修行の道ってどんな道？〜大峯奥駈道（逆峰）

2024年05月31日(金) ~ 2024年06月04日(火)

• GPS: 58:22
• 距離: 106km
• 登り: 8,052m
• 下り: 8,367m

コースタイム

1日目

• 山行: 9:37
• 休憩: 2:03
• 合計: 11:40

4:49 吉野山観光駐車場
5:01 5:01 吉野山駅
5:10 5:14 金峯山寺
5:33 5:33 上千本口バス停
6:01 6:01 花矢倉展望台
6:04 6:04 吉野水分神社
6:19 6:27 高城山
6:36 6:36 奥千本口バス停
6:43 6:45 金峯神社
7:00 7:05 青根ヶ峰
7:32 7:32 試み茶屋跡
8:21 8:22 薊岳
8:30 8:38 四寸岩山
8:49 9:07 足摺の宿跡
9:34 9:35 九十丁石
9:51 9:55 二蔵宿小屋
10:50 11:25 大天井ヶ岳
12:06 12:06 五番関
12:34 12:39 鍋冠行者堂
12:59 12:59 今宿跡
14:02 14:02 洞辻茶屋
14:14 14:15 陀羅尼助茶屋
14:18 14:18 松清店
14:36 14:47 鐘掛岩
14:59 15:04 西の覗岩
15:29 15:29 山上宿坊
15:37 15:56 山上ヶ岳
16:11 16:11 地蔵岳
16:20 16:20 投地蔵辻
16:34 16:34 小笹ノ宿
16:35 宿泊地

2日目

• 山行: 11:13
• 休憩: 2:21
• 合計: 13:34

5:06 宿泊地
5:43 5:43 脇ノ宿跡
5:50 5:51 明王ヶ岳
6:22 6:23 経函石分岐
7:01 7:02 大普賢岳
7:21 7:21 水太覗
7:28 7:28 弥勒岳
7:46 7:47 サツマコロビ(薩摩転び)
7:52 8:05 国見岳
8:12 8:15 内侍落し(屏風横駈)
8:20 8:21 稚児泊
8:33 8:33 七つ池
8:48 8:48 七曜岳
8:50 8:50 無双洞・和佐又山分岐
9:26 9:26 みなきケルン碑
9:37 9:37 行者還岳分岐
9:40 9:41 行者の水場
9:48 9:50 行者還岳
9:53 9:53 行者の水場
9:58 9:59 行者還岳分岐
10:08 10:08 行者の水場
10:15 10:20 行者還小屋
10:26 10:26 天川辻
11:00 11:00 R309 90番分岐
11:21 11:46 しなの木出合
11:56 11:56 一ノ垰
12:00 12:01 一の垰プレート
12:18 12:18 奥駈道出合
12:39 12:40 弁天ノ森
13:08 13:08 聖宝ノ宿跡
14:06 14:31 弥山小屋
14:34 14:34 弥山
14:42 14:44 弥山小屋
14:44 14:48 国見八方睨
15:11 15:23 大峰山
15:42 15:51 明星ヶ岳
16:11 16:11 禅師ノ森
16:39 16:40 五鈷峰
17:14 17:14 舟ノ垰
17:54 18:06 楊子ノ宿
18:13 18:39 水場
18:45 楊子ノ宿

3日目

• 山行: 9:36
• 休憩: 1:28
• 合計: 11:04

18:45 楊子ノ宿
6:49 6:49 孔雀岳
6:56 7:02 孔雀ノ覗
7:21 7:21 両部分け
7:25 7:25 橡の鼻
7:33 7:33 空鉢岳
7:57 7:57 馬の背
8:06 8:24 釈迦ヶ岳
8:56 8:56 深仙ノ宿
9:31 9:31 大日岳
10:09 10:09 太古の辻
10:20 10:21 蘇莫岳
10:22 10:22 仙人舞台石
10:34 10:34 石楠花岳
11:01 11:09 天狗山
11:23 11:24 奥守岳
11:40 11:40 嫁越峠
11:55 12:27 天狗の稽古場
12:34 12:34 地蔵岳
12:52 12:52 般若岳
13:18 13:18 滝川辻
13:34 13:34 乾光門
14:01 14:15 涅槃岳
14:38 14:38 証誠無漏岳
14:51 14:51 鎖場
15:06 15:06 阿須迦利岳
15:23 15:32 持経の宿
15:44 15:44 持経千年檜
16:15 16:15 両又分岐
16:30 平治ノ宿

