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Yamareco

記録ID: 1484392
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ハイキング
白山

白山(別当出合から御前峰、大汝峰)

2018年06月02日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
08:24
距離
16.3km
登り
1,700m
下り
1,684m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:04
休憩
1:20
合計
8:24
4:56
12
スタート地点
5:08
37
5:45
5:49
33
6:22
25
6:47
7:00
20
7:20
41
8:01
8:05
8
8:30
8:41
35
9:16
9:25
26
9:51
4
10:14
10:29
11
10:43
20
11:08
11:10
24
11:34
10
11:44
11:55
17
12:12
12:13
26
12:39
12:41
27
13:08
12
13:20
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2018年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
高山2時発 → 東海北陸自動車道、白川IC → 九頭竜湖経由で荒島岳の勝原登山口3時半頃 → 越前大野、勝山を抜けて → 市ノ瀬経由で別当出合4時40分着

市ノ瀬→別当出合 白山公園線(石川県側):5月31日に市ノ瀬から別当出合まで車でアクセス可能になった
平瀬温泉→大白川 白山公園線(岐阜県側):冬期通行止めは解除されたが、道路災害により9月まで引き続き通行止めとのこと
http://www.pref.ishikawa.lg.jp/hakusan/tozaninf/roadinf.html

私にとって一番便利でアクセスが速い平瀬→大白川ルートが使えないため、市ノ瀬→別当出合のルートを選択した。

なお市ノ瀬へ行くのに、白山白川郷ホワイトロードを通り、石川県側からアクセスするルートが距離的に短いが、全線開通は6月15日(金)からとのこと。
http://hs-whiteroad.jp/

やむなく距離は50キロほど長くなるが、冒頭の九頭竜湖畔を通り福井県側からアクセスする迂回ルートを使用した

別当出合駐車場:
別当出合のすぐ手前で右へ下り、沢の近くにある駐車場を利用する。私は朝4時40分ごろ到着し、右へ下る手前の道路の路肩の駐車スペースを利用することができた。13時過ぎに山から下りてきたら、右手に下る道路の路肩にも縦列駐車されていた
コース状況/
危険箇所等
今回の山行は、数日前のkyotojoeさんのレコを参考にさせていただいた。この場をお借りして御礼申し上げる

登山ポストは別当出合の登山センターにある

別当出合から甚之助避難小屋:
吊橋を渡り、石段を登って行く。中飯場を過ぎてから徐々に残雪が出てくる。次第に樹木が減っていき、甚之助避難小屋手前は雪の上を進み小屋に進む

甚之助避難小屋から黒ボコ岩:
夏道と雪の上を交互に繰り返す。早朝は雪面が固く滑りやすいので、面倒くさがらず滑り止めを着脱すること。土日は人が多いので、踏み跡もあり滑り止めなしで進む人も多い。私はチェーンアイゼンをつけたままこの区間を通過した。黒ボコ岩への登りの途中に延命水があるが細い。十二曲りのあたりのお花畑はリュウキンカが咲いているが、これから本格的かな

黒ボコ岩から室堂:
室堂へは弥陀ヶ原の木道を進むのだが、この時期は雪の上を進む。室堂はオープンしている。この時期は素泊まりだけ(寝具付き)。食事の提供は7月1日から。
http://www.kagahakusan.jp/file/murodou/murodou_shisetsu.html

室堂から御前峰:
雪の上をしばらく歩き、ハイマツ帯の間の石畳の道を登る。標高差250mほどの登りだが、結構応える。

御前峰から大汝峰:
山頂標の後ろ側へ進む。夏道を下ると雪面に出る。雪面を左斜め前方に進むと大汝峰への取り付きに出る。夏道が山頂まで完全に出ている

大汝峰から室堂:
登ってきた道を下り、緩やかな雪面を登り返し、途中右手方向の夏道に入る。ハイマツ帯をしばらく進むと、室堂が左斜め下に見える雪渓に出る。雪渓を下り室堂に戻るか、室堂を左手に見ながらスルーして黒ボコ岩の手前まで雪渓を進む

