で暑い。
雷鳥坂への登りはまるで砂漠の中を歩いているよう。
熱中症になるかと思った・・・。
剱御前小舎を越えると一気に登山者は減った。
剱沢キャンプ場にはテントは10張ちょっと。
想像では、もうちょっと賑やかだと思っていただけに、「ん、何か場違いだったかしら!?」なんて思ってしまった。
さっさとテントを張って、机に椅子も作って宴会開始。
翌日に備えて20時に就寝。
■4/30
4時30分起床。
各自で朝食を済ませて、6時に出発。
1PT先行して前剱を登っているのが見える。
剱山荘までは雪道を適当に進む。
夏道は石がゴロゴロしていて歩きにくいが、雪で歩きやすい。
剱岳は、夏に1回来ていても、一体、どこから登るんだろうかと思わせる。
前剱の雪壁は長く、傾斜も遠目にも結構あるように思えたが、実際、近寄ってみると、大したことはない。
階段状になっているため登りやすいが、ハイマツ沿いに一歩一歩をピッケルを確実にきかせながら登る。
高度感のあるところが苦手なのと、長い雪壁の登りの経験不足を補うために、谷川岳西黒尾根を経験しておいたためか、緊張感もなく精神的に余裕を持って登れた。
正直、個人的には、西黒尾根の方が高度感抜群で怖いんですけどとか思ってしまった。どちらも、一歩間違えたら下までさよならなのは変わりはないんだけど・・・。
前剱から平蔵の頭の間の鎖場は特に問題なく行けた。
平蔵の頭からの下りは、クラックが入っていたため、クラックを避けつつ、バックステップで下った。
日当たりがいいためかか、このあたりの稜線上の雪は結構ぐざぐさ。
たまに踏み抜いた。
カニのヨコバイも、アイゼンでの登りのため、ちょっと登りづらい感はあるものの、難なくクリア。
剱は初めてのDさん、特に怖がる様子もなくさくさく行くのに驚き。さすが!
剱岳山頂は、貸し切り状態!
一番やさしいルートとはいえ、去年はメンバーにめぐまれず諦めたため、2年越しとなった剱岳にようやく登れて、感無量。
Dさんにも、初めての剱を雪で登れてよかった、誘ってくれてありがとうと言ってもらえてうれしい限り。
誰もいない山頂で景色を楽しみ、下山開始。
途中、平蔵のコルで出会った偵察中の警備隊の方に、下山も平蔵谷ではなく別山尾根をつかうように言われた。
ここらへんにブロックができており、いつ落ちるかわからないため、平蔵谷の下降は危ないからということだった。
私たちは、自分たちの実力でこの異常な暑さでぐさぐさの前剱の雪壁を下るより、平蔵谷を下った方がリスクが少ないのと考えたのと、源次郎尾根の取り付き偵察のため平蔵谷を下ることにした。
平蔵谷は傾斜が緩く、途中、尻セードを交わえつつさくさく下れた。
平蔵谷から幕営地までの登り返しが、標高差があり、地味に辛かった・・・。
幕営地に戻って、さぁ昼寝をしようと思って、お隣のテント跡を見ると、何か見覚えのある人がいる。
あれ!?と思いつつも、横になって寝ていると、外から聞き覚えのある声がしてきた。
黒部横断中の相方が、パートナーの力量不足を不安に思い、ルートを変更&私からのご褒美ビールを求めてやってきたのであった。
というわけで、HGさんPTも一緒に夜は宴会。
22時頃就寝。