4日目

• 山行: 9:55
• 休憩: 1:40
• 合計: 11:35

16:30 平治ノ宿
5:49 5:50 転法輪岳
6:18 6:20 倶利伽羅岳
7:27 7:27 水場まで10分
7:29 7:34 怒田宿跡
7:38 8:03 行仙岳
8:15 8:15 継の窟分岐
8:29 8:29 行仙宿山小屋
8:32 8:32 から池
10:01 10:22 笠捨山
10:40 10:40 葛川辻
11:23 11:29 地蔵岳
11:48 12:05 水場
12:14 12:15 四阿之宿
12:17 12:18 東屋岳
12:24 12:24 菊ヶ池
12:31 12:31 檜之宿跡
12:39 12:40 巻道分岐
12:43 12:43 鉄塔
12:52 12:53 香精山
13:20 13:20 貝吹之野
13:25 13:25 塔ノ谷峠
13:58 13:58 古屋の辻
14:01 14:01 古屋宿
14:09 14:19 如意宝珠岳
14:28 14:28 蜘蛛ノ口
14:37 14:37 稚児ノ森
15:02 15:02 水呑金剛
15:35 15:39 花折塚
16:14 16:14 玉置山展望台
16:42 16:42 玉置山
16:46 16:52 玉石社
16:59 17:01 玉置神社
17:03 宿泊地

5日目

• 山行: 8:58
• 休憩: 0:56
• 合計: 9:54

5:38 宿泊地
5:39 5:41 玉置山駐車場
5:54 5:59 玉置神社
6:14 6:14 犬吠檜
6:18 6:19 玉置辻
6:45 6:45 水呑宿分岐
7:16 7:16 大平多山分岐
8:00 8:01 大森山
8:07 8:08 大水ノ森
8:35 8:35 岸の宿
8:39 8:39 切畑辻
9:11 9:11 五大尊岳（北峰）
9:21 9:26 五大尊岳
10:14 10:14 金剛多和
10:35 10:45 大黒天神岳
11:04 11:04 鉄塔
11:09 11:11 No13-c鉄塔
11:46 11:46 山在峠
12:00 12:04 吹越山
12:10 12:10 吹越宿跡
12:44 12:48 吹越宿跡
13:18 13:18 吹越峠
13:29 13:29 展望台
13:37 13:37 七越峰広場
13:45 13:49 七越峰
14:23 14:36 備崎経塚群
14:51 14:51 備崎橋
15:01 15:04 大日越え入口
15:28 15:31 熊野本宮大社
15:34 ゴール地点

天候

１日目　曇り時々雨
２日目　晴れ
３日目　曇り一時雨
４日目　晴れ時々曇り
５日目　晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

吉野　下千本駐車場
熊野　友人1人が弘法トレイルを歩き、その後車を熊野まで運転してきてくれた。

コース状況／危険箇所等

楊子ノ宿前後は崩れ、急坂、一方が崖等難度が高い。

その他周辺情報

湯の峰温泉の壺湯　800円
中華料理『のりちゃん』　鶏の香草ソースかけ+ライス　1,200円

写真

5/31 5:09

雲がかかっても桜と見せるのが吉野という地の力だろうか。

5/31 5:13

金峯山寺。ここに金剛蔵王権現が祀られている。

5/31 6:48

奥千本にある大峯奥駈道の道標

5/31 7:05

青根ヶ峰

5/31 8:29

四寸岩山。この登りは偽ピーク（勝手な物言い）がいっぱいあってついついオーバーペースに。奥駈道にみっちり仕込まれました。

5/31 10:53

大天井ヶ岳

5/31 12:04

五番関の女人結界門。
　人類の半数が中にふれることができないのに世界遺産と言えるのだろうか？「はて？」である。
　東京志学会が「山上ヶ岳（大峰山）の女人禁制について」をブログに上げているが、全く同感である。

