岩稜ソロ合宿 〜大キレット―ジャンダルム〜
- GPS
- 21:52
- 距離
- 30.7km
- 登り
- 2,704m
- 下り
- 2,674m
コースタイム
- 山行
- 11:16
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 12:16
天候 | 9日 晴れ/ガス 10日 霧雨のち曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
○上高地〜天狗池 長い長い林道。とくに問題はありません。 天狗池周辺は雪渓が残っていますが、その上を歩くということはありませんでした。 ○天狗池〜南岳 ここから少し歩きにくいガレ場となります。落石には注意するとよいでしょう。 また、上部は鎖、梯子が出てくるところもあり、慎重に行けば問題ありません。 ○大キレット マーカーもきちんとあり、鎖、足場、梯子がしっかりとしており、非常に難しいというところはありませんでした。 しかし、高度感があり、落石を起こしやすいところが多いため細心の注意が必要です。特に南岳小屋、北穂の登り周辺は落石を起こしやすい箇所だと思います。 三大キレットを制覇しましたが、自分の中では一番難しいと感じました。 ○ジャンダルム なめてかかると痛い目にあいます。 落石はどこでも起こしやすいと言えるでしょう。 一番の核心は馬の背の下りだと感じます。私の中では一番怖いと感じました。今回は稜上を行かず、変なところから降り断崖絶壁をヘつるようなことになりましたが、稜上からクライムダウンで慎重に下れば問題ありません。 ジャンダルム自体は、下調べ不足により直登ルートを登ってしまいましたが、トラバースして、一般的な道から行く方が良いです。 基本的には三点支持、また、怖いと思えばクライムダウンで降りることをお勧めします。 最後に始めていく方は、西穂高岳方面からの縦走を強くお勧めします。 ○天狗沢 誰があのような道をつくったのでしょうか。 かなり悪いガレ場、上方からもいつ降ってくるかわからない落石にビビらなければなりません。 上部はずっとこのような感じですが、中盤からは、尾根に移り少しは歩きやすくなります。しかし、ノアザミが生育していますのでチクチク痛いです...。 |
写真
感想
8月8日から8日間、上高地周辺の山を登りつくそうということで、岩稜ソロ合宿を立てました。結局、今回の第1弾大キレット〜ジャンダルムと第2弾明神主稜しか行きませんでした。
本来であれば、北穂東稜と畳岩単独登攀を行うはずでしたが、天候が悪かったのと、色々と山行中に考えるところがあり、今回を見送ることにしました。そのため、ほとんどがキャンプと上高地観光になってしまいましたが(笑)
1日目
上高地から天狗池までは余裕だろとか思っていましたが、暑さと夏休み中のバイトの疲れのせいか、少しばててしまい、南岳に着く頃にはヘロヘロになってしまいました。
また、水不足がバテの原因として大きかったようにも感じます。大キレットは中盤まで良いペースで歩けましたが、終盤は完全に潰れてしまいましたね(笑)
大キレット自体は、高度感もあり、バリエーションへ行く前の足慣らしには丁度よかったと思います。
2日目
朝から霧雨が降っており、涸沢岳までの道は非常に大変でした。
岩がスラブ状のところはスリップし放題です。鎖がが無ければ落ちてしまっているかもしれませんね。また、苔の生えているところは、安定していてもつるっといきそうで本当に怖かったです。
ジャンダルムは、下調べが甘かったせいか、道を迷うことがありました。これは大きな反省です。ジャンダルム自体を直登ルート(一般的には懸垂下降をするためのルートだそうで。)で登ってしまったのもあまりよく思っていません。リスクとしてはかなり高いものでしたので、大きく反省をしたいと思います。
やはり奥穂方面から行くと難所が下りとなってしまいますので、西穂方面よりは技術的にはレベルが上がるものと言えます。
話は変わりますが、前日にジャンダルムで亡くなった方がいらっしゃいました。ご遺体も残っており、私としては手を合わせることしかできませんでしたが、この方のためにも、生きておりたいと感じました。こういった機会がやってくるのも覚悟はできていましたが、いざそうなってしまうと本当に辛いものです。
ご冥福をお祈りいたします。
最後に天狗沢ですが、一言で最悪の道でした。上部はガレガレ。尾根上はアザミでイガイガ。心休まる道ではありませんでしたね。
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