雪山を越えて遥かなる海を目指した2DAYS(白馬〜栂海新道〜親不知)


- GPS
- 32:13
- 距離
- 46.5km
- 登り
- 3,711m
- 下り
- 4,865m
コースタイム
- 山行
- 14:27
- 休憩
- 2:39
- 合計
- 17:06
天候 | 1日目:☁→⛄→⛄⛄→☂→☁→☀→☆ 2日目:☆→☀☀☀ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー 自家用車
◆2日目 .織シー(親不知観光ホテル前→親不知駅1680円) 電車:えちトキ線(親不知駅→糸魚川駅240円)+大糸線(糸魚川駅→南小谷→(あずさ)→白馬駅840円+自由席特急券750円) タクシー(白馬駅→猿倉3700円) |
写真
感想
今回の山行は8月末の遅い夏休みからずっと温めていたプランでした。週末、連休になると来る台風。何度もキャンセル。漸く天候も安定して来たと思ったら、土曜日1日目は白馬岳で積雪5cmの予報だという。
「ま、☂じゃないからいいか。。。」
ということで、金曜日仕事から帰って来て3時間睡眠の後、車で猿倉へ。
<DAY1>
広い無料駐車場には先行車1台のみ。それでも上を向けば星が見える。
「やったね〜♪」
早速、卸したての冬靴を履いてテクテクと林道を歩く。久し振りの冬靴はまだ馴染まなくて、土踏まずの辺りに違和感。
「やっぱ重いなぁ。。。」
ゆっくり目に歩いて、1時間くらいでもう畳んでしまっている白馬尻小屋へ到着。ここからはザレ場、ガレ場で登り辛い。
「雪渓はアイゼンで登った方が全然楽!」
そんなことを思いながら、雪渓末端を過ぎ雪渓登りになってチェーンスパイクを装着。でもあっという間に終了〜また、ザレ場ガレ場の急登を淡々と登る。高度を上げて空が白地んでくる頃になると、❆が降ってきた。
「ま、予報通りだからショーがないか。」
上部に来ると沢の水がゴーゴーと勢いよく流れている個所を登ったり。ただ、雪で気温が下がってきていて石や木の階段が滑る滑る。おかげでペースは上がらず、高度障害で眠くなったり疲労感がさらに強くなって、気分は⤵漸く頂上宿舎が見えて、気分的に楽になる。雪はさらに強く。でも粒が小さいのでそんなに積もる感じではなさそう。もう少し頑張って、白馬山荘の軒下に着いて、横殴りの風雪の中で本日初めての休憩&☕ブレイク。余りに寒くてバラクラバに厳冬期用3レイヤーのグローブまで装着!元気を取り戻してアッと今に白馬岳山頂へ!もちろん誰も居ない。山頂標はプチエビの尻尾が出来ていて、山頂名も見えなかったので、撮影用に雪を払って自撮りして稜線下りへ。ところが降り始めると雪が増えてきて、吹き溜まりでは踝も埋まる。
ここまでチェーンスパイクで来たけど、その後の長野側に巻くガレ場の雪付きが中途
半端で足運びはめっちゃ緊張!でもその1箇所だけで、そこを抜けると後はなだらかな稜線歩き。三国堺から雪倉岳方面へ降るとさらに一気に雪が増えて、深いところは踝から脛位まで埋まる。
「え〜まじですか?」
もう初冬の雪山です!鉢ヶ岳のトラバースを過ぎて、雪倉岳避難小屋い着く頃はガスも酷くなってきて、この先どうなるのか不安が過る。雪倉岳山頂に着いても雪は相変わらず。でも、不思議なもので山頂標を見ると嬉しくなる(^^♪
雪倉岳を降ってどんどん高度を下げると、雪が止んできて、ツバメ岩辺りから木道歩
き。
「メルヘンチックだぁ〜」なんて気分は歩き出して直ぐに消し飛んだ。表面にシャーベット状の雪?
「めっちゃ滑るよ〜(>_<)」
慎重に慎重に。特に下りではツルッツル。ペースは落ちる⤵気分も落ちる⤵歩きながら
「今日は朝日小屋でツェルト張るか。。。」「いや、でも次の日キツイしなぁ。。。予定どおり栂海山荘まで往った方が良いよなぁ。」
もう、何度も何度も堂々巡り。
そして、朝日小屋への水平動分岐に着いて、出した答えは
「やっぱ、今日は日没になっても栂海まで往こう!」
この後の行程は長いけど、たぶん厳しいところは無さそうだし。ここから朝日岳はまではなんと☂降りに。
「聞いてないよ〜(T_T)」
カッパにテムレス手袋を装着して対策。それでも蒸れで体は冷えるし。朝日岳山頂では2回目の☕ブレイク!ゆっくり休んだのが良かったのか、天気も回復してきて木道が続くメルヘン街道をルンルン気分で歩く!ここからは気分も良く、ペースを上げて往く!そうは言ってももう日が短くて、あっという間に夕焼け空から暗闇。ところが、ガスが取れだして遠くに街の明かりが見えるようになって上を見ると綺麗なお月様が!
