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Yamareco

記録ID: 146909
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

黒戸尾根~甲斐駒ヶ岳~仙丈ヶ岳

2011年11月03日(木) ~ 2011年11月04日(金)
情報量の目安: S
都道府県 山梨県 長野県
 - 拍手
GPS
36:53
距離
33.4km
登り
4,837m
下り
4,821m

コースタイム

3日 05:16駐車場出発〜07:54両端崖っぷち鎖場〜08:52五合目小屋跡地〜09:31七丈小屋〜10:27八合目11:52〜甲斐駒ヶ岳頂〜13:28駒津峰〜14:13仙水峠〜14:37仙水小屋〜15:05北澤駒小屋(幕営)

4日(夜行) 02:30北澤駒小屋出発〜03:28大滝頭〜04:14小仙丈ヶ岳頂上〜04:51仙丈ヶ岳頂上〜06:11日の出〜06:35下山開始〜07:21大滝頭〜08:07北澤駒小屋(少し仮眠)

4日(下山方面)10:23北澤駒小屋出発〜11:53双児山〜12:43駒津峰〜14:03甲斐駒ヶ岳頂上〜14:31摩利支天〜14:33黒戸尾根下山開始〜15:53七丈小屋〜16:16五合目小屋跡地〜16:46両端崖っぷち鎖場〜18:09駐車場

天候 3日 くもり→夜中に晴天
4日 晴天→少し雲が発生
過去天気図(気象庁) 2011年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
韮崎ICで降りて20号を北へ。 白州で曲がって竹宇神社へ。
20号沿いはコンビニいくつかありますし時間によっては道の駅白州に隣接するスーパーでの買い物も可能です。
竹宇神社は広い駐車場でトイレもあります。なお、使ってないときはトイレの電気を消しましょう!
コース状況/
危険箇所等
まずは黒戸尾根について。
前に一度来ていて(そのときは軽装)山と高原地図にも記載がありますが、やはり険しい道のりでした。
距離自体は長く無いはずなのに体感かなり長く感じます。私は6時間40分ぐらいかかりました。
ふもと標高約780m〜頂上標高2967mの高低差なので兎に角登りしかないイメージです。
特に後半からは傾斜が超急なハシゴや鎖がいくつも連続しています。軽装なら余裕でしょうが重装備だとこれがなかなか大変。
もし、重装備で登るときはしっかりした準備と心の覚悟で。各種動作に干渉しないようにしバランスが崩れない様に荷物を作りましょう。

なお、下山も膝の負担が大きく息切れこそしませんが気がつくといつも以上の消耗となっています。
登りと違ってどんどん進めますがある程度休みながらかゆっくり行った方がいいでしょう。(私は下山得意なので・・・・)
鎖場やハシゴは登りより危険を伴うので慎重にいきましょう!

仙丈ヶ岳について。
ナイトウォーカーでしたので道迷いに注意でした。
甲斐駒ヶ岳もそうですがみんなどうして本道から外れた道を進んでいるのだろう?
恐らく昔からでしょうし今更ですが、楽な道なんか無いのだから本道のみ使用にすべきです。
わき道が強く踏まれすぎて完全な道に見えてしまい、何回か戻ることになりました。
真っ暗闇で道を探すとき無駄な手間・疲労になりどうしようもなかったです。

あとは凍結に注意でした。
この時期の稜線や風の通り道はあっさり氷点下になり凍ります。
場所によってはスリップし風に吹かれたりすればバランスが崩れ危険です。

他は特になかったですが夜は冷えます(笑)