■5/1
5時30分起床。
黒部横断中のHGさんPTを見送り、昨日の残りのトマトスープでスープパスタをつくりのんびり朝食。
のんびり準備して8時出発。
今日は帰るだけだからとのんびり休憩しながら下山。
途中、みくりが池温泉で汗を流し、デッキでこれまた残りもののソーセージを消費すべくスープをつくって昼食タイム。
2時間くらいのんびりごろごろしてたら、室堂に到着したのは15時ちょっと前。
のんびりし過ぎです。
のんびりし過ぎたことを反省し、アルペンルートではダッシュで扇沢に下り、扇沢からは10分後に出発するバスがあったので、見事な連係プレーでチケット購入&デポ荷物回収をして帰路へ。
しかし、何とも外国人観光客が多いこと。
前はチャイニーズが多かったが、東南アジア人やインド人など幅も広がったし、長野方面から入る人も多くなった気がする。
ほぼツアー客で、登山者が珍しいほど。
ツアー客と個人客で分けてアルペンルート乗れるようにしてほしいものです・・・。
前夜発で夜行バスで新宿から扇沢へ。
GW前半は3連休のためか利用者が少なく、空席が目立った。
扇沢はアルペンルートのチケット販売の開始待ちの行列が長い。2年前に来た時よりも長かった気がする。
室堂から見た別山〜雄山の稜線は雪が少なく、すでに夏道が出ている状況。
日中、快晴無風で暑い。
雷鳥坂への登りはまるで砂漠の中を歩いているよう。
熱中症になるかと思った・・・。
剱御前小舎を越えると一気に登山者は減った。
剱沢キャンプ場にはテントは10張ちょっと。
想像では、もうちょっと賑やかだと思っていただけに、「ん、何か場違いだったかしら!?」なんて思ってしまった。
さっさとテントを張って、机に椅子も作って宴会開始。
翌日に備えて20時に就寝。
■4/30
4時30分起床。
各自で朝食を済ませて、6時に出発。
1PT先行して前剱を登っているのが見える。
剱山荘までは雪道を適当に進む。
夏道は石がゴロゴロしていて歩きにくいが、雪で歩きやすい。
剱岳は、夏に1回来ていても、一体、どこから登るんだろうかと思わせる。
前剱の雪壁は長く、傾斜も遠目にも結構あるように思えたが、実際、近寄ってみると、大したことはない。
階段状になっているため登りやすいが、ハイマツ沿いに一歩一歩をピッケルを確実にきかせながら登る。
高度感のあるところが苦手なのと、長い雪壁の登りの経験不足を補うために、谷川岳西黒尾根を経験しておいたためか、緊張感もなく精神的に余裕を持って登れた。
正直、個人的には、西黒尾根の方が高度感抜群で怖いんですけどとか思ってしまった。どちらも、一歩間違えたら下までさよならなのは変わりはないんだけど・・・。
前剱から平蔵の頭の間の鎖場は特に問題なく行けた。
平蔵の頭からの下りは、クラックが入っていたため、クラックを避けつつ、バックステップで下った。
日当たりがいいためかか、このあたりの稜線上の雪は結構ぐざぐさ。
たまに踏み抜いた。
カニのヨコバイも、アイゼンでの登りのため、ちょっと登りづらい感はあるものの、難なくクリア。
剱は初めてのDさん、特に怖がる様子もなくさくさく行くのに驚き。さすが!
剱岳山頂は、貸し切り状態!