以降は登りと同じだが、昼の時間帯には雪が腐るので、雪の急斜面の下りは滑りやすい。滑り止めもあまり効かないが、不安な人は装着した方がよい
その他周辺情報 コンビニ:
岐阜県側から157号線でアクセスした場合、勝山の町にファミマが反対車線に1件ある。これ以外にはない

日帰り温泉:
白山温泉 永井旅館:市ノ瀬にある。素朴で小さいが、きれいで趣がある。私はここを利用した。混雑しているかと思えば、最初は貸し切り状態。後から2人こられたが3人で使用するには十分。洗い場5つ。076−259−2339。11−20時頃、600円+入湯税150円
http://www.hakusan-nagai.jp/nagai_ryokan

白峰温泉 総湯:市ノ瀬から20キロほど下る。大きな施設
076−259−2839。 10−21時、650円
http://www.shiramine-m.com/
朝4時40分頃到着。別当出合手前の路肩の駐車スペースを利用できた。道路をまっすぐ進めば、別当出合
朝4時40分頃到着。別当出合手前の路肩の駐車スペースを利用できた。道路をまっすぐ進めば、別当出合
別当出合の登山センター
別当出合の登山センター
吊橋を渡って砂防新道へ進む
吊橋を渡って砂防新道へ進む
登り始めてすぐ、久しぶりにこんな大きなカタツムリを見た。子供の頃は(50年以上前)こういうのが裏庭にいたのだが、最近はカタツムリそのものをほとんど見ない
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登り始めてすぐ、久しぶりにこんな大きなカタツムリを見た。子供の頃は(50年以上前)こういうのが裏庭にいたのだが、最近はカタツムリそのものをほとんど見ない
タチツボスミレ
アカヤシオがまだ咲いていた
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アカヤシオがまだ咲いていた
中飯場。閉鎖中
エンレイソウ
サンカヨウ。半分くらい透けているのもありました
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サンカヨウ。半分くらい透けているのもありました
ニリンソウがまだ寝むそう
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ニリンソウがまだ寝むそう
振り返れば別山
甚之助避難小屋に到着。残雪が中途半端に残っている斜面を登ってきた
甚之助避難小屋に到着。残雪が中途半端に残っている斜面を登ってきた
黒ボコ岩に向けて残雪のトラバースを繰り返す
黒ボコ岩に向けて残雪のトラバースを繰り返す
トレースと竿でルートは分かる
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トレースと竿でルートは分かる
右側斜面のハイマツ帯と雪渓の際を進む。元サイズでみると先行する登山者がどこを進んでいるか分かる
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右側斜面のハイマツ帯と雪渓の際を進む。元サイズでみると先行する登山者がどこを進んでいるか分かる
赤旗の竿に沿って進む
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赤旗の竿に沿って進む
振り返れば別山
ハクサンオミナエシ?ちょっと早いので違うかな?(後記:ミヤマカラシのようです)
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ハクサンオミナエシ?ちょっと早いので違うかな?(後記:ミヤマカラシのようです)
延命水。置いてあった竹のコップでいただく。細いけど冷たくて気持ちよかった
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延命水。置いてあった竹のコップでいただく。細いけど冷たくて気持ちよかった
黒ボコ岩まで上がってきた。奥は別山
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黒ボコ岩まで上がってきた。奥は別山
黒ボコ岩から少し進むと雪の原っぱを進み、前方のハイマツ帯の中を登ると