「もうこれで安心!お月様の灯りがあれば暗い夜道も全然平気!」
さわがに山〜犬ヶ岳はキツイ登りだったけど、
「やっと休める!🍺が飲める〜(^o^)/」
ただ、ちょっと心配は山荘に誰か泊まってるかだった。誰か居ればテン場でツェルト
張るつもりだったので、真っ暗な山荘を見てほっと一息。。。扉を開けると誰も居ない。直ぐ寝床を整えて、🍺をプシュー
「サイコーに美味い(^_-)-☆」
入口のところで夕食を食べて、疲れたの直ぐに厳冬期用の二枚重ねのシュラフに入っ
て。17時間。長い1日が終わった。
<DAY2>
前日あんなに疲れたのに、アラーム前の2時前に自然と目が覚めた。ま、ゆっくり寝てもいいけど、早めに進んだ方が電車の時間に余裕ができるので、さっさと支度してちょっと小屋の外へ。
「うわ〜凄い☆彡〜♪」
空気が澄んでいて、遠くの町の灯りまで煌めいてる。今日は絶好の山行日和になりそう。ゆっくり朝ご飯と美味しいドリップ☕で目を覚まして、まだ暗い中出発!そうは言っても前日のロングで体はともかく眼が疲れてて(老眼なので)足元が覚束ない。ゆっくりゆっくり、下り基調の登山道はつい急かされガチだけど、滑り易いので気を付けて往くと、前からヘッデンの灯りが。
「こんな時間に〜?」
すれ違い様に話しかけてみると、トレラン風の女性。しかも日帰りだそうで。「一人で凄いなぁ〜」感心しきりでした。そして、空が少しづつ明るくなってくると、いよいよ栂海新道の本領発揮!アップダウンの連続で、目の前に三角の山に続く激坂が見える。
「まじかぁ〜」
朝一じゃなかったら相当滅入ってたと思う。山頂に着いてみると、そこは下駒ケ岳。
東の空は御来光前の美しいオレンジ色。
「あぁ〜サイコー!」
ついつい声が出てしまう。(^_-)-☆
降ってみるとまた目の前に大きな山が聳えていて、山頂に何かたってるような。。。
「あれが、白鳥山かな〜」
山頂で御来光は間に合いそうもないので、歩きながらカメラを構えてはパチリ。紅葉🍁もバッチリだし。で、白鳥山もなかなか手強くて、ヒーヒー状態で有名な小屋のある山頂に到着〜ここで大休止。脚のマッサージとかもちろん美味しいドリップ☕も飲んで。十分休んだ後は小屋の屋根に上がって、日本海と紅葉を同時に堪能できた(^_-)-☆
そして、いよいよ里山トレッキング!途中、坂田峠から白鳥山を目指すたくさんの登山者と往き違う。
「人気のある山なんだぁ〜」
そこを過ぎるとまた静かな山へ。その後も、尻高山にラストピークの入道山とそれ以外でも小さなアップダウンが続く。最後の最後まで手強い、でも楽しませてくれる道で、開祖者様には感謝!感謝!です。鉄塔道を降りると、海の臭いがして来る。一気に登山口まで降りて、余韻に浸る間も無く、親不知観光ホテル横の自販機でコーラを買って海岸に降りる階段を噛みしめながら降りてゆく。釣り人が3人、楽しそうに釣り糸を垂れていた。邪魔にならないように波打ち際に近づいて、押し寄せる波際まで近づく。
「あぁ〜とうとう着いたぁ〜♪」「無事終わったよ〜♪」「プシュー。」
コーラの炭酸がが喉に突き刺さる感じ。しばらく水平線を見つめてた。何となく気持ちが落ち着いてからまた階段を上がってホテル前へ。そこからタクシーを呼んで親不知駅まで。後はえちごトキメキライン〜大糸線を乗り継いで、白馬駅からまたタクシーで猿倉へ。駐車場に着くと20台以上の車が停まっててビックリ!周りは紅葉の見頃で観光で来てる方もいるようだった。
初日の雪と☂にはやられたけど、栂海新道はホントに歩いてて気持ち良かった(^^♪
また、いつか歩いてみたいなぁ。。。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
多分N田さんかも?トランスジャパンアルプスレース完走者ですよ!
彼女もヤマレコやってるけど、ハンドルネームが思い出せない!
バタヤンさんもすごいペースだけど、N田さんの記録も凄すぎです!!
なるほど、それは頷けますね〜
颯爽と入れ違いで逆方面へ駆けあがって往きましたからね~
「最近の登山で会ったかも?」で辿ったら、nyuanao24さんでした。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する