天狗原〜槍ヶ岳
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- GPS
- 24:49
- 距離
- 48.7km
- 登り
- 2,705m
- 下り
- 2,684m
コースタイム
- 山行
- 8:28
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 9:35
- 山行
- 10:50
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 12:16
- 山行
- 4:25
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 4:43
天候 | 11/2晴れ 11/3 2800mから下は晴れ 上はガス 13:00以降ガスが晴れる 11/4 曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2018年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
天狗池から先はノートレース。 稜線はトレースあり。 |
その他周辺情報 | 11/4は小梨平の風呂が営業しておらず残念でした。 11/3までの営業でした。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
防寒着
雨具
ゲイター
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
アイゼン
ピッケル
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
|
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備考 | この時期標高2000m程度では3シーズン寝袋+防寒具の準備で十分。 フリースは薄手でOK。(但し、2,3DLはメリノウール着用必須) |
感想
2週間前に眼鏡のレンズを交換したが、どうもしっくり来ない。本を読むには裸眼が一番見えが良く、以前の遠近両用では近場を見るのに苦労していた。それで今回は手前を裸眼により近いレンズに変えたのだが、どうも歩くときの至近距離(10〜2m程度)のピントが上手く合わない。遠近の度数差が以前より大きいため、より扁平の低いレンズを選択したが、それでも芳しくない。以前に遠近両用に変えた直後も至近距離のピントのあわせ方に慣れるのに時間を要した経験もあるので、慣れるまでの暫くの辛抱と思っているのだが、1週間前の谷川岳の時と同様に、今回も至近距離の眼鏡のピントあわせに脳内の視神経が合わず、正直やたらと頭が疲れた山行だった。暫くは様子を見るつもりだが、改善しないようであれば前の度数に戻す事を考えたい。(以前の度数に戻すレンズ交換は無償のようなので)
11/2 さて夜行バスも大分慣れてき、以前に比べると結構ぐっすりと眠れるようになった。金曜日に代休をとり11/1(木)の夜行バスで上高地へと向かったが、休日ではなかったので運賃は¥2,000ほど安価だ。この夜行定期便バスは途中PAで時間調整の休憩をとるため、上高地着が5:30と手ごろな時間となるため助かる。この時期は6:00位が日の出の時間となるので、準備をして出発の時間のころには明るくなるので丁度良いし、この時間だと観光客もまだおらず昼間の喧騒もないから助かる。
上高地からは明神池、徳沢園(ここでコーヒーを飲み暖をもらう)で休憩し、横尾へは毎年同じように9:00前の到着となる。
前年はここから涸沢へと向かったが、今年は槍沢ロッジ先のババ平テント場へ向かう。この日は晴天で槍の穂先がロッジ前から見渡すことができたが、眺望できるポイントは今日はここだけだ。ババ平は涸沢に比べ標高が300m強低いので、この日はかなり早めの設営となった。明日の偵察を兼ねて散歩ついでに天狗池分布まで足を延ばしたが、トレースがしっかりと天狗原へと続いていたので、明日は予定通り横尾尾根から南岳稜線ルートを目指す事に決めた。
11/3 この日は長丁場且つ途中ラッセルも危惧して5時前にテント場を出発した。ヘッドライトを点灯させての出発であったが星空の中月明かりも若干あり上空の雲の動きはよく観察でき、これから向かう槍沢奥の稜線付近は雲が立ち上り残念ながら視界が利かない。これ以外の方向は満点の星空から好天気なのが分かるのだが、肝心のこれから登ろうとする方向が一面雲に覆われている。それでも、次第に天気は好転するであろう期待を胸に天狗沢分岐に到着。この当たりより徐々に積雪が増えてきたがまずはトレースを追って天狗池を目指す。しかし、天狗池から先はノートレースとなった。(ここで引き返した様だ)ラッセルになる事は最悪予想していたが、ここからノートレースとは予想外であった。天狗原の登り途中でアイゼンを装着、ストックもピッケルの持ち替える。ここから横尾尾根のコルまでの登りは北側斜面のため結構な積雪があり、軽い雪質ながらラッセルに体力を消耗してスローダウンした。尾根に出ると若干積雪量が減ったが岩場が続くのでルートファインディグに注力した。ノートレースと言えどもマークはしっかりしており、また標高2800m付近までは視界は良好でありかつ上りルートと好条件ではあったが、上部では視界が悪くなり且つ鎖場・梯子が続く箇所では確実な3点確保を心がけた。
南岳稜線に出るとしっかりしたトレースがあったが、ここから先もノートレースであれば引き返す予定にしていたので助かった。とは言え稜線は視界が決して良くなく時折雲が飛ばされ青空が広がるものの、それも一瞬なのでマーキングとトレースを確実に見失わないように心がけた。万が一方向に迷いが出た場合はGPSにて現在地を確認しようと思ったがそれほどまでは酷くなかった。(上空は晴天で、周囲も晴天、この時点では槍穂の稜線だけが雲の中の状況)
この稜線は東側が切り立った岩場となっている一方西側は比較的緩やかに尾根がいくつか派生しており、方向が分からなくなり誤ってそちら側に誘導されやすいので注意が必要となるが、今回はトレースがしっかりとありその心配はなかった。それでも中岳ピークから梯子鎖場への降り口、そしてオオバミ山頂上付近は間違え易いと思った。司会が良好であればなんでもないのだが。
さて、このころより雲の切れ目の時間が次第に長くなり、青空の広がる瞬間に周囲が見渡せるようになった。そして待望の槍の穂先が雲の合間に間欠的に見え隠れし出した。
幸運な事に槍ヶ岳に近づき間違いなく天気は良くなってきたようだ。
そんな中、槍ヶ岳登頂できた事はラッキーであった。そして行列待ちせずに上れる槍ヶ岳もこの時期だけの事であろう。その後天気はさらに良くなったが、あまり欲張ってもしょうがない。翌日は再び雲の中だった事を考えれば上出来だ。
槍沢の下りでは、この時期としてはかなりの登山者とすれちがった。この日が槍ヶ岳山荘今年最後の営業日との事で上って来ているのだろうが、昨年、一昨年の穂高岳に比べるとその数は雲泥の差があるのは何故だろうか?(奥穂高を目指さず、涸沢往復の登山者が多い)
11/4 この日は槍穂地区山小屋の最終営業日となってるが、横尾から上高地までの遊歩道は相変わらず観光客の喧騒がすごい。この3日間、冬山に備えた装備を持ってきたが、それは正解ではあったが、こと気温に関しては思ったより暖かく、設営時にあった雪も返るときは殆んどが溶け出していた。夜もかなりの暖かさで正直寝袋はこの時期2000m程度の標高では3シーズンに防寒具で十分だと思った。
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