倉岳山・高畑山(梁川駅〜倉岳山北東尾根〜鈴ヶ尾山北西尾根〜幡野入口BS)
- GPS
- 06:42
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 1,250m
- 下り
- 1,183m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2018年11月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
足早に標高を下げる紅葉前線を求めて、桂川右岸の秀麗富嶽を初訪問。
梁川駅に下りると、辺りは霧が立ち込めている。甲州街道を渡った先の梁川大橋からは、両岸が色づき始めた桂川の流れを大きく見下ろせる。舗装路を20分ほど歩き、倉岳山への登山道に入る。すぐに、右に北東尾根へと向かう明瞭な踏み跡が見えてくる。
しっかりした尾根を忠実にたどる北東尾根ルートだが、やはりそこはバリエーション。2度ほどイノシシの姿を見る。山で出会うのは初めてだ。最近、九州で砂防ダムに迷い込んだり、サラリーマンに猛突進したりというニュースが続いていたため、興奮させないように立ち止まってやり過ごす。2頭目のイノシシは、こちらに気づいているのかいないのか、悠然とマイペースで歩いて行った。
急坂は滑りやすく、ロープに頼りながら登る。時折、樹間から望める扇山が、盆地に立ち込めた雲海のような霧に浮かんでいるように見える。尾根を合わせながら、紅葉の中を登り切れば、不意に倉岳山の山頂に飛び出す。北東尾根の入り口には、「行き止まり」の看板が立てられている。
秀麗富嶽の倉岳山からは、南に道志の山々から富士山にかけての眺めが雄大。北側の大菩薩や秩父方面も開けている。晩秋にもかかわらず、日差しが温かく、居心地がよい。
倉岳山から高畑山へは、穴路峠まで滑りやすい道を急降下していく。峠は、昔日の風情を残す、趣のある雰囲気だ。峠から急な登り返しを頑張れば、やはり秀麗富嶽の一角を占める高畑山頂。眺望は、倉岳山以上のものは得ることはできない。
さらに西に尾根道を進むと、岩稜が現れる。北側に巻き道もあるようだが、直登も可能。ゴルフ場を直下に見下ろす岩稜上からは、まずまずの眺めが得られる。富士山には、だいぶ雲がかかってきていた。眺望のない大桑山からは、倒木も多く、悪路となる。特に、突坂峠の車道が見えたところに大きな倒木が道を塞いでいて、道路の方に無理に降りようとしたら藪に突っ込むことになり、一苦労してしまった。
ガードレールを越えて、鈴ヶ尾山への直登ルートを辿る。赤線のない尾根道だが、しっかりとしている。途中には、古い石仏が佇んでいる。鈴ヶ尾山頂は、荒れ地の中の一角といった風の荒涼たる雰囲気。
山頂からは、破線ルートの北西尾根を下っていく。山頂直下には、ロープにつかまりながら下る岩場が待ち構えている。6方向へと放射状に尾根が伸びる小ピークからの下りは、倒木の影響もあって少々分かりにくい。尾根から尾根へとトラバースしながら、テープや唯一の手製道標を頼りに進んでいく。眺めは得ることができない尾根道だが、小春日和に誘われて赤い花を惑い咲かせているツツジが目を和ませる。
やがて両側に人家が近づいてくると、真新しい神社の建物へと下り着く。人家の脇を通って橋を渡れば、猿橋・大月へのバスが出る幡野入口のバス停だが、バス便はごく僅かだ。
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