【関西百名山 No.14】大峰山北部周回 洞川温泉→岩谷峰→大天井ヶ岳→五番関→洞辻茶屋→山上ヶ岳→小笹ノ宿(泊)→山上ヶ岳→レンゲ辻→山上辻→大日山→稲村ヶ岳→山上辻→法力峠→洞川温泉
- GPS
- 14:01
- 距離
- 28.1km
- 登り
- 2,319m
- 下り
- 2,309m
コースタイム
- 山行
- 6:18
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 7:03
- 山行
- 5:59
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 6:51
天候 | 曇りのち晴れなれど常に強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
洞川温泉から岩屋峰経由大天井ヶ岳ルートは,山と渓谷地図では破線だが,踏み跡とテープを辿れば大丈夫。但し下りは注意必要かも。 今回のルートで最難関は,大天井ヶ岳から五番関への下りと山上ヶ岳からレンゲ辻までの下りだったと思う。特に後者は気を抜けない場所が多く,注意必要。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
非常食
飲料
コンパス
ヘッドランプ
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
テント
シュラフ
エアマット
トレッキングポール
|
---|
感想
というわけで,テント泊デビュー戦。モンベルのテントとイスカのシュラフとグレゴリーのザックを買っていざ出陣。
デビュー戦は大峰山系に決めていたがルートがなかなか決めらなかった。自動車で行くので起点終点が同じで一泊二日というのは難しいのである。で,悩んだ挙句今回のルートになった次第。
修験者の皆様でにぎわう曇天の洞川温泉をスタート。風がかなりあり想像以上に寒く,早々にパーカーを羽織る。出発前夜散々迷ってフリース一枚荷物に追加したのが正解だった。
出発前は,山と高原地図で破線になっている,洞川展望台から大天井ヶ岳までが今回の最難関と思っていたが,このルートは踏み跡もテープもしっかりあって,注意深く行けば問題なかった。但し,一か所大きく曲がるカ所があるので下りでは注意かも。
大天井ヶ岳までは誰とも行き会わず,山頂でようやく登山者と遭遇。その後は奥駈道に入るので快適でにぎやかになる・・・かと思ったが,大天井ヶ岳から五番関までの下りルートは,時折倒木で道がふさがれていたりして思った以上に手強かった。登山者も皆無。
五番関からは女人禁制。この制度について肯定的な意見がヤマレコでも見受けられるが,私は賛成できない。人が作った「伝統」より「山」の存在の方がはるかに大きいと思うからである。この大きな「山」には性別を超えて数多の人に入っていただいた方がいいと思うわけである。
この辺りから晴れ間も見えるが,稜線に出ると風は引き続き強し。幾人かのハイカーとようやく行き会うようになるが,やはり人は少なめで,ブナ原生林を一人で歩む贅沢を思う存分満喫する。
で,洞辻茶屋に入ると,いきなり人が増え,空気が変わる。ハイカーも多いが,それ以上にお参りに来た人々が大半を占める。子供からお年寄りまで老若男男。独特の雰囲気は下界では得られない世界ではあった。コンニャク櫛を賞味する。美味。
そのまま人にもまれ山上ヶ岳まで行き,食事を済ませ,また人の途絶えた奥駈道を下り小笹ノ宿を目指す。この辺りで,テント用具一式担いだ身体はもはや限界寸前。這う這うの体でようやくたどり着いたのが15時前。この装備だと行動時間7時間30分がどうやらゲンカイらしい。
初めてのテント設営を20分ほどで完了し,寒いので後はテントの中に籠る。着いたときは先客1名だったが,その後増えて最終的にはテント6個,避難小屋に2名,おそらく10名くらいの宿泊となった。18時,食事を済ませ20時頃ランタンを消す。2時間ほど爆睡するが,そのあとは上空の風の音が凄まじく,浅い眠りを続ける。森に守られ直接風は来ないものの,それは凄まじい音だった。完全に眠らなくても目を閉じて横になるだけで体力は戻るので焦らず休む。
翌朝5時起床。寒い。フリース,トレールアクションパーカーにダウンジャケットを着こむ。予定では6時出発だったが,カートリッジのガスが残り少なく湯沸かしに手間取ったのと,案の定テントを仕舞うのに手こずり,7時前出発となってしまう。
山上ヶ岳に戻りレンゲ辻に降りる。ここはかなり厳しい傾斜で岩場もあるので,テント装備背負っての下りは厳しかった。ここまでは一人のハイカーとすれ違っただけ。そのあともほとんど人には出会わず稲村小屋到着。しばし休んで大日山,稲村ヶ岳を目指す。冬季に行けなかった大日山も制覇。
稲村ヶ岳からの下りでは大変多くの人々とすれ違った。行楽日和で相当の人が登ってきているらしい。小屋で昼食をとるが,相変わらず風が強く,レインジャケットを着て調理を済ませる。喧騒に包まれた小屋前を出て法力峠に下る。
が,やはりザックの重みが身体にこたえ,ここからは何度も休憩しながら降りることになった。コースタイムだと小屋から法力峠への下りは50分となっているが,そんな時間じゃ絶対無理な感じだった。でも,途中スポーツようかんを摂取したらかなり馬力が回復した。甘いものはやはり基本であると再認識。
予定では法力峠から観音峰に登り返す予定だったが,体力的に無理と判断し,そのまま洞川温泉に下った。鍾乳洞の辺りから非登山者が出てくるようになり,登山口を過ぎて洞川温泉街に入ると,一般観光客でごった返している。ダウンを着て震えていた朝が嘘のような初夏の雰囲気に包まれつつ駐車場に着いて終了。
観音峰こそ逃したものの,初めてのテン泊装備でほぼ予定通りに行動できたのはよかったと思う。ただ,身体がぎりぎりだったのも事実で,もう少し予定を持って次からは行動した方がいいかもしれない。さて,次は南アルプスの予定。天気はどうかな。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する