一番やさしいルートとはいえ、去年はメンバーにめぐまれず諦めたため、2年越しとなった剱岳にようやく登れて、感無量。
Dさんにも、初めての剱を雪で登れてよかった、誘ってくれてありがとうと言ってもらえてうれしい限り。
誰もいない山頂で景色を楽しみ、下山開始。
途中、平蔵のコルで出会った偵察中の警備隊の方に、下山も平蔵谷ではなく別山尾根をつかうように言われた。
ここらへんにブロックができており、いつ落ちるかわからないため、平蔵谷の下降は危ないからということだった。
私たちは、自分たちの実力でこの異常な暑さでぐさぐさの前剱の雪壁を下るより、平蔵谷を下った方がリスクが少ないのと考えたのと、源次郎尾根の取り付き偵察のため平蔵谷を下ることにした。
平蔵谷は傾斜が緩く、途中、尻セードを交わえつつさくさく下れた。
平蔵谷から幕営地までの登り返しが、標高差があり、地味に辛かった・・・。
幕営地に戻って、さぁ昼寝をしようと思って、お隣のテント跡を見ると、何か見覚えのある人がいる。
あれ!?と思いつつも、横になって寝ていると、外から聞き覚えのある声がしてきた。
黒部横断中の相方が、パートナーの力量不足を不安に思い、ルートを変更&私からのご褒美ビールを求めてやってきたのであった。
というわけで、HGさんPTも一緒に夜は宴会。
22時頃就寝。
■5/1
5時30分起床。
黒部横断中のHGさんPTを見送り、昨日の残りのトマトスープでスープパスタをつくりのんびり朝食。
のんびり準備して8時出発。
今日は帰るだけだからとのんびり休憩しながら下山。
途中、みくりが池温泉で汗を流し、デッキでこれまた残りもののソーセージを消費すべくスープをつくって昼食タイム。
2時間くらいのんびりごろごろしてたら、室堂に到着したのは15時ちょっと前。
のんびりし過ぎです。
のんびりし過ぎたことを反省し、アルペンルートではダッシュで扇沢に下り、扇沢からは10分後に出発するバスがあったので、見事な連係プレーでチケット購入&デポ荷物回収をして帰路へ。
しかし、何とも外国人観光客が多いこと。
前はチャイニーズが多かったが、東南アジア人やインド人など幅も広がったし、長野方面から入る人も多くなった気がする。
ほぼツアー客で、登山者が珍しいほど。
ツアー客と個人客で分けてアルペンルート乗れるようにしてほしいものです・・・。
天候 | 4/29 快晴 4/30 快晴 5/1 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
アルピコバス 新宿〜白馬線(扇沢下車) \6.,200 立山黒部アルペンルート(扇沢〜室堂) \9,050 ※往復 ■復路 アルピコバス 扇沢〜信濃大町駅 \1,350 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■室堂〜雷鳥沢 ・ところどころ石畳が出ている。 ■雷鳥沢〜別山乗越〜剱沢キャンプ場 ・稜線上は夏道が出ている。 ・別山乗越〜剱沢キャンプ場へは、赤旗あり。 ・キャンプ場のトイレは使用可能。 ■剱沢キャンプ場〜前剱〜剱岳 ・前剱までは快適な雪稜。 ・前剱は斜度45〜50度ほどの雪壁が続く。早朝は雪が硬くピッケルがききにくいため、注意。下降の場合は、ハイマツで支点をとって懸垂下降。 ・前剱から先の稜線上は、午前10時を過ぎるとすでにぐさぐさ気味。ところどころ踏み抜きあり。 ・また、前剱〜平蔵のコル間にはクラック、ブロックあり。 ・カニのヨコバイ等の鎖場はセルフをきちんととれば問題ない。 ・途中、偵察中だった富山県警の警備隊の方には、ブロック崩壊の危険性のため、下降は平蔵谷ではなく別山尾根を使うよう勧められた。 ■剱岳〜平蔵谷〜平蔵谷出合〜剱沢キャンプ場 ・平蔵谷上部はブロック崩壊の危険性があるため、足元だけでなく、後方へも注意。 ・平蔵谷下部はクラックに注意。 ・平蔵谷出合〜剱沢キャンプ場までも側壁からのブロックに注意。 |
その他周辺情報 | ■日帰り温泉 みくりが池温泉 \700 内湯のみ。ドライヤーあり。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
ビーコン
プローブ
スコップ
|
---|---|
共同装備 |
ダブルロープ(8mm×50m)
捨て縄5m×2(6mm)
|
感想
仲間と天気に恵まれ、「雪の剱岳」に登るという雪山を始めた頃に想い描いていたことを2年越しで消化できてスッキリ!
快く誘いにOKしてくれ、一緒に行ってくれた仲間に感謝!
剱沢はテントは10張ちょっとでGWとは思えないほど静か。
剱岳山頂も貸し切りで静かな雪の剱岳を楽しめた。何とも贅沢。
次は、早月尾根、源次郎尾根、はたまた女子PTで黒部横断か!?
もはや、雪山初級者ではないね。
ちょっと自分の成長が感じられる山行になってよかったです。
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