北岳
- GPS
- 27:46
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 1,743m
- 下り
- 1,749m
コースタイム
- 山行
- 6:13
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 6:29
天候 | 1日目くもり 2日目晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特になし 木の階段が雨で濡れたら怖いかもしれません。 |
その他周辺情報 | 芦安Pの隣にお風呂あります。 |
写真
装備
個人装備 |
ソフトシェル
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
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共同装備 |
ツェルト
細引き
医薬品
コッファー
ガス
コンロ
ブス板
|
感想
まさかの梅雨明け。そんな中北岳に行ってきました。麓から北岳の大きな姿が見え、気合いが入り、やる気が萎える…。
広河原からだらだらと緩い登りが続きます。そして、大樺沢との分岐(大樺沢へは通行止め)から本格的な登りが始まります。尾根を小さくぐにゃぐにゃ歩きますがほぼ直登です。しかも登りやすいように親切に梯子がかけてあります。ただ、丸い製材をそのまま使用。しかも微妙に段差の差があったり、斜めだったりするのです。晴れていたので問題なかったですが、雨だったとしたら…。しかも、先を見ても急傾斜しか見えない…。気持ちが萎えます。そしてだんだんバテてきます。頭を上に向けるとくらくら…。あ、高山病だ。1700メートル地点で、もう現れてしまった。いつもは2000くらいは大丈夫なのだけど、トレーニング不足です。
急傾斜が見えなくなると道標発見!トラバース道に入りました。楽な道と侮っていたら、崩落による高巻き。随所に等高線に現れない登りがあり、やられます。
白根御池小屋に着くと、たくさんの方が休憩をされていて、結構な人がカレーを食べている!!うまいのか?ここのカレー!帰りに食べようなんて話をしながら、白根御池の美味しい水をいただきました。
さぁ、登りのメインはここからですね。草スベリ。もう行くしかないのです。がんばるしかないのです。太陽が雲に隠れ、もやがかかっているところを出発。細かくうねうね上っていきますが、これはまさしく直登です。もう気を紛らわすしかない!!徐々に高山植物が出てきているので、その花を見てパワーをもらいながら進みます。降りてくる人が多数いるのですが、みなさん山のマナーを理解したよい人らしく、道を譲ってくれます…。たまには止まりたいのをぐっとこらえて、お礼を言いつつ進みます。
ダケカンバの丈が小さくなってくるとそろそろ森林限界。と思っていたら、植生保護柵なるものが。そこには斜面一面に黄色の花がいっぱい。ミヤマキンバイやシナノキンバイがいっぱい!思わず休憩。写真タイムです。
それをすぎると大樺沢への分岐となり、またすぐに小太郎分岐。急登終了です。そこで出会ったお姉さま方(ずっと抜きつ抜かれつでしたけどね)にイワウメがたくさん咲いていると聞き、すぐに移動。ハイマツに隠れるようにアオノツガザクラ、すごい量のイワウメ堪能しました。
北岳肩の小屋までお花の道は続き、イワベンケイやタカネシオガマ、イワツメクサ、タカネツメクサ
キバナシャクナゲ、ハクサンイチゲ、ハハコヨモギなどなど枚挙に暇がありません。きゃあきゃあと騒ぎながら歩けば肩の小屋に到着。外で休憩している人は多めで食事も3回戦でしたが、布団は1人1枚でした。小屋で保護しているキタダケソウが咲いており、ハクサンイチゲとの違いを教えてくれました。これで探せそうです。
翌日はみなが日の出を見ていました。鳳凰三山から登ってくる朝日はテンションあがります。甲斐駒、仙丈のモルゲンも期待しましたが、鳳凰三山よりも背が高いのでそれはなし。北岳が赤く染まっていくのに感動しました。
食事を終えたら北岳山頂へ。岩道は高山ならではですね。みんなも元気で両俣分岐もあっという間。(ちなみに両俣分岐から両俣は通行止め)風景や花を見ながら山頂へ導かれて行きました。
快晴の山頂では富士山のみならず南アルプスの山々や北アルプス、中央アルプスがしっかりと見え、写真タイム再開です。私は野生のキタダケソウを見つけに少しだけ降りてみましたが、谷一面のハクサンイチゲの群落に感動しつつ山頂へ戻りました。
あとは、下るのみ。のみのはずがこれが結構大変。草スベリではドンドン人が上ってくるので道を譲ります。(昨日私たちもそうしてもらったので当然ですよね。)段差が小さいので、トコトコ下れます。ただ浮き石が多いので注意です。
あっという間に白根御池小屋に着きましたが、誰もカレーを食べない…。前日は涼しかったのに、今日は快晴で暑い。水やジュースで喉を潤し、トラバース道&急坂へ。
この急坂は段差が大きく、通行量が多いためか崩れかけているところやルートがいくつもあるところが多い。そして、本当に長い。膝がガクガク震えるのはいつぶりだろう。下山間近になるといつもなら走りたくなるのに、スローペースのまま言うことを聞かない足。
とてもすばらしい花たちと景色に恵まれてとてもいい山行になりました。夏山シーズンもこれから。どんな景色に出会えるか楽しみです。
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