帰り道に摩利支天へ
甲斐駒ヶ岳頂上から行きましたが足場が悪いです。砂地。
仙丈ヶ岳同様にわき道が多いので赤い印を追っていきます。
踏み跡のみ見るとどこかに連れて行かれます(笑)
なお目の前に見えますが一度巻くように迂回することになるので思ったより近く無いです。
予約できる山小屋
北沢峠 こもれび山荘
七丈小屋
出発前の駐車場で撮影。何も写らないのでトイレを!(笑)
出発前の駐車場で撮影。何も写らないのでトイレを!(笑)
五合目をすぎていよいよハシゴと鎖の連続が始まります。
五合目をすぎていよいよハシゴと鎖の連続が始まります。
七丈小屋、写真にはないですが奥にもう一つ小屋とテン場があります。
七丈小屋、写真にはないですが奥にもう一つ小屋とテン場があります。
鎖が垂直に近い岩から垂れています。
鎖が垂直に近い岩から垂れています。
登頂。でも空が暗い。無念。
登頂。でも空が暗い。無念。
駒津峰下山路の途中。砂と岩の道。脆く崩れやすいところも。この辺りに多くの脇道が。
駒津峰下山路の途中。砂と岩の道。脆く崩れやすいところも。この辺りに多くの脇道が。
連なる岩壁。写真には全然写りきってません。実際に見て欲しい!
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連なる岩壁。写真には全然写りきってません。実際に見て欲しい!
なにげなく振り返ると空が青い!
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なにげなく振り返ると空が青い!
上から空色〜白〜緑となる綺麗です^^
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上から空色〜白〜緑となる綺麗です^^
中腹。後ろの山が行けなかった鋸と思われます。
中腹。後ろの山が行けなかった鋸と思われます。
仙水峠少し下。この辺はゴツゴツした岩が転がる。浮石に注意しましょう!
仙水峠少し下。この辺はゴツゴツした岩が転がる。浮石に注意しましょう!
樹林帯に入ると屋久島の様なコケ地帯が。こういうのは大好きです^^
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樹林帯に入ると屋久島の様なコケ地帯が。こういうのは大好きです^^
仙水小屋を少し下りたところ。水がいいんですよ水が!
仙水小屋を少し下りたところ。水がいいんですよ水が!
ナイトウォーカー証拠写真1(笑)
ナイトウォーカー証拠写真1(笑)
無事仙丈ヶ岳に到着。
空を見上げると数多の星々が輝いていました!!
最高の天体観測を1人で満喫。
無事仙丈ヶ岳に到着。
空を見上げると数多の星々が輝いていました!!
最高の天体観測を1人で満喫。
ナイトウォーカー証拠写真2
ハレーション気味ですが地面を撮影。氷結してます。
すべるので注意しましょう。
ナイトウォーカー証拠写真2
ハレーション気味ですが地面を撮影。氷結してます。
すべるので注意しましょう。
地平線が輝き始める。少しづつ姿を消す星々に良い思い出をありがとう!と告げる。
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地平線が輝き始める。少しづつ姿を消す星々に良い思い出をありがとう!と告げる。
輝き。これが見たくて来ました。
こぶし握って「あがれっ!」て叫ぶんです。
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輝き。これが見たくて来ました。
こぶし握って「あがれっ!」て叫ぶんです。
赤く赤く雲の隙間から。
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赤く赤く雲の隙間から。
偶然撮れた一枚。こういう不思議な感覚が楽しくて仕方ない。
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偶然撮れた一枚。こういう不思議な感覚が楽しくて仕方ない。
富士山に北岳を浮かびあがらせる太陽
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富士山に北岳を浮かびあがらせる太陽
ふと見ると夕暮れの様に山を赤にする光景。
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ふと見ると夕暮れの様に山を赤にする光景。
二大巨頭(富士山・北岳)
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二大巨頭(富士山・北岳)
帰り。行き通ったところはこんなところでした。なるほど。
帰り。行き通ったところはこんなところでした。なるほど。
双児山か駒津峰あたりから甲斐駒ケ岳を見上げる。この青さ。
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双児山か駒津峰あたりから甲斐駒ケ岳を見上げる。この青さ。
北西方面を撮影。
恐らく戸台方面の沢。紅葉が美しい。
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北西方面を撮影。
恐らく戸台方面の沢。紅葉が美しい。
青さに思わず足が止まる。
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青さに思わず足が止まる。
いや、もう最高です!
いや、もう最高です!
途中の岐路。上が直登路。岩地を登ります。
右が巻き道。この辺から間違い道が増える。
途中の岐路。上が直登路。岩地を登ります。
右が巻き道。この辺から間違い道が増える。
甲斐駒ケ岳頂上手前で摩利支天方面を撮影。この砂地は本当に多くの踏み跡があります。顔をあげてルートを探しましょう!
甲斐駒ケ岳頂上手前で摩利支天方面を撮影。この砂地は本当に多くの踏み跡があります。顔をあげてルートを探しましょう!
摩利支天手前で。ここから右手側に大きく巻いて行きます。直で行けたらすごい近いのですが実際に見ると崩れそうな危険路です。巻きましょう。
摩利支天手前で。ここから右手側に大きく巻いて行きます。直で行けたらすごい近いのですが実際に見ると崩れそうな危険路です。巻きましょう。
剣と鳳凰山。どこかで見たような構図で撮影してみました。
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剣と鳳凰山。どこかで見たような構図で撮影してみました。
途中の写真は基本的に登りと同じなので割愛。
下山写真はまたトイレ(笑)
摩利支天に寄らなければ薄暗い中で下山できたかも?
途中の写真は基本的に登りと同じなので割愛。
下山写真はまたトイレ(笑)
摩利支天に寄らなければ薄暗い中で下山できたかも?

