御正体・西丹沢・ユーシン経由寄バス停 装備を軽めにして沢山歩こう

- GPS
- 20:27
- 距離
- 50.5km
- 登り
- 4,470m
- 下り
- 4,820m
コースタイム
- 山行
- 7:49
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 8:17
- 山行
- 11:14
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 12:11
| 天候 | 二日とも晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2018年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ユーシン トンネル崩落により玄倉から通行止め 寄大橋〜寄バス停 30-40分歩く 寄大橋まではタクシー呼べそう |
| コース状況/ 危険箇所等 |
富士急都留市駅、御正体入り口は調べた限り登山ポストが無いため前日に山梨県観光資源課登山ポストのメルアドに計画書を提出(実際に探したが見つからなかった) 犬越路〜熊笹ノ峰 岩場の急登(だいたい1200m〜1450mの間) 檜洞〜ユーシン 痩せ尾根、急登、ザレ 完全に健脚者向け ユーシン〜雨山峠〜寄大橋へ下る直下沢 完全に沢を歩く・渡河あり 降雨時、降雨直後の増水及び落石の危険性大 |
| その他周辺情報 | 寄バス停周辺 5月4日〜5日 地元のお祭り開催してた |
写真
感想
行動時間に対する移動時間の長さから数年ほど計画塩漬けになってた御正体と西丹沢を全部繋げられる気がしたので、避難小屋泊でブラブラ歩く。
今回は行動距離があるため少し軽めの装備
out:テント、シュラフ、ロングスパッツ、縦走用登山靴
in:ツェルト、シュラフカバー、ショートスパッツ、アプローチシューズ
ザックで担ぐギア合計10kg弱、別途水食料3kg、行動用衣服、靴
(自分的には比較的軽装)
1日目 晴れ
おなじみ千葉発あずさ〜大月で富士急乗り換え後、都留市駅下車。駅前に停まってる小さいバスは地域循環バスで、登山口まで行くバスは普通のバス。時間通りに到着するので他に登山客がいなくても心配無用。ちょっと心配した。
バス待ちの間に準備をし、バスを20分ほど乗ると御正体入り口に到着、行動開始。御正体山の正門とも言うべき三輪神社の鳥居を横目に舗装道を標高1000mくらいまで延々歩きます。
カーブミラーがあるT字路から右側を覗くと、登り用の手すりが付いた登山道発見。
御正体入り口からは舗装道、登山道ともに急傾斜です。時折ある頭状の緩傾斜で休憩を取りつつ北峰到着。ここは御正体で1番富士山の眺めが良いあたり。富士山が間近でデカイ。北峰から御正体山頂までは小刻みなアップダウンがあります。山頂は天望が望めないがっかり系。
山頂さら南西の下りに進路を取り山伏峠を目指す。5月中旬だか下旬だかに道志トレイルレースがあるためか、「峠→」の臨時看板がやけに目立つ。最後の調整中と思われるランナーもおりました。
時折軽く登り返す道を下り続け(土道で滑りやすい)、山伏峠到着するとGood-bye道志山塊、Hello丹沢山塊。登りに切り替えます。
丹沢山塊に入ったとたん分かることは道がめちゃ整備されてる。少し歩くと早速階段が登場。階段を見ると丹沢だなぁとなる。
山伏の分岐から西丹沢方面は小ピークを20-30m登って10-20m下がるような感じで徐々に標高を上げて行きます。同じパターンで疲れる飽きる。ごくたまに人とすれ違う(山伏峠〜畦が丸までトレラン含め5PTくらい GW中の丹沢ですよ!)。
もう疲れたわーという辺りで菰釣山到着。西峯と東峰が有り、東峰が本体。東峰の山頂から望む富士山は山中湖、箱根外輪山と一緒に撮れる贅沢さ。
菰釣山から少し下ると避難小屋。そして道志の森キャンプ場に下る道には水場の沢。
山伏峠から入り菰釣、畦が丸の避難小屋を利用する際の唯一の水場のはず。下り10分、登り15-20分程度ですが、沢沿いのガレの急傾斜で結構辛い。
幕営用、二日目用の水を満載して尾根道に登り返す。重くなった分だけ歩みは遅くなりますが、引き続きアップダウンの繰り返し。
時間的にも体力的にもそろそろヤバいなというタイミングで畦が丸到着。避難小屋は2人の1PT、ソロが私含めて3PT。小屋に収まったのでツェルトの出番は無し。
最後の入室ということもあり、会話しつつ、急ぎ食事と沢水の煮沸して寝床の準備。5月だしシュラフカバーとマットで大丈夫だろうと思ってたら、この日の夜は寒気が入り寒くなる(というのは分かってた)。小屋周辺の外気は5℃程度だと思いますが、防寒着の長袖とタイツはいてもシュラフカバー1枚はさすがに寒かった。
久々の小屋泊の相部屋&遅い時間のコーヒー&寒さ でうとうとするも寝付けず一日目終了。
2日目 晴れ
眠れないし寒い。それなら歩いた方がマシということで1:00起床、2:40出発。深夜にがさごそ準備しててうるさかったと思います。この場を借りて謝罪します。
(こういう気苦労があるのでテント張れる山では避難小屋があってもテント泊)
2日目も細かなアップダウンを繰り返しながら標高を上げていきます。とくに危険性のない道をナイトハイクしつつ加入道到着。だいぶ明るくなったのでヘッダン外して大室山へ。ここら辺から妙な登り返しが見え隠れします。
分岐でザックをデポ、大室をピストンして犬越路峠へ500mの下りに入ります。やはり1箇所ちょっとした登り返しを越えて犬越路。ここら辺から少しすれ違う人が多くなる。
ここから檜洞までの登り返しが今回の核心部分1。高低差540mというのもなかなかですが、このルート、丹沢の一般道では非常に珍しく岩場の急登が続きます。丹沢の他のルートで例えると行者岳の鎖場が250-300m続くイメージ。他の山域だと瑞牆山の急登部分に近いか?
