苗場山テン泊山行 元橋BS〜赤湯温泉〜苗場山〜赤湯温泉(テン泊)〜元橋BS
- GPS
- 24:53
- 距離
- 34.7km
- 登り
- 2,775m
- 下り
- 2,772m
コースタイム
- 山行
- 7:39
- 休憩
- 1:49
- 合計
- 9:28
天候 | 晴れのち、雨と雪 |
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過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
10/19 西武バス 池袋駅東口19:00発>湯沢21:50頃着 越後湯沢駅近くの「サンサン バックパッカーズ 湯沢」に宿泊 10/20 南越後観光バス 湯沢駅前06:10発>元橋06:40頃着 <復路> 10/21 南越後観光バス 二居田代スキー場前09:30発>湯沢駅前10:02頃着 |
コース状況/ 危険箇所等 |
特になし。 |
その他周辺情報 | 言わずもがな、JR越後湯沢エキナカの「ぽんしゅ館越後湯沢店」は楽しい。500円でお猪口5杯分の唎き酒を楽しめる。 |
写真
装備
個人装備 |
マウンテンハードウェア KOA 55L
グレゴリー2Lハイドレ
ウォーターキャリー900ml
NEMO ANDI本体
フットプリント
NEMO ANDIウィンドシールド
シュラフ
シュラフカバー
ウレタンマット
SOTOガスバーナー
OD缶CB缶アダプター
CBガスボンベ
ペグ8
細引き8
上下着替え一式2日分
ヘッ電
予備バッテリー
カメラ
iPhone6S
モンベルのメリノウールT
防寒着
パタゴニアT
ロングT
MHWタイツ
アディダス ソックス
アディダス テレックス スコープ GTX
雨具上下
ミズノ・ブレスサーモ・ダウン上
Garmin GPSMAP 62s
地図
食糧
|
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感想
2018年10月19日(金)、池袋駅東口19:00発の西武バスに乗って、湯沢ICのバス停に到着したのは、同日22:56頃になった。
レイトチェックインは連絡済みなので、25分程歩いて宿泊先である「サンサン バックパッカーズ 湯沢」にチェックインする。
今回、前泊までして1日目早朝から苗場山アタックをしてから、2日目に赤湯温泉から土合駅まで一気に縦走する計画を立ててみたものの、2日目の谷川岳主脈縦走はフェイルすることになる。
体力を過信し過ぎたことが最大の敗因であり、反省と振り返りも兼ねて、つらつらと書き連ねていきたい。
<1日目>
2018年10月20日(土)、湯沢駅前06:00発の南越後観光バスに乗って元橋バス停に到着したのは、06:30頃になった。
バス停を降りて苗場プリンス方向へ進み、反対車線を渡ったところに朽ち果てた看板とともに元橋の登山道入口がある。
元橋の登山道入口を少し進むと、急坂を下ることになるが、前夜の雨で濡れた斜面はかなりスリッピー。出だしから泥まみれになりたくないので、慎重に斜面を下る。
急坂をガッツリ降ると進行方向右手に大きなグラウンドが目に入ってくるが、気にせず直進して高度を上げると林道に出る。林道を横切って登山道を更に進むとコース中の唯一の渡渉スポットが現れる。
前夜に大雨だったらしく、赤沢の水量は多く、お手製石橋は水没していたので、岩を2つ追加して無事に赤沢を渡りきる。
この時間帯は、涼しくて無風で晴れていたので、コンディションは最高だった。小日橋までの約1時間、青空の下で紅葉の始まった山肌を楽しむことができた。
小日橋は標高900m位で、そこから鷹ノ巣峠(1184m)までは登り、鷹ノ巣峠から赤湯温泉山口館(約1000m)までは下る。
この地味に長いアップダウンのあるコースは、冬山テン泊装備一式(16kg)を抱えた身には結構こたえた。
テン場のある赤湯温泉山口館に渡る鉄橋の手前のフラットスペースに到着したのは09:20頃。元橋を朝の7時前にスタートにもかかわらず、既に先客が4名、大型テントを設営済みだった。
テン泊料は無料かつ管理人不在のテン場のためなのか、大きな野焼きの跡が痛々しく残っていて、そこがデッドスペース化していたのはすごく残念だった。
先客に挨拶をして、すぐ隣りにNEMO ANDIを設営する。
テント設営後、山口館でトイレ休憩(使用料100円)を挟んでからウォーターキャリーに水を900ml補充して苗場山に向けて出発する。
この日の苗場山の天気予報は、午後から雨のち雪。早目に登って、早目に降りるのがベストだろうと、ペースを上げて進む。
標高を上げるにつれて、天気は下り坂をまっしぐらという感じで、深穴岩の手前から雨は本降りに変わる。
苗場山アタックは、今回で3回目になる。1回目は大雪のため神楽ヶ峰で撤退、2回目は登頂を果たすも大雨だった。3度目の正直!と思っていたけど、今回も天気は大外れ。
眺望はなく、高度を上げて9合半目に該当する苗場山頂台地に到着した頃には、雨にみぞれが混じり始める。
苗場山の雪は2回目ではあるけど、悪天候ゆえに登山客は1人も見当たらない。
横殴りの冷たいみぞれ混じりの雨の中、大湿原の木道を一人スピードを上げて苗場山頂を目指す。
