大普賢岳(大峰山系)【和佐俣山キャンプ場から周回コース】
- GPS
- 07:59
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 1,410m
- 下り
- 1,409m
コースタイム
- 山行
- 6:38
- 休憩
- 1:22
- 合計
- 8:00
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
キャンプ利用で駐車料金1泊1、100円) (駐車のみの場合は駐車料金1日1,000円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
大普賢岳の登り、大普賢岳から七曜岳の途中、鎖場やはしご場など多く、十分な注意が必要。 道標は随所につけられているが、ところどころ道のはっきりしないところもあるので注意が必要。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
時計
タオル
カメラ
双眼鏡
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
レジャーシート
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感想
昨日、弥山・八経ヶ岳に登り、和佐又山でキャンプ。2日目は大普賢岳を周回する。
5時過ぎに起床し、簡単な朝食の後テントを撤収し、出発準備。出発前に観光バスがやってきて、バスから降りてこられたのはなんと女性の修験者一向。ヒュッテの中に入って行かれたが、この後修行をされるのだろうか?
キャンプ場の水場近くに案内板と登山届提出ポストがあり、そこでコースを確認し、届を提出してゆるやかな階段道を登って行く。すると、まだそこはキャンプ場内で張られたテントが並んでいる。テントサイトを抜けて大普賢岳への標識があり、いよいよ登り始めた感じがする。日本遺産の案内板が目につく。日本遺産?何、そんな遺産があったのか、と眺める。笙の窟が遺産らしい。あまり意識せず、先に進む。
和佐又山への分岐に出合い、大普賢に向かい登って行く。いい雰囲気の森の中、ゆっくりと登る。何しろ、今日も猛暑の中のロングコースになりそうなので、できるだけ体力を温存しておきたい。
シダンの窟に着く。ここで、修行がされていたのだろうか、と想像を働かせるが、よくはわからない。緑の樹林帯の中、少しずつ険しくなってくる道を進めば、今度は朝日窟が現れる。そして、さらに進めは祠のある笙の窟に到着する。さすがに立派な洞窟である。ここで何日もの行がおこなわれたのだろうか?せり出す上部の岩にも迫力がある。その先にはせり出した動物の顔のような大岩があり、いい形をしていると思いながら近づくと、鷲の屈と標識が上がっていた。なるほど、鷲の顔なのかと合点する。
少しずつ登って行くと、日本岳の標識がある。山頂はここからさらに登るのだろうが、ここは体力温存で山頂をパスし、大普賢に向かう。
少し展望が見えだしたら、石の鼻に到着する。石の鼻とは少しせり出した岩場のことで、なるほど名前の通りだと納得する。弥山、八経ヶ岳をはじめ、展望が広がる。
この先には鎖場やはしごが連続して現れ、気が抜けない。足場はしっかりしているので、そう大きな危険はないのだが、それでもうっかり足を滑らせたりしないように集中しながら登って行く。
穏やかな道になったと思ったら、すぐに奥駆道に出合う。大普賢岳はここからすぐに到着する。
山頂は、そう広くはない。しかし、けっこう大勢の人が居られた。山頂からは山上ヶ岳や稲村ヶ岳の展望がすばらしい。弥山、八経ヶ岳も眼前に見えている。いい眺めだ。ここで、少し早いけれど昼食にする。暑い中、熱いカップ麺。ますます熱くなるのではとも思ったが、意外と暑いときに熱い料理はうまい。体の中が温まれば自然と体は熱を放出する。そんなことを聞いたことがあるなと思い出した。
山頂から少しずつ人が減っていく。それに合わせるように、乗り遅れないように、七曜岳方面に出発する。大普賢岳からの下りは急だ。こんな険しい道が続くのかと思っていたが、最初の急坂を何とか下り終えるとなだらかな林間道が出てくる。ブナやモミジなどの自然林で、紅葉シーズンにも訪れたくなる。途中、ほら貝の音が響いてきた。キャンプ場でみかけた修験者の方々が修行されているのだろうかと想像する。
奥駆縦走路は弥勒岳、国見岳を巻いている。しかし、せっかくなのでピークを踏んでおくことにする。展望もそれほどではなく、登らなくてもよかったかなと思わせるピークだが、山頂を踏んでおきたいという欲求もある。国見岳を過ぎ、七つ池を超えれば間もなく七曜岳に着く。もう少し先かと思っていただけに、ちょっとあっけない。最後のピークで休憩するが、そう考える人が多いのか、狭い山頂はけっこう大勢の人でいっぱいだ。
七曜岳を下る。奥駆道から和佐又山ヒュッテへの道を辿る。長いくだりだ。しかし、それほど険しいところもなく、快適に下っていける。ちょうど滝があり、休憩する。滝からはミストとともに冷たい風が吹いてきて猛暑の中生き返る気分になる。しかし、ここで休憩する人は誰もいない。このすぐ下の無双洞のところで大勢が休まれていた。無双洞を見ると、ヘルメット、ヘッドランプを着けてこれからもぐりこもうというパーティーが居られた。これもおもしろそうだ。機会があればもぐってみたい。無双洞から先に進むと分岐があり、少し下ると睡蓮の滝が現れる。水量も多く、いい滝だ。引き返して、和佐又山に向かう。
沢を巻くように登るが、地形が複雑で道がはっきりしない。要所に道標やマークがあるので、確かめながら登る。しばらく進むと、鎖場注意の看板が出てくる。いくつかの鎖場をすぎると、目の前に壁が現れる。どうやら、ここを登らなくてはならないらしい。疲れた体では登れそうにない。しばらく休憩して体力を回復させることにする。
意を決して登り始める。登ってみるとそれほど危険ではないのだが、やはり体が疲れていると集中力も途切れがちになり、危ないと思う。気を抜かないように登る。難所を過ぎても登り道は続く。和佐又山まではまだかなりの距離があるようだ。
疲れた体を鼓舞しながら足を進める。ゆっくりでも着実に前進する。大普賢岳への分岐を過ぎる。やがて和佐又のコルに出る。少し迷ったが、せっかくなので和佐又山にも登ることにする。ゆるい登りでそれほど時間をかけずに山頂到着。山頂からは大普賢岳を見上げることができる。
和佐又山からはだらだらと下っていく。獣柵ゲートを開けてキャンプ場に入ると、戻ってきたという感じがする。早朝から、猛暑の中のロングコースを歩き終え、充実した気持ちと疲れた感じに包まれる。
二日間で大峰山脈の核心部を走破することができた。そして、大峰山脈の魅力も感じられた。そうそう訪れることはできないかもしれないが、大峰の山々もこれから少しずつ登って行きたいと思う。
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