蝶ヶ岳から快適な稜線散歩で蝶槍へ 蝶ヶ岳ヒュッテのテン場からは満天の星♪
- GPS
- 16:24
- 距離
- 22.3km
- 登り
- 1,708m
- 下り
- 1,428m
コースタイム
- 山行
- 8:05
- 休憩
- 3:34
- 合計
- 11:39
天候 | 初日は晴れ時々曇り、夜は暴風雨 二日目は曇り時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
三股登山口は林道崩落の為、終点の手前で通行止め |
その他周辺情報 | 上高地 小梨の湯 600円 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
piroko22さん発案で蝶ヶ岳ヒュッテにテント泊、
三股登山口から蝶ヶ岳へ登り一泊、翌日は徳澤園へ下山してから上高地からバスと電車で帰宅します。
メンバーは僕とpiroko22さん、kaorin308さんの3人パーティーです。
前日夜に東京の毎日新聞社に集合、毎日あるぺん号で三股登山口へと移動します。
安曇野のほりでーゆ〜四季の郷さんの前でタクシーに乗り換えて約20分で終点です。
林道崩落の影響で、三股林道終点まで700mの地点で下車、ここから徒歩です。
下車したのが4:30ころ、まだ真っ暗な中、準備を整えて歩き始めます、
少しずつ明るくなってきました、15分ほど歩いて広い駐車場に出ました、
ここが三股林道終点のようです、当たり前ですが停まっている車は無く、
ガラーンとした駐車場で朝食を食べて少しゆっくりしてから出発。
吊り橋を渡って15分ほどで力水と名付けられた水場です、
今日の目的地、蝶ヶ岳ヒュッテは稜線上で水場は無いので、必要な分を汲んで行くといいでしょう。
小屋でも水1Lを200円で分けて頂けます。
今日は食材を保冷するのに保冷剤代わりに3Lを凍らせて持ってきたので、
500mlだけ追加で汲んで行きました。
更に歩く事15分でゴジラみたいな木に到着です。
ここでは皆さん足を止めて写真など撮っていました、
僕らも記念撮影などして小休止しました。
まめうち平への急登を大汗をかきながら登っていきます、
木々の間から常念岳の姿が見えてちょっとテンション上がりました。
三股登山口から蝶ヶ岳へのルートはとてもよく整備されていて登りやすいルートです。
途中までは角材で作られた綺麗な階段などで整備されており、
上の方は古い丸太の階段とか残っています。
これらも順次、新しい階段などに置き換わっていくのかなと思いました。
関係者の方々のご尽力に感謝。
まめうち平からしばらくは緩やかな登りです、
標高も上がってきたのでいくらか涼しくなってきたように感じます。
蝶沢を超えると再び急登、何度か小休止してようやく大滝山への分岐に到着、
森林限界を超えて稜線まであと一息です。
分岐から15分くらいで蝶ヶ岳ヒュッテに到着、
まだお昼前なのでテン場は空いています、受付を済ませて設営開始。
平坦な適地を3張分確保して並んで設営します。
テント泊2度目のpiroko22さんは一人で手際よく設営しています、
マイテントデビューのkaorin308さんは苦戦していたので少しお手伝いしました。
僕も今回は新しいテント、ニーモのホーネット2Pを初めて設営します。
設営が終わったので蝶ヶ岳の山頂まで(テン場から1分ですが)足を伸ばして記念撮影などします。
槍穂の稜線は残念ながら上の方が雲に隠れていますが、
時折、雲の中から穂高や大キレットが見えています。
お腹が空いたのでテン場に戻って昼食にします。
昼食はpiroko22さん発案で生野菜が乗った流水麺そうめんに、
エノキベーコン巻きをフライパンでさっと焼いたもの。
山の上でこんなにも彩り豊かな食事が出来るなんて素晴らしいです、
とても美味しく頂きました。
昼食の後は蝶槍まで稜線散歩に出かけます、
片道1時間弱の快適な稜線ですから、食後の腹ごなしにぴったりです。
槍穂の稜線は相変わらず雲に隠れがちですが、
雄大な景観を楽しみながら旧蝶ヶ岳山頂を経て蝶槍に到着。
ここからの景色を堪能してテン場に戻ります。
テン場に戻ってしばらくして、周りから「槍が見える」って声が聞こえてきて、
直ぐに山頂に向かったpiroko22さんとkaorin308さんは槍の穂先を見られたようです、
僕は出遅れたので間に合いませんでした(^^;
出遅れたのはご飯を炊いていたからなのですが、
そろそろ炊き上がるので夕食の準備です。
夕食はご飯とカットステーキ、そしてサラダです。
炊き立てのご飯にたっぷりの生野菜、そして肉!