岩の急傾斜を少しくだっては登り返す、今回のお約束を繰り返しつつ、ココウゲ到着。ココウゲからオオコウゲまでも同様の登りが続きます。ポイントポイントでしか安心して休めないので岩場が苦手な人は気を付けて下さい。
岩と鎖から唐突に木の階段が見えた辺りで傾斜が緩くなり始め、オオコウゲ到着。更に下ると笹峰の分岐。ベンチがあるのでようやく気を緩めます。
分岐からすぐ見える山が熊笹ノ峰、更にそこから檜洞が見えます。檜洞への登りは階段がメイン。登り切ると人が多い山頂。ここらで行動飲料が乏しくなってきたので青ヶ岳山荘に立ち寄って購入し後半戦の準備をします。
青ヶ岳荘の ×おばちゃん ◎女将さん と少々会話しつつ後半戦のルートを確認。ユーシンまで下り雨山峠から鍋割まで登り返すという意欲ルートだが果たして…
檜洞からツツジ新道分岐を石棚方面へ別れ、さらにコル部でユーシン方面に下ります。ユーシンの道標には張り紙。トンネル崩落危険による通行止めについてです。
ここからが今回の核心部2。同角山稜を使ったユーシンへの下りは始終急傾斜が続き、大石山あたりから同角の頭までザレ道、滑りやすい枯れ葉の堆積、鎖場、木立に覆われた狭い道、痩せ尾根と嫌な地形のオンパレード。
ユーシンから登る場合は体力に任せて登れるでしょうが下りはかなりの難易度でした。注意深くのんびり下って行きましょう。
この下りもやはり登り返しのあるアップダウンの連続。ただし急傾斜のためか鉄バシゴが出てきたりします。ハシゴの方が楽だったりしますけどね。
大きな岩のある大石山で少々休憩し下るとほどなく人工林の傾斜に出ます。すると沢の音も聞こえるようになりユーシンに近づいたことが分かります。下り下ると怪しい東屋が見え、ようやくユーシンの橋到着。ユーシンロッジを初めて見ることが出来ました。丹沢のへそに足を踏み入れて、ようやく丹沢に認められた気がしました。
なお、トンネル崩落の影響か水は冬季に止められたままとなっておりトイレは使えませんでした。暑いので沢で顔と髪を洗う。気持ち良い。
ユーシンのちょい南側の橋を渡ると左手は塔ノ岳の裏口、右手は雨山峠の裏口と玄倉方面になります。雨山峠の登り口に到着すると、同じ場所で玄倉方面進入禁止となります。現在ユーシンに行くには ̄山峠を越える、塔ノ岳から降りてくる の2つがメインルートになっています。最短ルートは
と言うわけで,留山峠まで登り返します。沢沿いのブリッジを歩いたり沢の中を歩いたりと雨の日には絶対近寄りたくないコースを進むと雨山峠到着。ここに来て体力が限界となり、鍋割山まで更に上り返すのを断念。ここから寄バス停へ直接下ることに。ユーシンまで下りて下山した気分になってしまったのがまずかった。
雨山峠からの下りは登り返しと同様に沢の中を歩いたりしますが、沢の石が全体的にあるので疲れた足に歩きづらく嫌らしい道でした。何度も渡河を繰り返しそのたびに高巻き道まで登り返すのも嫌らしさを見せつける…
途中悪態をつきながら下り下ると、ようやく寄の水源林の舗装道に到着。あとはアスファルトを歩くだけです。ただし長い。1時間程度歩き続けると何だか騒がしい寄バス停。5月4日から5日にかけておつりの最中でした。
今回はやや軽装でとにかく長距離歩くという目標で計画してみました。通常のテント装備(16-18kg・縦走用登山靴)だと2日じゃ歩ききれないであろう距離をなんとか歩けたのは機動力アップと言う点で新たな登山の仕方を開拓できました。夏秋のアルプス縦走でもこの装備パターンは行けるだろうか?
避難小屋を計画的に使うことの是非については色々あると思いますが、丹沢で長距離歩こうとするとやはり避難小屋の利用が切り離せない(ふもとのオートキャンプいくつか値段見てみたけど使用料高すぎ)。緊急避難が目的の施設だと分かっているだけに悩ましい。
個人的にはテントが使える山なら重くてもテント(またはツェルト)が一番だなと思いつつ、今回も無事下山できてお疲れちゃんでした。
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