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黒ボコ岩から少し進むと雪の原っぱを進み、前方のハイマツ帯の中を登ると
室堂に出る。室堂の左右または中を抜けると
室堂に出る。室堂の左右または中を抜けると
神社に出る。神社の後ろの雪面をしばらく進み、背後のハイマツ帯を山頂まで登る(夏道)
神社に出る。神社の後ろの雪面をしばらく進み、背後のハイマツ帯を山頂まで登る(夏道)
こんな石段を登る
こんな石段を登る
振り返れば室堂と別山。別山の残雪模様が良い感じ
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振り返れば室堂と別山。別山の残雪模様が良い感じ
主峰の御前峰
雲海の上に槍穂の稜線
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雲海の上に槍穂の稜線
乗鞍がかろうじて頭を出す
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乗鞍がかろうじて頭を出す
御嶽山は中央にわずかに見える
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御嶽山は中央にわずかに見える
剣ヶ峰は登れない
剣ヶ峰は登れない
大汝峰を目指そう
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大汝峰を目指そう
御前峰からの眺めにお別れ。別山に雲が湧いてきた
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御前峰からの眺めにお別れ。別山に雲が湧いてきた
御前峰からほぼ夏道の斜面を下りて雪の上に
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御前峰からほぼ夏道の斜面を下りて雪の上に
大汝峰に向けて雪上歩行。その後、奥の大汝峰の左稜線の夏道を進んで山頂へ
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大汝峰に向けて雪上歩行。その後、奥の大汝峰の左稜線の夏道を進んで山頂へ
大汝峰山頂
反対側に回り込めば、御前峰と剣ヶ峰。火山そのものの姿
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反対側に回り込めば、御前峰と剣ヶ峰。火山そのものの姿
遠くに剱岳とその右に立山が見える
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遠くに剱岳とその右に立山が見える
こちらの先は日本海
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こちらの先は日本海
室堂を左手に見ながらスルーして雪渓の上を下る
室堂を左手に見ながらスルーして雪渓の上を下る
ちょっとガスってきたかな。黒ボコ岩まで先行者を見失わないように
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ちょっとガスってきたかな。黒ボコ岩まで先行者を見失わないように
黒ボコ岩から下る途中にリュウキンカの群生
黒ボコ岩から下る途中にリュウキンカの群生
リュウキンカのアップ
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リュウキンカのアップ
こちらはリュウキンカとショウジョウバカマのコラボ
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こちらはリュウキンカとショウジョウバカマのコラボ
ショウジョウバカマのアップ
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ショウジョウバカマのアップ
ここら辺りはニリンソウロード。太陽光を浴びて一杯咲いた
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ここら辺りはニリンソウロード。太陽光を浴びて一杯咲いた
アカヤシオ
ミネザクラ
サンカヨウ
サンカヨウ全体図
サンカヨウ全体図
嫌いな下りに耐えながら吊橋に戻ってきた
嫌いな下りに耐えながら吊橋に戻ってきた