なんとも贅沢なメニューでこれまた美味しく頂きました。
ビールとワインで程よく出来上がったところで雲行きが怪しくなってきました、
早々にお開きにして各自のテントで休みます。
19時頃から降り出した雨は19:30頃から雨風共に強まり、
稲光と雷鳴が響き渡る荒れ模様になりました。
雷は勘弁だなーと思いつつ寝ていたのですがうるさくて眠れず、
気が付いたら前室のフライを固定しているペグが1本抜けたようです。
フライがバタバタ音を立ててうるさいのでレインを着込んで修繕に出ます、
ガイラインの緩みを直して、ペグの効きが弱そうなところは補強して、
まずは一安心といったところ。
女子二人のテントはどちらも割と厳しい状況で、
幕体を固定しているペグが抜けていたりで中で踏ん張って耐えている状況でしたので、
もう少し耐えろと声を掛けて修繕して回りました。
蝶ヶ岳ヒュッテのテン場はアルプスにありがちな細かい砂利みたいな地面でしたので、
ペグは打てるのですが、雨が降って水が滲み込むと固定力が弱くなって抜けてしまうようです。
こうなるとペグを打ち直しても効かない箇所が有ったので岩による固定が有効なのですが、
周りも似たような状況だったので、手ごろな大きさの岩はほとんど残っておらず、
少し遠くまで探しに行ってやっと見つけてきました。
全ての修繕を終えて、すっかり酔いが覚めた頃(笑)
強風は変わらずでしたがいつの間にか雨は止み、
雲間から綺麗な星空が見えていました。
星空を見るのも楽しみだったのでこのまま晴れるといいんだけどと思いながら
21:30頃にテントに戻って寝直しました。
日付が変わる0時頃、目が覚めたのでトイレに行って、
星が綺麗に見えていたので天の川を撮ったり流れ星を眺めたり、
南の方かなり遠くでまだ雷が光っていましたが、
北アルプスでは暴風雨は収まったようです。
翌日は5時に起床の予定だったのですが、
少し早目の4:30頃にはみんな起きているようでしたので朝食にしました。
小雨が降ったり止んだりの状況でしたので、僕のテントで食べる事にしました。
これまた彩り豊かな野菜たっぷりのホットドッグとコーンスープ、
朝からとても美味しく頂きました。
朝食の後は撤収です、テントは雨に濡れていますが、
撤収の時は雨もやんでいたので助かりました。
抜けたペグなども紛失せずに回収できましたので一安心です。
東側、安曇野の市街に光が降り注ぐ様が神々しく印象的でした。
槍穂の稜線は相変わらず雲の中です、山の神様は少しご機嫌斜めなのでしょうか。
食材が減った分、テントが濡れて大分重くなったので、
女子二人のザックはあんまり重量が変わってない様子。
僕のザックは保冷剤代わりに凍らせて持参した水が無くなったので、
かなり軽く感じます、13〜14kgくらいになったかな?
下山は長塀尾根から徳澤園へ降りて上高地に向かいます。
歩き始めて直ぐに妖精の池という小さな池のほとりに出ます、
この辺りからずっと樹林帯を降ります、展望が無く景色に変化が無いので、
ソロだとちょっと寂しい下山になりそうなコースです。
途中、樹々の間から富士山が見えたのでちょっとテンション上がりました、
やっぱり富士山とか槍が見えると嬉しいですね。
長塀山のピークに達したあたりで雨がパラパラと降ってきましたので、
ザックカバーを装着、レインウェアは暑いのでパス(笑)
雨で滑りそうな丸太の階段が多く設置されています、
濡れていなければどうってことない階段ですが、滑るので注意が必要です。
何度か小休止をして、徳澤園に降りてきました。
昼食はここでカレーライスと決めていました、
女子二人はカレーうどんに心変わりしたようです(笑)
出来上がりまで10分程度かかるとのことでしたので、
その間にソフトクリームを頂きました。
疲れた体に甘いものが沁みるー^^
カレーライスも美味しく頂きました、大盛りがあるともっと良かったけど(^^;
ここからは上高地まで平坦な林道歩き、
いつもながら下山の後の林道歩きって疲れが増しますね。
会話が続けばいいんだけど、疲れのせいか会話も途切れがちです。
明神で小休止、ここで予定より少し遅れていたので、
上高地アルペンホテルの入浴を小梨の湯に変更、
歩く距離を少し短くしたので時間にも余裕が出ました。
小梨平に到着、お風呂に入って汗を流してさっぱりしました。
日帰り入浴600円、露天風呂とかは有りませんが設備は綺麗でした。
風呂上がり、残念ながら雨が本降りになってきました。
レインウェア、ジャケットだけ着てバスターミナルへ向かいます。
河童橋まで来てずぶ濡れになったのでお土産屋さんに避難、
ちょっと待ったら小降りになりました。
バスターミナルに着いたら凄い人、
予定していた14:30発のバスは満席で乗れませんでした。
次のバスは15:15発、これも出発の30分前には満席になっていたので、
出発の1時間前にはチケット買わなきゃダメでしたね。
バスと電車を乗り継いで松本駅へ、
松本駅からの特急はちょうど始発の臨時列車が有ったので、