5/31 13:47

洞辻茶屋の不動明王。不動明王はこのトレイルでよく見かけた。

5/31 14:27

鎖がでてきた。この季節だとどうということはない。

5/31 14:42

鐘掛岩。この先の小屋の中にある。ただ濡れていて下が悪く向こうは絶壁。これ以上は行かない。

5/31 15:01

有名な『西の覗』。ここもこれ以上は危険。

5/31 15:01

向かいのような崖なのだろう。
このあと山頂の小屋（昔飯場だったそうだ）で休ませてもらう。ネットがつながる。

5/31 15:29

豪華な宿坊。

5/31 15:34

大峯山寺山門。中の参道の石塔がいくつか倒れている。寂しい感じは否めない。

5/31 15:38

本堂。本尊は蔵王権現。寺の方が「ようお参り！」と声をかけてくれた。「南無蔵王大権現」と７回唱えた。

5/31 15:50

ここが頂上。三角点はこの奥。

5/31 15:52

三角点があった。
途中の茶店の親父は雲を見てこのあとは雨はあまりふらないと言ったが、ざざ降りになった。小笹ノ宿についたときには結構濡れてしまった。しかし、そのおかげで水場はバッチリ。

6/1 5:33

朝、阿弥陀ヶ森で女人結界から出る。

6/1 5:33

阿弥陀が森分岐

6/1 5:48

明王ヶ岳

6/1 6:53

大普賢岳

6/1 7:01

弥山が見える。

6/1 7:11

大普賢岳を振り返る。

6/1 9:48

行者還岳。ここからの下りは急であるが、道が上手につけられていて、そんなに怖くない。

6/1 10:55

弥山頂上が見える。

6/1 13:45

弥山に向かって2/3 は上がった。歩いてきた尾根が見える。行者還岳のピークが大きく見える。次のピークは大普賢岳だ。
空に白い雲が並んでいる。いい天気だ。

6/1 14:11

弥山山頂

6/1 14:11

弥山山頂小屋。ネットがつながる。
思わずビールを飲む。これが意外と利いてこのあとの八経ヶ岳の登りが苦しかった。

6/1 14:36

このお堂の前に弥山三角点がある。

6/1 14:37

南から弥山山頂を振り返る。

6/1 15:14

百名山八経ヶ岳山頂。

6/1 15:41

これは東方面、かな？

6/1 15:53

すぐ近くに鹿が…。人間に気づいても逃げない。もう一頭いた。ここらから踏み跡が細くなり道が険しくなる。

6/1 16:28

　楊子ノ宿まで崩落跡が多い。このあたりのコースタイムは、最近のデーターほど長くなっている。足場も悪く、東側が深い崖のところが多い。
　このあと楊子ノ宿で寝る。水場は少し探したが出ていた。30cmくらいのパイプがありそれを使って汲む。

