餓鬼岳、唐沢岳
- GPS
- 12:35
- 距離
- 22.7km
- 登り
- 3,073m
- 下り
- 3,079m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口に登山ポスト、トイレあり。 トイレは仮設トイレ。 沢の増水時は通行注意。 ガレ場等あり。 餓鬼岳-唐沢岳の間は急下降、急登あり。ルートは割とわかりやすい。ペンキ印は多いが道標は殆ど無い。 水場は白沢の最終水場のみ。 |
写真
感想
なかなか日程が取れずゆっくり行けないので思い切って日帰りで挑戦することにする。昭文社のコースタイムでは15時間以上なのでリミットタイムを決めての挑戦だ。早朝出発のため夜のうちに登山口に入り仮眠する。駐車スペースは多くあり満車でもなかったのでよかった。トイレは1台だけ仮設トイレが置いてある。ちょっと斜めだが静かで街灯もなく快適に眠れる。
早朝、3時過ぎに起き食事をして準備して4時に出発。また真っ暗なのでヘッドランプの明かりが頼りである。しばらくは林道が続くが工事車両のみなので草も多い。林道の行き詰まりから左手に進むと登山道になる。少し行くと沢に架かる橋を渡って登山道は進む。橋といってもはしご状だったりとちょっとスリリング。しかし闇の中でヘッドランプの明かりのみでは水面もろくに見えないが、音でそれなりの水量がわかる。沢に沿ってしばらく進み時々高巻があったり橋で渡ったりしながら進む。梯子やチェーンなど要所には整備されている。滝の標識もあるが暗いのであまりよく見えない。写真は帰りに撮ることにしてどんどん進む。1時間半ほど進むと開けたベンチのある場所に出る。そこが最終水場である。水も十分あるので補給せず進む。
最終水場を過ぎると登山道は斜度を増す。樹林の中をジグザグ登っていくとだんだんと明るくなっていく。太陽がありがたい。途中ガレ場などもあり注意が必要だ。落石に注意の表示多くある。1時間ほど登ると大凪山に到着するがここが頂上?と思うような登山道の一部でしかない場所である。ヘッドランプをしまい息を整えてから出発。しばしゆるい斜面になる。しかしぬかるみは多くなる。時々開けた場所からは展望が出てくるので楽しみながら歩きたい。だんだんと斜度が増していくが道は歩きやすく標高を稼げる。全体的に笹が多く朝露に濡れているところは厄介だ。しばらく行くと餓鬼岳小屋まで10分の標識が出てくる。その前から餓鬼岳小屋は見えているがなかなか着かないのだ。ちなみに10分で着くにはそれなりのペースで歩く必要がある。登山道を歩いていくと餓鬼岳小屋の1号室の横に出る。餓鬼岳小屋はいくつか建物が分かれているのだ。小屋の前には展望台を兼ねたベンチもあり休むのもいい。とりあえずそのまま餓鬼岳山頂をめざした。山頂からの展望は良く快適だ。ぐるっと360度の展望を楽しみながらおにぎりを頬張り休む。
これから進むから沢岳方面は結構なアップダウンなので大変そうである。岩場を少し進むと西餓鬼岳の展望台があり餓鬼岳小屋からの近道が分かれている。そこからは一気に急なくだりである。滑らないように慎重に歩みを進めよう。登山道の陰になる部分にはおっきな霜柱が立っている。しばらく降りていくと林の中に入る。一度登り返すと餓鬼のコブである。頂点付近は展望がある。再び林の中を下り鞍部に出るとそこからは急な登り。ぐんぐん標高を稼ぐ。意外と登山客が多くすれ違う人から登山道の情報をもらう。山頂手前で左に大きくまくようだが直登も可能らしい。唐沢岳に近づくと岩場が多くなる。直下の岩場から左へ巻く。巻くといっても結構下りながら巻く。滑りやすい斜面なので気を付けたい。岩を巻いて急な斜面を登ると山頂だ。2人組の女性が休んでいた。その人たちは2泊3日という行程でゆったり登山だそう。羨ましい限り。
展望がいいのでゆっくりし展望を楽しみたい。高瀬ダムからの道もあるようだが判然としない。休んだら来た道を戻る。同じく急なアップダウンなので滑らないように慎重に。我ながらくだりもだいぶ歩けるようになったと思う。だんだんと雲がわいてきて餓鬼岳山頂はうす雲にまかれていたので、帰りは餓鬼岳小屋への近道を通ってみる。結構気持ちいいトラバース道だ。ただし歩きやすいとは言えない。時間はだいぶ短縮して餓鬼岳小屋に出るがそこはトイレ前。そこを通り抜け餓鬼岳小屋正面に。
展望のあるベンチでゆっくり休んでから下山。まだ1500mを下らなきゃいけないのだ。下りだすとしばらくは笹の道。数分するとガスで真っ白になってしまった。展望がないのでひたすら歩く。ところどころ花はあるがもう高山植物の綺麗な花の季節は終わりだ。しかし紅葉にはちょっと早い。大凪山で休憩し急な下りへと入る。急な下りガレ場と慎重に進み歩く。距離が長いのでだんだんと脚に堪える。時々立ち休憩しながら下ると最終水場に。ちょっと休み水を補給したら沢沿いを下る。
朝は暗くて写真をほとんど取っていない場所なのでゆっくり写真を撮りながら進む。休憩を兼ねられるのでいい。場所によっては暗さでわからなかったがこんな風になっていたんだと感動したりしてつい声が出てしまう。谷間なので夕方は暗くなるのが早い。なんと暗くなる前に車に付きたいので写真以外は休憩を取らず歩く。だんだんと川幅が出てきて登山口が近づく。林道に出ればもう少しだ。何とか明るいうちに車に着くことができた。
コースは餓鬼岳の登りより大凪山までの登りのほうがきつく思われる。沢沿いのアップダウンはしょうがないし要所はしっかり整備されているので大きく困ることはないだろう。ただ、増水時は注意が必要だ。餓鬼岳から唐沢岳はちょっと外れの山になるので登山道の整備はいまいちのところや踏まれてない感じがあったりする。しかし、迷いやすいところは少ないと思う。時間と体力が許すならぜひ行ってほしい。静かな北アルプスを味わえるだろう。そして餓鬼岳小屋は泊まってみたいと思う山小屋だ。綺麗とか設備がいいとかではないが素朴な感じがする。今度は1泊もしくは2泊で行きたい。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する