山頂手前の苗場山自然体験交流センターは土禁ゆえにスルーして、苗場山頂の標識をワンタッチしてからすぐに下山を開始する。
木道の復路は景色が一変して、まさに真っ白け。木道の積雪がスリッピーで嫌になる。
バチバチと雪がフードにあたる中、転倒だけはしないように、慎重に下山を続ける。
フクベノ平あたりで往路ですれ違った登山客を追い越し、赤倉山分岐で1本入れる。
赤湯温泉山口館に到着するまでの間に和田小屋から縦走してきたと思われる団体を追い越すが、疲労のためと思われるが、脚に力が入っていなかった。
思わず歩荷を申し出ようかと考えだけど、団体なので大丈夫だろうと判断して、ひと声かけて先に行かせてもらう。
ずぶ濡れ状態でテン場に到着したのは、16:10頃になったが、仲間に下山報告をしようにも電波はゼロ。
仕方なく、道中唯一電波の通じる見返りの松まで下山してSNSで下山報告を行い、テン場に引返す。
結局、1日目の山行が終了したのは、17:00頃になった。
ここからは、入浴料500円を払って、お楽しみの温泉タイムに突入する。
女性専用の青湯(山口館の風呂の中で、最も温度の高い風呂らしい)が男性専用となる18時を待って入浴開始。外気温8度くらいの中、少し鉄臭のする熱々の温泉は、もう超絶最高に気持ち良かった。
30分程浸かり、テン場に戻って食料、コッヘル、バーナーを持って山口館の軒下を借りて夕食タイムに突入する。
メニューは、タラコスパとレトルト豚の角煮と赤ワインフルボトルという豪華な組み合わせ。
お腹いっぱいになった後は、テン場に戻り、2日目の山行に備えて21時には就寝となった。
<2日目>
2日目の朝は、02:30頃に起床。赤ワインと疲れから、爆睡モードで目覚めはスッキリ。
外は寒いが、満点の星空の中、流れ星を見れてラッキー!と気合いを入れて撤収を開始するも、相変わらず手際が悪く、出発は04:11頃になった。
うーむ、荷物も重いけど身体も重い。ワインを飲み過ぎたのかも。
えっちらおっちらと元橋に向けて進軍するも、スピードが上がらない。
小日橋を渡り、往路と同じ道を歩くつもりがルートロスしたことにも気付かず、林道歩きを延々と続けてしまい、元橋に到着したのは07:25頃になってしまった。
スタート時刻が遅かったのもあるが、予定到着時刻を1時間半近く上回っており、このペースで主脈縦走は時間的に無理だろうと判断して、平標登山口の駐車場で2日目の山行実施を諦めることを決めた。
先にも書いたが、2日目の山行が計画倒れとなってしまった第1の原因は、体力を過信し過ぎたこと。
1週間前の日曜日にフルマラソンを良いペースで完走できたため、体力は十分と考えていたものの、16kgの荷物を抱えて残り25kmを完歩する体力は残っていなかった。
これは、1日目の行動計画を見誤ったためで、コアの昌次新道ピストンを舐めすぎていた。
元橋バス停をスタートして、赤湯温泉テン場でBC設営後、昌次新道を苗場山までのピストンは、標準CTだと13時間かかる山行だったことに今更ながら気づいてしまった。
前泊して早朝アタックを行ったものの、ガーミンGPSmap62sの実測値は、累積上昇距離1986m、平行移動距離27.2kmの思いの外タフなコースだった。
苗場山頂で雪と雨でずぶ濡れた影響も大きく、気力・体力ともに大きく減退してしまったのも大きい。
ちなみに、赤湯温泉から元橋までの復路を同じくガーミンの実測値を見てみると、累積上昇距離554m、平行移動距離11.8kmとなっており、ヨコの移動は鴨沢BSと雲取山頂とほぼ同じ距離となり、この区間も地味にタフなコースでもあった。
結果、2日間の合計は、
累積上昇距離 2540m
平行移動距離 38.97km
になった。
フル装備したテン泊冬山想定の登山の難しさを身をもって学ぶことになったが、軽量化の大切さを痛感する登山にもなった。
平標登山口にバスが到着するのは、なんと2時間後という有様。しかも、吹き付ける風が冷たい。
動いていた方がまだマシと考えて、二居田代スキー場前のバス停まで徒歩でアプローチして、09:30発の南越後観光バスに乗って湯沢駅前に到着したのは、10:02頃になった。
汗をかいていないので、風呂はパスしてぽんしゅ館越後湯沢店へ直行して、ワンコイン日本酒飲み比べを楽しむ。
へぎ蕎麦のお店が開店しておらず、仕方なくコンコース内の立ち食い蕎麦屋で天ぷら蕎麦を頂き、帰路についた。
新幹線と在来線を乗り継いで、東京駅に到着したのは、13時半頃になった。
最後に、秘湯と言われる赤湯温泉だけど、元橋スタートの場合、軽い気持ちで行くと後悔するレベルだと思うので、行かれる方は山行する心構えを持って行くことをオススメする。
コメント
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あのテント場の野焼き跡はテン泊者がやりっ放しにしたのですかね…?
だとしたら悲しいですねぇ。。。
kazuya223さん、あそこまで行って野焼きするのは、テン場で夜を過ごした人たちと思われます。残念です。
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