楽々座れて快適な列車の旅、甲府を過ぎても自由席が半分も埋まりませんでした。
ここから備忘録
レイヤリングは普段通り
上は長袖ハーフジップシャツのみ
下はいつものトレッキングパンツ
2日目は長い降りに備えてCW-Xを履いたので
コンバーチブルのパンツをショートにしてみた、涼しくて良かった。
テン場ではアークテリクスのジャケットを羽織る。
特にこれ以外の防寒着は持参せず。
水分は初日に往路のSAでアクエリアス500ml購入、
登っている途中でポカリ500ml追加(持参した粉ポカリと水場の水)
2日目は残りの粉ポカリ500mlで最後まで足りた。
ザック重量は初日16.6kg、カットステーキと保冷剤代わりの氷3kgが重かった。
2日目はこれらが無くなったので随分と軽くなった。
シュラフは先月に引き続きポリゴンネスト2×2、
マットはモンベルのショートサイズ、
足先は少し冷えを感じたけど問題なく眠れた。
ガスはパワーガス110缶の新品を1缶だけ持参、
初日
昼食にエノキベーコンを炒める
コーヒーを3杯淹れる
夕食にご飯2合炊く
カットステーキを3人分焼く
2日目
朝食にソーセージ焼く
コーンスープを作る
これで残り24gなので消費量は76g、狙い通り。
そしておまけでNEMO(ニーモ)のHORNET(ホーネット)2Pレビュー
先月の白峰三山縦走の際に、お昼頃に設営をしてから夕方までの時間、
日差しが暑すぎてシェルターの中にはとても居られず、外は虫が大量に飛んでいて落ち着かず、
ビール片手にあっちをウロウロ、こっちをウロウロ、少し座っては虫がまとわりついて不快、
どうにかならないかと難儀しました。
その時に見かけたメッシュの幕体でフライシートをかけずに中で昼寝している人がいて、
あれは気分良さそうだなーと羨ましく思っていました。
2人用のステラリッジは劣化が激しかった為に処分したので、
1〜2人用で涼しそうなテントを探してホーネット2Pを購入、今回のデビューになりました。
日本国内では販売が始まったばかりなのでまだ見かけたことは有りません、
自宅室内で試し張りしましたが、半自立式なのでポールを組んで幕体を吊り下げればとりあえず自立します。
フロアは台形で、長辺は216cmと余裕のある長さ、短辺は137cmと109cmなので、109cmの狭い方が足元になるでしょう。
この足元側は真ん中にポールが1本しか無いので角はペグダウンしないと広がらない造りです。
自宅での試し張りではペグダウンは出来ませんでしたので完成形を見るのは初めてでした、
2Pなので一人で使うには充分過ぎるほど広いです、出入り口と前室が左右両側に有るので2人でも実用的です。
ただし、付属のペグは6本しかないので確実に足りませんから要注意です。
短辺足元側の真ん中は純正のフットプリントが有ればペグダウン用のループが有りますが、
ない場合でも幕体のグロメット部分に細引きなどでループを追加しておけばペグダウン出来ます。
4隅とガイライン3ヶ所、短辺真ん中と前室2ヶ所で合計10か所ペグダウン出来ますので、
ペグは10本有ったほうがいいと思います。
本体とフライが650g(スタッフサック込)
ポール236g
フットプリント202g(スタッフサック別)
本体のスタッフサックにフットプリントも収まりますので、
ここまでで1,088g、ペグとガイラインも軽いもので揃えれば1.2kg以下で全て揃います。
ダブルウォールの2人用としてはかなりの軽量です。
左右に小物入れ、天井にヘッデンを入れて照明にするポケットなど、
快適装備は一通り備えています。
あいにくの暴風雨でしたがテントのレビューには最適でした(笑)
瞬間的に風速20m近い風が吹いたと思われます、あくまで体感ですが。
しっかりペグダウンしてあれば全く問題ありませんでした。
半自立式のULテントって事で強風には弱いかもと思っていましたが、
この程度の風なら全く問題無いです。
強風の際は雨が吹きこんだりするかもとの懸念も有ったが杞憂だった。
結露は少しだけ、短辺の長い方(就寝時の枕側)フロア生地の立ち上がり部分に見られた。
欠点ですが、ペグが足りないのは前述の通り、
強風への備えとしてペグダウン出来る所は全てしておいた方が良いのは間違いないと思います。
また、サイドウォールの真ん中とフライシートを連結して内部空間を広げるための
ショックコードが付属しているが、
強風の為か両方とも外れて用を為さなかった、引き留め具が外れ易いので改善が必要と思われる。
蝶ヶ岳お疲れ様でした!
雨上がりの星空は最高だったでしょうね〜
って、うわぁー( ゚д゚)またテント増えたし!いくつめ?
三斗小屋で使った時に限界を感じたのでステラリッジは処分しました。
なのでテント増えてないですよ(笑)
買い増しじゃなくて買い替えです・・・。
星空は最高でした、今回は広角レンズ持って行ったので写真も満足です♪
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