釈迦の後だと不動様のご機嫌が悪いようです(釈迦ヶ岳-不動七重の滝)
- GPS
- 06:23
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 1,481m
- 下り
- 1,479m
コースタイム
- 山行
- 5:33
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 6:22
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 北に帰る途中に上北山温泉があります。JAF割引を使うと400円。 |
写真
感想
名瀑100選のひとつに算えられる不動七重の滝のことを聞いて以来、あんなにも壮大な滝があるのなら、是非この目で見てみたいと思っていました。しかし、近くまで行くだけで大変だ、と思い切れていませんでした。しかし、釈迦ヶ岳のレポートをいくつも拝見するにつれ、「前鬼からの本来のルート」で登りたいというご意見を読むと、自分も釈迦ヶ岳に行くのなら、正面から登ってみたいと思うようになりました。ただ、普通の日曜に行くには時間的に不安なので、お盆に前日から車中泊で乗り込み、1日で済まなかったら翌日も使って、釈迦ヶ岳と不動の滝を見てこようと計画しました。
橿原の策源地に前乗りし、17時くらいから眠るように努力し、0時に起きて準備して、1時前に出発。2日前にも通った169号線で、下北山村に着いたのは3時過ぎでした。道端にヤマザキショップがあり、お手洗いと自動販売機が使えたので、ここで時間調節し、4時前に再び出発して前鬼への分岐を曲がります。この道、細いし落石もあるしで走りにくいとは言え、この時点ではあまり問題はありません。問題と言えば、鹿がいるくらいか。不動の滝の看板を見送り、車止めの手前、ふたつ目の駐車場に車を停めました。他に2台の自動車があり、テントも張ってあります。大台ヶ原に比べると、空が小さいのですが、その小さい空には満天の星です。しかも、流星も見ることができました。
星を撮っている間に夜は白々と明けてきて、星の数はあっという間に減っていきます。まだ若干くらいとは言え、4:50に出発することにしました。車止め直前にもテント泊の方がおられます。舗装道路をしばらく登ると、東の空がどんどん明るくなり、そろそろ太陽が顔を覗かせるか、というタイミングで小仲坊到着。ここはかつてから5軒存在した宿坊の最後のひとつで、現在も宿泊ができるようです。有難いことに、お手洗いを借りることができます(チップを払います)。
ここから登山道に入りますが、ちょうど太陽が昇りだし、朝日を浴びた広葉樹が神々しいほど美しいです。この箇所、実はルートを間違えたりしていますが、道沿いのロープ、テープ、石積みなどを参考にしながら登って行くのがいいでしょう。ほとんどは悩むところはありませんが、2箇所ある枯れ谷を渡渉?する箇所が迷いやすいように思いました。その後、有名な階段が始まります。最初に853段と書いてあり、100-200-300と切りのいい段もそのように書かれています。しかし、長命寺山みたいに「853段登ったらおしまい」かというと、そうは問屋が卸しません。まず、853段は木の階段だけの段数であり、階段と階段の間に土の道、石段などがあっても全くカウントされません。特に、200段、500段の前には嫌がらせのように階段のないパートが挟まれており、あと2段なのに、という所から進みません。階段が出てきたらぞっとするのに、出てこないといつまで経っても登り切れないというジレンマ。えらいじらしプレイです。
ようやく稜線に出ると、そこは太古の辻です。大日岳の奇怪な山容がすぐそこにあります。大日岳に興味がないというと嘘になりますが、本来行場で、自己責任で、ということであり、今日は安全第一で戻ってきて、その後滝を見るのがテーマであり、大日岳は行かないことにしていました。しかし、おいでおいでをするわけですね。また、太古の辻から釈迦ヶ岳までは稜線歩きであり、これまでより楽なのかと期待していたら、どうしてどうして。笹漕ぎをしながらザレ道ガレ道を歩く必要があり、なかなかきつい稜線でした。ようやく到着した山頂には3組ほどの方がおられました。もちろん山頂にはお釈迦様の銅像があるわけで、よくこれをおひとりで担ぎ上げたものです。
ひとしきり写真を撮ったら前鬼目指して帰途につきます。帰りにはふたりの男性とすれ違いました。やはり前鬼かが登る方は少数のようです。帰りはだんだん膝が痛くなってきて、大きな段を降りたりするのが辛かったですが、まあなんとか6.5時間くらいで駐車場到達。11時過ぎなら不動の滝に行けるよね、ということで第二目標に移ります。駐車場が空いているかが気がかりで、実際3台の駐車スペースは全て塞がっており、トンネルを越えた後の道端に駐車しました。
さて、ここから不動の滝に向かうのですが、まず最下段の滝壺を見てから展望台に行く遊歩道へ。遊歩道って言うくらいだから大したことないと思い、ポールも自動車に置いてきたのが大間違い。なぜだか、登りが無茶苦茶きつかったです。脚の疲れなのか、脱水なのか、ハンガーノックなのか、はたまた釈迦ヶ岳の帰りだと不動様が気に入らないのか、階段を10段ほど登るたびに息をついて、ほうほうの体で展望台到達。はい、素晴らしい滝でした。
その後、帰途の途中にある上北山温泉に立ち寄ったのですが、実は西大台に申し込むと、小処温泉または上北山温泉に無料で入浴できます。前々日は使わなかったので、「有効期限3日」だからわくわくしながら入りに行ったら、「西大台申込日の前日から3日間」とのことでした。残念。ただ、JAF割引がきいて400円であり、杉の湯の半額近くで入浴できました。
このレポートはYAMAPにミラーしてあります。
https://yamap.co.jp/activity/2248537
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