感想

昨年に開山1300年を迎えた白山。富士山、立山とならび三大霊峰の一つ。そして「日本百名山」を著わした深田久弥にとっては故郷の山。やっと来ることができた

高山からは岐阜県側の白山公園線で大白川登山口に行くのが一番早くて便利。先回、冬期通行止めの状況を問い合わせた時には、5月末に電話してほしいとのことだったので、管轄する高山土木事務所に電話すると、雪の通行止めは解除になったが、道路災害が見つかり復旧のため9月まで通行止めとのこと。これではアパートから1時間半のアクセス路が紅葉シーズンまで使えない(泣)

仕方がないので、倍の時間をかけて石川県側の白山公園線に回り込み、市ノ瀬まで車を走らせ、市ノ瀬から別当出合まで約6キロを歩く覚悟を決めた。考えてみれば6キロの歩きなど当たり前。上高地から徳澤園までと同じじゃないかと腹を括る

一応、念のため道路状況サイトを確認したら、なんと幸運なことに、その日(5月31日)に別当出合までの通行止めが解除されるとのこと。片道1時間半の舗装道路歩きを回避できる。渡りに船とはこのことで、何の迷いもなく梅雨入り前に残雪の白山に出かけることにした

欲を言えば、もう少し雪の上を自由に歩けると良いのだが、今年は雪解けが早く、上の方も夏道と雪の繰り返しだった。かといって、お花の開花にはまだ早く、ちょっと中途半端な頃合いになってしまった。天気も快晴というわけではなかったが、贅沢は言うまい。ゼブラ模様の山並みも緑のハイマツ帯も青い空も雲海も素晴らしい。この時期ならではの景色を楽しむことができた

今度はぜひとも本家のイチゲやフウロ、コザクラ、シャジン、ボウフウ、チドリなど「ハクサン」が頭に付く高山植物を楽しみに再訪したい。秋には避難小屋泊で周回するのもいいなと早くも夢を膨らませている

今回が梅雨前の最後の山かな?できればもう1回くらい出かけたいけどなぁ・・・

追記:先々回のレコで荒島岳をアップしたが、他にもっと百名山にふさわしい山があるような・・・などと書いてしまった。今回市ノ瀬からの帰路で、勝山から大野へ向かう157号線から眺めた荒島岳が威風堂々として秀麗な姿だった。周りは山だらけだが、他を寄せ付けない素晴らしい山容に感動した。なるほど百名山に選ばれるわけだと納得しきり

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コメント

白山、やっぱりよさそうですね。
色々なところで、白山はいい山だという話を聞きます。
写真を見ても、伸びやかな風景で、やっぱりよさそうですね。
ちょうど土曜日には立山に登っていましたが、時間帯が遅かったせいか、白山は見つけられませんでした。
早い時間に登っていれば、互いに見えていたかもしれませんね(笑)
2018/6/5 19:34
Re: 白山、やっぱりよさそうですね。
白山、いいですよ。eurekapapaさんは、遠くに見えた剱岳に登ってたんですね。霊峰同士のせいか、名前もなんだか立山に似てますね。室堂とか別山とか大汝峰とか・・

別当出合まで開通したので、待ちわびた常連さんたちが一斉に繰り出していました
常連さんたちの速いこと。老若男女ことごとく抜かされました。登りが遅い私でも、この日はそこそこのペースで登っているはずなのに、ここまで抜かれるのかと愕然としました

でも後から時間を見る限り、自分もCTよりずっと速いペースで上り下りしている。恐るべし白山の常連登山者たちです

岐阜県側からの白山公園線が9月まで閉鎖なので、出かける回数は減りそうです
2018/6/6 7:46
一度は行きたい白山
地の利を味方に素晴らしい山行の連荘、羨ましいです。
私なんて奥多摩高尾、武甲山ですよ。

(-。-;)

GWの悪沢岳で目一杯頑張りすぎました。

金沢に山友お二人いて白山おいでと言われてます。
せっかく行くんなら北陸旅行兼ねて行きたいものです。
不案内ですが、花が豊富だと聞きます。
咲き誇る頃にも雪たんまり残っているのでしょうか?

漠然とではありますが憧れている山の一つです。
2018/6/6 19:52
Re: 一度は行きたい白山
笹尾根40キロ超え、平地でも大変なのに尾根道で踏破はすごいです(正直ちょっと唖然としつつ笑ってしまいましたが・・・)
私は3−4日かけて北アのマイナールート40キロ超えに挑んでみようと思っています

金沢に山友ですか。白山のお誘い、断る理由などないですね。北陸新幹線でぴゅーっと行けます。多くのハクサン○○○の本家ですからね。花は一杯咲きますよ。でも花の量と雪の量は反比例ですね。常連さんも雪がたくさん降った割には今年は雪解けが早く驚くほど雪が少ないと言ってますので。それと登山者は多いですよ。北ア以上かも。特に花のシーズンは

避難小屋か幕営での1泊を組み込めば稜線歩きも楽しめますよ。ぜひ白山へ出かけてきてください
2018/6/7 7:59
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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