【多摩武蔵縦走作戦】惣岳山・岩茸石山・黒山・棒ノ嶺(棒ノ折山)・長尾丸山・日向沢の峰・有間山・大持山・子持山
- GPS
- 10:56
- 距離
- 34.0km
- 登り
- 2,400m
- 下り
- 2,392m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
復:西武横瀬駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
道の状況等: 数十のアップダウンの連続。水場は武甲山まで無い。 温泉等: 名栗湖に下りればさわらびの湯。飲食店もあり。 横瀬まで行けば武甲温泉。 |
写真
感想
武甲山には何度も挑戦しているが、なかなか登頂を果たせずにいた。
そのため、今回は改めて武甲山登頂を目標として歩いてみることとした。何故直接登らないのかというツッコミは受け付けない。偉い人も言っている。急がば回れと。
さて、歩くにあたって問題となるのが初動である。通常奥多摩方面へ向かう際は、0430時武蔵小金井発の電車を利用するのだが、帰りが西武秩父・池袋線となるので、自転車を取りに行くのが面倒臭い。また、歩いて行くには遠すぎる。というわけで、西武拝島線から拝島で乗り換えて行くことにしたのだが、このルートだと前述の電車より1時間ほど到着が遅くなる。日の短い初冬の山行において1時間は貴重である。
次いで、御嶽から尾根伝いに進むか、川井から百軒茶屋経由で棒ノ嶺に行くかという問題がある。私は林道歩きは別に苦にならないが、棒ノ嶺の麓まで林道を歩いていくというのが易きにつきすぎるような気がして敢えて最初から高所を歩いて行くこととした。
快晴の冬空の下、御嶽駅を出発。太陽は既に姿を現し、駅に残る紅葉を照らし始めていた。
惣岳山〜岩茸石山〜黒山の道は関東近郊によくある杉木立の道だが、低山とは言え、それなりにアップダウンはある。また、急なカーブ部分で正面にも紛らわしい踏み跡があったりする。しかし、気をつけるべきはそのくらいで、あとはのどかな山道で時折右に左に好展望を得られる。山頂で最も見晴らしが良いのは岩茸石山だ。遥か遠く都心や筑波山まで良く見え、都心の先では地表がキラキラと輝いている。地表でこれだけ太陽の光を反射するのは海以外に無い。そう、たかだか800m程の山から何十kmも先の海が見えるのだ。
棒ノ嶺又は棒ノ折山は今までも何回か訪れているが、本日ほど展望に恵まれた日はない。こんなに良く見えるんだなあと嘆息しつつ北関東の台地を眺める。
ここで経路としては、一旦名栗湖に下りて蕨山から上り返すことも考えたが(本当は紅葉の季節に鳥居観音も含めて行きたかったが時機を失した)、体調も時間も良い調子なので長尾丸山経由で歩くことに。悪路とされているがそれほど悪くはない。踏み跡が増えればもっと歩きやすくなるのではないか。
日向沢の峰と有間山への分岐は易きにつくか行けるところまで行くかの分岐でもある。結局日向沢の峰を選んだわけだが、ものすごく過酷な登りである。今までの疲れが全部噴出したのではないかと思うほど辛い。それでも登り切った後の眺めは、その苦しさに十分報いるものだった。
最高峰を経て後は楽になるかと思いきや、有間山の峰々の上り下りに苦しめられる。しょうじくぼや滝入ノ頭といった開けたところでは疲れを忘れられたが、何ともスタミナが切れてきたのか、鳥首峠以降は道もごつごつしてきたうえにアップダウンの連続でかなり参った。目的とする山がなかなか近づかない。大持山の肩では腰を下ろして休憩。もはや武甲山は難しい。
子持山を経て眼前に迫る武甲山を見上げる。「武甲山は遠いなあ…」と思わず苦笑いしてしまう。シラジクボで再度武甲山を目指すことを決意して下りる。
最終的に武甲山の一の鳥居の地点で日没。ぎりぎりの山行であった。
今回の教訓を踏まえ、長期持久体制を整備し、来年こそは武甲山登頂を期す。
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