6/2 6:40

今日の最初に通った仏生ガ岳。奥は八経ヶ岳と明星ヶ岳。

6/2 6:57

激下り。その後激上り。それが繰り返し消耗する。

6/2 6:57

南にたくさん山並みが見える。これを越えていかなくては…。

6/2 6:58

きれいな円錐形の釈迦ヶ岳が見える。この先、釈迦ヶ岳の手前に「両部別れ」がある。奥駈道を南北に分け、北を金剛界、南を胎蔵界とするものだ。

6/2 8:08

釈迦ヶ岳山頂

6/2 8:22

南は大日岳、天狗岳か。

6/2 9:14

大日岳

6/2 9:14

もちろん行きます。このあと降りてきて昼食を取ったが、その時ヘッデンを紛失した。つらい🤣。

6/2 9:27

振り返って釈迦ヶ岳。

6/2 9:27

立ちはだかる壁。天狗、地蔵、涅槃連合軍と見たぞ。

6/2 9:29

大日岳山頂。

6/2 10:09

「太古の辻」。

6/2 11:31

地蔵岳。これはなかなかだった。

6/2 11:31

赤い花がきれいだ。

6/2 11:38

嫁越峠。嫁入りのため３尺巾の道の分だけだけ女人禁制がとかれたとか…。

6/2 11:54

気持ちの良い草地

6/2 13:14

葛川辻

6/2 15:43

立派な檜

6/3 5:18

平治ノ宿。今西錦司記念の「ヨシノサクラ」。この小屋の中で今夜は寝る。木を焚くストーブがあり掃除が行き届き快適。置き水もあり利用させていただいた。協力金１人2,000円。よく寝れた。多謝。ヘッデンがないので同行のOさんからランプを借りた。🤣

6/3 5:18

ヨシノサクラ。大きくなっている。

6/3 5:23

ここは靡でもある。

6/3 5:48

転法輪岳

6/3 6:20

倶利迦羅岳。倶利伽羅とはサンスクリット語クリカで八大竜王の１つで不動明王の化身らしい。

6/3 7:43

行仙岳。ネットがつながる！
ポールが壊れた。ツイストロックが利かなくなった。🤣

6/3 16:14

玉置神社展望台。

6/3 16:31

これは西方。

6/3 16:34

きれいな林の中を玉置山山頂へ

6/3 16:43

玉置山山頂

6/3 16:49

玉置神社。巨大杉を祀っている。玉置神社の大日堂社では二身大日如来を祀っていて金剛界と胎蔵界の大日如来が節分の日に正面を入れ替わるそうだ。ちなみに今年の節分から１年間は胎蔵界の仏さんが正面を向いているらしい。禰宜さんが教えてくれた。禰宜さんもかつて奥駈道を歩いたそうだ。

6/4 5:41

玉置山駐車場でツェルト泊。

6/4 5:59

こちらにも大杉。
このあと、尻が濡れる。ウォーターパックが裂けていた。ペットボトルにOさんの水をもらう。🤣

6/4 8:00

大森山

6/4 8:57

熊野川が見える！（地形図にはこのあたりは十津川と書いている。）

6/4 9:09

いよいよ靡も第７に。と思ったのが慢心。この跡道迷いをして大幅にロスする。

6/4 13:29

道迷いから復帰しての上りは堪える。と、とうとう大斎原が見える。しかしまだアップダウンは続くよ。

6/4 14:35

とうとう熊野川に出る。ダムが放流していて水量が多い。徒渉は断念し備崎橋を渡って熊野本宮に詣った。

6/4 16:24

湯の峰温泉。
この壺湯に入りたかった！

感想

黒豆

　５日間で歩こうとしたのはこちらの都合だが、それでも毎日初めから終わりまでみっちり登って下らされる。夕方だから林道をゆっくりどうぞ、のようなやさしいところはない（そう区切ったのは自分なのではあるが…）。奥駈道は修行の道なのだ。苦しい。しかし、だんだん自分に合ったゆっくりしたペースで上がれるようになってきた。これの方が結局早い。ゆっくり行くのは簡単なことなのだが、密教のようなもので体得しないとできないようである。
　それから、５日間も歩くといろんなことを考える。たとえば。…なんと長い間ムラッ気の多い生き方をしてきたんだ。やはりいつまでも人格の陶冶を目指さないと、など。いや、書くのも恥ずかしいが、え、おれどうしたの、みたいなことが起きる瞬間が確かにあった。悟りか狂気か？畏るべし、奥駈道！
　しかし、たくさん不備があり一人では完歩できなかった。同行の友には感謝しかない。
　トレランの人にもたくさんすれ違った。多くは一人で走っていた。登山道を外した踏み跡もたくさんついていた。中にはあの険路を夜走る人もいた。私にはあの道を夜行くことも走ることもできないが、一人でリスクを取って走るメンタルには敬服する。
　最終日吹越宿跡のところで道迷いして舗装道をかなり下ってしまい全長が延びてしまう。気の緩みだ。すみません。
　友にサポートされてだったが全て歩けて嬉しい。つぼ湯を出たあとのソフトクリームが最高だった。