吾野駅〜前坂〜スルギ〜子の権現〜イモリ山〜西吾野駅
- GPS
- 04:46
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 957m
- 下り
- 902m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰り;西吾野駅14:01飯能駅行き |
コース状況/ 危険箇所等 |
・吾野駅出て左側へ進むと「大高山方面」とプレートのある階段を降り、2本あるトンネル左側を進みます。墓地へ出ると、また「大高山」の道標があり、すぐに登りが始まります。 ・前坂からは破線ルートではありますが、道標しっかりあります。 ・子の権現から車道を歩き、浅見茶屋へ下りる道を見送り、次の「西吾野駅方面」の道を下ります。少し下りると「小床峠方面」との分岐がありますが、「西吾野駅方面」へ進みます。 首をかしげたくなるヤブ道がありますが、そちらではありません。 踏み跡のある道を進みます。少し下ると十一丁目石があり、ずんずん下ると十二丁目石があり、そこが西吾野駅とイモリ山への分岐です。 ・イモリ山からの下りは枯葉堆積、乾燥して滑ります、滑って転びました。 ・トイレは駅、子の権現にあります。 |
写真
感想
朝寒い日が続いています。
忘年会続きで疲れたからだにも、朝ゆっくりでも大丈夫なお山、ということで
子の権現へ。
だけど、破線ルート。
同行者がこよなく好む東吾野駅→天覚山→大高山は割愛して、吾野駅から前坂→スルギ→子の権現へ向かいます。
吾野駅ではひと組の方達が降りられました。
方向的には私たちと同じでしたがどこへ向かわれたのかな。
階段を降りるとトンネルです。
芦ヶ久保駅のトンネルに引けを取らない、真冬の肝試しゾーン。
出た所が墓地、ですからね、軍配アリかな。
墓地からはすぐに登りが始まります。
1時間に2本のはずの西武秩父線の音がやけにするのでおかしいなぁと思っていましたが、それは採石場の音、でした。
前坂で既にダウンはいらなくなり、フリースも脱ぎましたが大失敗、風が強くて
車道に出た時に羽織りなおしです。
静かでした。
風の音と採石場の音だけです。
尾根道では
「どれくらいの風だと飛ばされてしまうのかしら?」
と思うほど強く、頬にビシビシ当たってきます。
屋根地蔵から先、この道はアップダウンの連続です。
忘れていたとはいえませんが、
ピーク、こ、こんなにあったっけ…?
「あった。
まだまだある」
今回はワタシがこの道がいい、と言いましたので同行者に文句はつけられませんが、
ピーク!!
…と思ったら
ダウン!!
…の連続です。
展望の得られる板屋の頭からは、子の権現が見えます。
赤い屋根が遠くに。。。
だけれども、長い上りが続くわけではありません。
岩場もあり、展望もあり、ひと休みスポットもあり、暗い植林の中は風を凌げる静かな道ですし、距離も前坂からですので東吾野駅からの大高山修行コースに比べれば楽しい道、と言えなくもないです。
都内から近いのに、遠くへ来たような錯覚になるこの道が好きです。
子の権現は何回か来ているのに、今回初めて打木村治文学碑のある丘へ行きました。
なんで今までスルーしていたのかしら、と思うような展望が広がっていました。
あずまやもあり、お弁当を広げられる小さな広場もあります。
ちょっと早いけれど年越し蕎麦はここで、と決めていたので準備を始めます。
ここにいる時は不思議なことに風がぴたり、と止んでいました。
天然キノコ、きざみあぶら揚げ、ネギ、柚子、七味。
熱い熱い、器が。
食べるのが先で写真取り忘れまして。
食べてからお参り、というのも順番逆でしょう、とは思いましたが境内へ。
ベンチでは4名ほどの年配のグループがお昼ごはん。
社務所で御守りを求めましたら、広げている箱以外にも重そうな木箱を次から次へと並べていただきまして
「これが交通安全、これが学業、安産、子育て、厄除け、家内安全、干支、これはわらじ型、こっちはスリッパ型、これがナントカ、これがコウトカ、、」
あ、あのー、怪我したくない、膝が痛いだけの、同行者は腰が痛いだけのノーマルなハイカーなんですケド。。。
…安産の御守り、ねぇ。。
イヤぁーねぇ、いくつだと思われたのかしら、
。。いやいや、そーでなくて。
「誰か親しい人が出産予定だから買っていってあげる」
というプレゼントパターンもあるんですのよね。。
あとで聞いたら、この光景を見ていた境内にいらした4人は笑っていたそうです。
子の権現をあとにして、初めての道を行きます。
浅見茶屋へ下りる道に幟が立っていて「甘味処♪」とありますが、浅見茶屋ってナニナニ、あんみつとかもあるの?
