両神山 <黄色の落葉を踏む渓谷と鎖場のトレイル>
- GPS
- 08:05
- 距離
- 9.5km
- 登り
- 1,393m
- 下り
- 1,389m
コースタイム
天候 | 前日雨、当日薄曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
車の場合は、関越道花園ICからだと45km、一部有料道路(710円)を通ります。 駐車場は第3まであります。第1は10台程、朝7時前には一杯でした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・両神山荘前付近に登山者記録簿があります。 ・雨の後で、岩がちょっと滑り易くなっていましたが、このコースではしっかりスタンスを見てキチンと足置きすればキケンではありません(鎖場も)。 ・全般に標高差、距離がそこそこあります。日没するとキケンそうな道が多いので、無理なく行ける早目の行動時間が無難です。 ・結構高度感のある高巻きのトラバースや、スッパリ切れ落ちた場所も多いです。 両神山荘〜会所までは平坦に近い緩いアップダウンですが、道幅は狭めで、横は木も生えてますが結構スッパリ切れ落ちてますので、滑落注意です。山頂は狭めで、端っこはこれまたスッパリな箇所があるのであまり近付きすぎない方がいいかも… 登山口から車で暫く行くと道の駅「両神温泉薬師の湯」があります(立ち寄り湯600円)。結構立派な温泉施設です。 |
写真
感想
晩秋の週末は、茨城の山友さんと現地で待ち合わせて、奥秩父の名山、両神山へ。
前日はちょっとばかし睡眠不足で、眠気こそ無いものの多少体に疲れを感じる状態でしたが、早朝から奥秩父へ向かいました。
今回は、先週買ったトレランシューズの初おろし。トレランシューズと言っても、ミッドカットで上の方まで紐で締める事の出来るタイプです。が、やっぱトレッキングシューズに比べるとソールは柔らかく、足裏感覚が十分あります。ドタバタとは歩けそうになりませんが、トレラン/アドベンチャー用の小型ザックと併せ、ライトでファストな山行を目指しました。(とは言ってもレインウェアと非常用品、ツェルトだけは欠かしませんが…)
両神山荘の横を通り過ぎ登り始めると、いきなり高巻きの道です。
道幅が広いトコでは1.5m弱ぐらいあって安心感あるんですが、狭いトコだと1mを切ってる感じで、数m先にそういうトコがあると、崖の側の空間が見えて高さを感じ、早くも臆病風が風速10mを超えそうになりました。こういう時は、進む道だけを見て、ザックとかを引っ掛けない様にだけは注意を払いながら、頭がポヤーンとして浮き足立ってるのを鎮めるべく自分の足元と進むべき道を見ながら進んでます。
徐々に下って会所まで行くと、キレイな沢が流れています。迷わずイージーな方のコースを選択。沢伝いに登って行くと、苔生した岩や、楓紅葉の葉っぱ、沢の水音が清涼ないい雰囲気をかもし出しています。時々、朴の大きな葉が落ちていました。
数回のプチ渡渉を繰り返し、緑の森からやがて、色とりどりの落葉の森に差し掛かりました。大量の落ち葉が敷き詰められた絨毯の様で、鮮やかな黄色をしていました。晩秋の美しさの趣たっぷりでした。
清滝小屋までは結構距離もあり、標準コースタイム通りたっぷり時間がかかりました。
小屋の横の屋根付きのテーブル&ベンチで腰掛けて休憩。おにぎりを食べていると、山友さんがキウイを取り出し、剥いてくれました。いつもは自分のポーチが四次元ポケット状態で様々なオヤツが次々出てくるのですが、山友さんも今日はすごいです。手際良く豪華な山飯を作る様から、「料理長」と呼ばせて頂きました。
小屋からひと上りすると、いよいよ道の両側も落ちた尾根、鎖場の急登は始まりました。既に臆病風は風速15m、こうなると大した事無いトコもちょっと緊張。
道脇の空間を全く見ないと想像が膨らみ却ってコワい時もあるので、そういう時は足を止めて空間の方を見て(但し奥行きの向こう側までは意識しない)、あ、この程度なら最悪落ちても大丈夫だな、とか思ったり、慣れるまでじっと見たりして、浮き足立った感覚を鎮めつつ行ってました。
