鳥海山 (鉾立より) [残雪・花畑・岩峰]
- GPS
- 10:13
- 距離
- 17.7km
- 登り
- 1,384m
- 下り
- 1,366m
コースタイム
- 山行
- 9:20
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 10:09
天候 | 晴れたりガスったり |
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過去天気図(気象庁) | 2018年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー
1名3000円 http://www.nikaho-kanko.jp/blueliner.html 今回は利用しませんでしたが山形県側遊佐駅からも乗合タクシーあり(2800円) http://www.sakata-no1taxi.co.jp/infodata/info/2018031208471641/A_2018%E4%B9%97%E5%90%88%E9%B3%A5%E6%B5%B7%E5%B1%B1%E3%80%80%E7%B8%A6%E3%83%81%E3%83%A9%E3%82%B7.pdf |
コース状況/ 危険箇所等 |
1) 賽の河原周辺は残雪の雪原上を歩きます。ガスると迷いやすいです。 2) 七高山手前の分岐から新山に向かう場合、残雪があり、反時計回りで山頂を目指す場合は少しですが雪原を登ることになります。私たちはアイゼンを使用しました。 3) 新山は岩山でよじ登る感じになります。御室までのくだりも注意が必要です。 |
その他周辺情報 | 鉾立山荘に前泊。 モンベルクラブ会員特典で布団レンタル料金510円→310円 |
写真
装備
MYアイテム |
よしやん
重量:-kg
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感想
秋田県と山形県の県境にまたがる名峰、鳥海山。ほとんど北関東の燧ケ岳を除けば東北の最高峰でもある。
下山後に読んだ資料等によるとその歴史は以下のようである。
- 紀元前466年の崩壊で土砂が象潟に流れ、湖の中の島々、九十九島が生まれた。
- 1689年 芭蕉が奥の細道の旅に出発。最終目的地がこの象潟であったという説もある。
- 1801年の噴火により新山が形成される。
- 1804年の地震により九十九島の湖がなくなる。
登山ルートはたくさんありますが、どのルートを選んでもコースタイムが長く大変そうですので登山口の鉾立山荘に前泊して、早出することで時間的な余裕を持たせることとしました。
秋田新幹線と特急いなほを乗り継いで象潟駅に到着。道の駅で腹ごしらえをして乗合登山バスで鉾立に向かいます。「バス」とは言うものの実態はタクシーで、片道一人3000円は安くありませんが鉾立山荘の宿泊料金が安いのでよしとします。
鉾立山荘は最近立て替えたばかりでとても綺麗です。相部屋ではありましたが、2段ベッドにふかふかの布団でぐっすり休むことができました。またすぐ向かいには「稲倉山荘」という宿泊の出来ないレストハウスがあり、夕方5時まででしたら食事も可能のようです。
さて登山当日は朝5時半に出発。天気予報では雨の心配はないものの、強風のため登山には注意との印がでていました。
山荘の近辺にはマイズルソウが群生していましたし、歩き始めてすぐにシラネアオイやハクサンチドリなどの高山植物が現れ、さすが花の山と感じさせます。
30分ほど行くと残雪の雪渓に到達。斜度はないので怖くはないのですが、赤色の旗を目印に進んで行くもののだんだんとガスが濃くなり、次の旗が確認できないほどになってしまいました。進行方向左側からは沢の流れる音が聞こえ、斜面になっているものですから、右寄りにルートを取っていたところ想定のコースからはずれてしまったようです。本来は賽の河原から左手に降りるはずが結局河原宿、そして長坂道との合流地点まで進んでしまいました。スマホのGPSとヤマレコマップのおかげで現在地と方向はわかりましたが、ちょっと危険を感じた歩行になってしまいました。
御浜小屋手前の木道に到達して一安心。そこにはハクサンイチゲがまさに咲き乱れる花畑があり思わず歓声をあげます。
御浜小屋まではかなり遠回りになりましたが、それでもコースタイムの2時間で到達しましたので気を取り直して先に進みます。
御田ヶ原という広いピークを乗り越えて七五三掛へ。まだまだ花畑は続いています。
七五三掛からは千蛇谷を行くコースと外輪山を回るコースがありますが、前者にはまだたっぷりと雪が残っているようですので敬遠し、外輪山コースを取ります。
文殊岳、伏拝岳、行者岳といういくつかのピークを辛抱しながらやり過ごし、大物忌神社がまじかに見えてくれば七高山はすぐそこでした。
そこには山頂の碑もありましたが、早立ちをしたおかげで時間に余裕がありましたので新山を目指します。地図上ではすぐそこですのでこの時点ではまだ甘く考えていました。
外輪山からは大物忌神社のある谷まで激下り。そこからは新山の取り付きまで残雪の中を登ることになります。持って来た軽アイゼンが役に立ちました。
新山は崩れ落ちた大きな岩の塊のようで、しがみついて登るような感じになります。風が強いので慎重に登り、なんとか山頂に到着しました。
下りは御室大物忌神社の方向に降りましたがこちらも岩の激下りで神経を使います。
御室でほっと一息小休止。トイレもあって助かりました。
帰りも外輪山コースを取りましたのでまた登り返さなければなりません。考えてみれば当たり前のことなのですが、地図上ですぐそこ、ということは激下り、激上りを繰り返さなければいけない、ということでした。
帰路は来た道を戻ります。外輪山から七五三掛まで、七五三掛から御室小屋までもそれぞれ距離があり集中力が切れそうになりますが、花畑や雪形の景色を眺めて癒されます。来るときにはガスで見えなかった鳥海湖も姿を現してくれました。
御浜小屋からは鉾立までの最短ルートで戻りました。
結局10時間におよぶ山行になりましたので疲労感はありましたが、なんとも言えない充実感もあり良い気分でした。16:20の乗合バスで象潟に戻ることができました。
独立峰とは言え広大な山域を持つ鳥海山。上り始めが標高1100mということでやや甘くみていましたが、なかなかハードな工程でした。残雪、岩登りとバリエーションのある登山が楽しめましたし、何と言ってもまさに百花繚乱の花の季節に登ることができて幸福でした。
yoshiyan妻より、
2015年06月21日 に早池峰山にてお会いした 「男助山友の会」 の皆さんへ
その節は盛岡までお車に乗せていただき,楽しいひとときを過ごせました。
その時に 頂きましたアドバイス通り、やっと念願叶いまして,鉾立から登りました。
花の百名山の鳥海山を十分堪能できました。
有難うございました。
皆さん,お変わりございませんでしょうか?
また東北の山でお会いできますように。
【Google Earth】
https://earth.app.goo.gl/8gPCw
yoshiyanさん、こんにちは。
東北遠征お疲れさまでした。鳥海も秋田駒も天気に恵まれて、良い山行だったようですね。
ここ鳥海は登山口まで片道400km以上なのと軟式山ヤには少々キツイ行程になりそうなので、過去何回か計画しては二の足を踏んでいる山です。
でも、yoshiyanさんのレコを拝見して、花よし、眺めよし、岩楽しの「一度は訪れるべき山」と認識を新たにしました。今年こそお盆休みあたりに何とか計画したいと思いますが、仕事が入りそうな気配もプンプン…。
papibanさん、こんにちは。鳥海山は期待以上によい山でした。
是非お出かけになってください。
papibanさんのカメラで取った風景や花の写真をぜひアップしてくださいね。
コメントありがとうございました。
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