同行者もうどんしか知らない、そういえばコーヒーがありましたね。
地図で確認して十二丁目石を目指します。
先に十一丁目石があったものですから、えっ、通り過ぎたのでは、と思い下りましたがありました、分岐、十二丁目石。
西吾野駅から国道を吾野方向へ進んで右折するコースですね。
武甲山ですと上から五十二丁目、一丁目と下がりますからアレ?と思ったのですが。
軽いアップダウンのあるヤセ尾根ですが、スルギ〜子の権現間ほどの急峻さはなく、上りも下りも大丈夫そうな斜面です。
スルギは下るには、ちょっとキツそうな気がしましたばかりでしたので。
イモリ山からは、これから下るところも、西武秩父線も見えます。
「どうせなら本陣山まで行ってみよー」
「(心の中でエッ?と思いつつ)せっかくですから行ってみよー」
山頂は狭いですが少し行くと行き止まりにお弁当スポットもあります。
再び風が強くなりましたので、山頂から1回戻るかたちで下りて、森坂峠をまず目指します。
滑る滑る、
落ち葉のない土面も滑る滑る。
下りて下りて森坂峠、というのもなんだかおかしかったです。
本陣山は、近くに住んでいる人が健康のためちょっと上ってくるわ、みたいな短い登りの小さなお山でした。
北側にリボンがついていましたが迂回しなければならない国道に出そうな道でしたのでピストンで下ります。
国道沿いの目印の柚子販売は今日はありませんでした。
西吾野駅ではどちらから下りられたのか、3名ほど男性グループがばらばらに駅に集まってきました。
1年たつの、早いねぇ。
そうだねー、
どこが一番良かったか、
映画「ローマの休日」の終盤で、記者達から「どの場所が一番印象に残っていますか?」と王女に尋ねるシーンで、侍従が「どこもそれぞれ趣きがあり、印象深く…」とコメントなさい、と耳打ちするシーンがありましたよね、
王女はそれを振り切って
「ローマです」と答えました。
愛の告白でしたよね〜。
ひとつになんて絞れない、
どのお山も厳しくて、苦しくて。
どのお山も驚きで、楽しくて。
でも
山の気、精のようなものに包まれながら行った長かった十文字峠までの道、
その夜空の星!
翌日の甲武信ケ岳からの富士山。
それがわたしの今年の「ローマ」かな。
もちろん、メソメソカメ登りのわたしにハッパかけてくれる同行者がいなかったらあの富士山、金峰、八ケ岳は見られませんでした。
眺望が得られなくてガッカリ、も多々ありましたが皆さんのヤマレコを読ませて頂いて「そっかー、こういう風景が広がっていたんだー、良かった良かった」
と、コッコロから「拍手」で「わたしも見た」気に何度させてもらったことか。
このお山のどこがすごくてどこが良かったのか。
簡潔に伝えられるよう、来年はトホホ山行が少し成長出来れば、と思っています。
わたしがいつも、
「わぁー、すごいなすごいな、行ってみたいな、行けそうかなあ、行きたいなぁ」と思わせていただいているみたいに、素敵さを届けられるようになりたい、です。
と同時に、健康なわたしを生んでくれた両親に感謝、この大変でした年に山へ行ける環境にも感謝しきり、を忘れないようにしたいと思います。
大晦日山小屋で過ごし元旦を迎えるひとは、お山納めとお山始めが一緒なの?!
と、どーでもいいつまらない、でも羨望の問いかけです。
どーでもいーことにこだわるわたしは、
「山はやっぱり山&下山してからの乾杯が最高だよね!
それと、山行った次の日は海、コンサート行って次の日は山、盆と正月が一緒になったようなセットが年じゅうあれば言うことないね♪!」
と強欲なわたしの年の瀬は、ひんしゅく売りまくりで過ぎていこうとしています。
25613歩。
初詣は子の権現へ、このルートで是非どうぞ!!
御守りをお買い求めの際は最初から
「足腰の御守り下さい!!」
と 伝えて下さいネ。
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