感想

まずは今回の目的について。以下にあげる3つが主目的でした。(日程的に難しいのは承知で)
.謄鵐版饒備で黒戸尾根往復を成し遂げる
∪姥・日の出
F駭(鋸方面)の攻略

結果:´△鰐簑衞気クリア。はやはり時間的に無理でした。

順を追って詳細(長文です)

まずはとにかく黒戸尾根の登りに疲弊しました。国内有数の高低差ルートなので或る程度は覚悟してましたがとにかくキツイ。
単純に歩くだけではなく鎖やハシゴといったアクションが必要になるので一風変わっていて面白さは◎です。
ただ並みのルートではありませんのでしっかりした準備が必要です。バランス感覚の良い荷物を作り上り下りの動作に干渉しない配慮をします。
特に下りの「尻をつくようにして段差を下りようとする場合」大型のザックは引っかかるような感じになり易いので自分が下りたつもりでも気を抜かない事。
支点をうまく使って身体がぶれない様にします。これが意外と難しいです。

甲斐駒ケ岳の頂上は気候穏やかで過ごし易かったです。天気は曇り。見通しは良かったのですが写真には不向きな日でした。
駒津峰に向かって下山しましたが直登直下路はこれまたかなりの運動になります。
恐らくは多くの方が巻き道で下りるのでしょう。ここで一つ気になることが。
恐らく傾斜がきつく見通しが無かったり砂っぽい地面で崩れたりしてルートファインドが難しいのでしょう。
多くの人がバラバラの道で下りていて変な脇道がすごく多いです。これは摩利支天や仙丈ヶ岳でも同じです。
ペイントではなくロープでのルート案内があれば問題ないのですが、無駄な侵食にもなりすごく残念です。

駒津峰から仙水峠までは割と平凡な樹林路、しかし仙水峠に出ると一変し石だらけのゴツゴツした足元に。浮石に注意しましょう。
仙水小屋〜北澤駒小屋は川沿いのゆるやかな道です。歩きやすいです。

幕営:初めての場所だったのでペグ持って行きましたがここには不要でした。石も多くうまく流用しましょう!幕営料金500円です。
でも小屋から遠くの場所に幕営すればよかったかなと。近くの5人ぐらいの方や小屋へ歩く人が近くを通ってしまいます。
私はイヤホンして休んでたのでそこまで気にしませんでしたが気になる方は一段下のテン場を利用するといいです。
曇りが晴れて星空はとてもきれいでした。でも思った程星が見えないと感じました。

深夜から朝にかけて仙丈ヶ岳へ夜行しました。目的は星空を眺めつつの日の出を見ようというもの。
真っ暗でしたが踏み跡もしっかりしていて迷いは無いと思います。ただし背の高い木が無くなってからは例によって脇道が多いです。何回かだまされました。
数歩で「・・・ん?何だ?」と戻る様にしているので大事にはなりませんでしたが決して良いことではありませんね。
仙丈ヶ岳に着くと本当に数え切れないほどの星が迎えてくれました。誰もいないピークでただ何もせず空を見上げる。とても贅沢です^^
朝日が出る頃には地平線(遠くの雲のライン)が虹色になり富士山、北岳、鳳凰三山がおぼろげに姿を現し、日が出ると赤く輝いていました。
下山は超楽でした。

一度テントに戻り冷え切った体に温かい朝食と30分程仮眠休憩。
幕営撤収して双児山経由で甲斐駒ケ岳方面へ晴れ渡っていて景色もよかったです。
北西方面(戸台)は山々が紅葉で赤々としていました。遠くへの展望もありました。晴れてよかった!

摩利支天について、甲斐駒の小ピークの一つといっていいのでしょうか。ちょっと時間もかかるし道が悪いところもあるので注意が要りますね。
今回の私の行程ではひょっとすると省いた方がよかったのかも。行った爽快感はあります^^

黒戸尾根下山についてはコース詳細にも記載しましたがただ歩くのと違うので足場だけでなく身体の支え方等にも気をつけながら下りました。
かなり早く4時間ほどで下りられましたが駐車場について荷物を下ろすと膝が大変なことに(笑)
いつのまにやら物凄い消耗をしていました。気をつけましょう!

鋸についてはまた別の機会にでも挑戦します。黒戸のあとではきついので北澤駒からがいいかなと。

歩きがいのある良い旅でした。

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積雪期ピークハント/縦走 甲斐駒・北岳 [2日]
甲斐駒ヶ岳〜黒戸尾根
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
5/5
体力レベル
5/5

この記録で登った山/行った場所

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