鎖場は最初に数mの小さめのが3本、そこからしばらく行くと中くらいのが1本有りました。落ち着いてスタンスとルート確認しつつ登れば、何てことはないです。クライミングの時に教えられてたいろいろな事が思い出されます。先生ありがとうございます、というキモチになれました。
そこを越えると、後は緊張する場所もなく、ちょっと登れば神社に出ます。
山の上ですが立派な神社です。いつも思うんですが、最初に石とか材木とか運んだ人大変だろうな…と思われ、頭の下がる思いです。
神社の脇を抜け平坦路をしばらくテクテク小走りしていくと(山友さんは鎖場から既に先に行ってしまってます。)、段々と道も狭くなり登りの斜面に出ました。
ジグザグを登ったり、足場の悪い滑り易い木の根の隙間や岩に慎重に足置きしたりしながら、登りきったトコで鎖を登ると、山頂!と思いきや、ピークっぽいのはピークっぽいんですが、目指す両神山の山頂ではありませんでした。
向かい側から降りて来たパーティは「でも後100m程先だしもうすぐですよ〜。てか、自分達も登りではここがピークと思って騙されましたヨ」とニッカリ笑顔。
ベンチを過ぎると両側痩せ尾根。でも木が生えてるとコワさもありません。
その先、岩を上り乗り越えるトコで、岩を回り込んだ先がルートかな?と思い近寄ってみると、タダの崖の上でした。あわてて戻り、岩を登ると先のルートが。
最後の小鎖場を登ると、丁度先に山頂に居た山友さんが下に向かって写真を撮るところで、奇しくもファインダーの中に収まる事に。
山頂は狭いんですが、後から後から人が登ってきて、皆そこらに陣取り20名以上のワンサカ状態でした。山友さんが作るラーメンに、煮卵とチャーシューを添えて、豪華版ラーメンの完成。鶏飯のおにぎりもあり豪華です。後ろにいた山ガールが「おいしそう…」とつぶやいてました。ごめんね。まあでも向こうもうどんで豪華でしたが。食後のデザートにはこれまた山友さんの四次元ザックからリンゴが出てきました。自分はコーヒーを入れます。
のんびりしてましたが、どうも眺望も得られそうに無く、帰路も長いので下りに入りマました。
下りの方が何故かコワくなく、緊張も取れて安定して臆病風風速0mで鎖場も何なくクリア。むしろ最後の高巻きが一番緊張感ありました。
下山完了間近で、天気のせいもあり、森の中は少々薄暗く。自分らの後ろにも複数パーティがいましたが、時間遅くなっちゃったら大丈夫なのかな?と心配にもなりました。何せ、シューズ以外は全く山のいでたちでないカップルとかもいましたし…
両神山荘に着くと、噂のポンちゃんがいました。道先案内っぽい事もしてくれたりとの事で、会えるかな?と思っていましたが、人懐っこい感じでした。
下山後は近くの道の駅の温泉へ。疲れがたまった足をじっくり暖め筋を伸ばします。温泉上がった後は、じっくり休んでから帰途に着きました。
本日は、紅葉の落ち葉と渓流美が見応えありました。
コメント遅いですが、書き込ませてください〜
お写真を拝見すると、黄金色のとか苔生した岩など素敵ですね。
岩場は緊張しますが、美味しいご飯を食べたり、最後にポンちゃんにも遇えて
充実感が伝わってくるレコですね
私も岩場に耐性をつけて、来年には訪れてみたくなりました
コメントありがとうございます!
これといった派手さや眺望はなかったのですが、仰る通り、落葉踏み と渓流三昧のナイスな道でした。何かこう、空気からして清涼さが違うような…?
ポンちゃんだけでなく、そのお母さんのポチちゃん(白)も居ましたよ。
岩場・鎖場は正直、日向大谷からのこのコースだと大した事はないです。単に自分が臆病風に吹かれただけです 誤解を招く様なレコでスミマセン
奥穂にも行かれてるpippiさんなら全然大丈夫なんじゃないかと思いますよ(たぶん)
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