大ゴ沢遡行・アモウ沢下降



- GPS
- 08:16
- 距離
- 10.2km
- 登り
- 920m
- 下り
- 920m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・2本ともWW2に掲載されている沢。 ・単独では物足りない感じのする沢だが、2本つなげれば充実する。 ・WW2では大ゴ沢遡行は米背負峠に詰めるルートが紹介されているが、時間に余裕があれば大谷ヶ丸の東に詰めた方が楽しめると思う。 ・両沢ともに堰堤は楽に巻ける。 ・桑西林道は現役の林道で、歩きやすい。ゲートがあり、一般車は殆ど入れない。 ・あまり濡れないので晩秋や初春でも行ける。 |
写真
感想
大ゴ沢遡行・アモウ沢下降記録
作成者:橋本
■日程 2018/11/11(日)
■山域 大菩薩
■天候 曇り
■メンバー・オーダー(計4人、敬称略)
CL橋本(40/B1) 石川(36/B4) 谷口(37/B4) SL丸山(35/M2)
■総評
大ゴ沢、アモウ沢ともにナメが綺麗で、程よい難易度のナメ滝がある沢だった。どちらの沢も短く、単体では物足りないが、組み合わせることで充実した沢登りになった。
■時間
7:50 駐車場発
8:31 大ゴ沢遡行開始
11:18 遡行終了(大谷ガ丸の東のコル)
12:10 アモウ沢下降開始
14:57 下降終了
16:03 駐車場着
■ヤマレコ記録
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1648024.html
■行動記録
※山行中、遡行図として『ウォーターウォーキング2』(白山書房)
pp.94-99を参照した。ただし、記録における滝の長さは、丸山さんが作成した遡行図(上記のヤマレコ記録に記載)に基づく。
□入渓まで
高速道路を飛ばして予定よりも早く駐車スペースに到着。歩きやすい林道を登って大ゴ沢の出合へ。林道はそれなりに斜度があって汗をかいた。堰堤群は全て左岸から簡単に巻くことができる。最後の堰堤を巻き終わったところで、堰堤から川原に降りて、沢装備を身につけた。
□15mナメ滝まで
ゴーロが少し続いた後の3m滝は、水流左の岩をアンダーで持って上がる。遡行図では右から巻くことになっているがそれほど難しくない(掘法その後段々になったナメを越えると4m滝、3m滝がある。どちらも難しくはないが、前者では念のため石川さんにお助け紐を出した。
その直後に15×25mナメ滝が現れる。遡行図には右から巻くと書かれていたが、折角なので橋本リード、丸山さんビレイで取り付いてみる。真ん中の大きな岩までは問題なく登れ、その岩にロープを引っ掛けて支点とした。さらにそこから水流右を直登しようとしたが、上部は岩が逆層になっておりホールドが乏しく、結局途中で右へトラバースし、細い立木で支点をとって右から巻き、ロープの長さが一杯になったので、巻き終わる直前のところが終了点を取った。終了点から落ち口までは足場が若干悪く、石川さんにお助け紐を出した。
□遡行終了まで
ゴーロや倒木帯がしばらく続いた後、60mナメへ。水量が少なく細いナメだが、ナメを歩くのはやっぱり楽しい。その後もいくつかナメが続いた後、米背負峠に突き上げる枝沢との二俣に着く。本流の方は出合に15×20mナメ滝がかかる。遡行図は枝沢の方を遡行しているが、今回は大谷ガ丸の東に詰める本流を選択する。支点を取るところもなさそうなので、橋本がフリーで登って、難しそうなら後でロープを投げるということにして橋本が取り付く。上まで登りきるとロープを投げにくそうだったので、中ほどの安全なところで結局ロープを出し、上部は水線を水を若干被りながら直登した。斜度はきつくないが、ホールドが細かくて登りごたえがあり楽しい(掘棔法4飮海気鵑斑口さんは濡れるのを嫌って上部は水線左を登ったが、土が崩れやすく少し難しそう(掘棔法石川さんは橋本と同じく水線を登ったが、中盤でテンションがかかり、さらに上部でてこずっている間にかなり水をかぶってしまい、とても寒そうにしていた。
この滝より上には短いナメがいくつかある。登りやすそうな枝沢にはいるとまもなく水が枯れた。水が枯れたところからはすでに稜線が見えており、ゴールの見えている短い詰めは精神的にすごく楽だった(毎回こんな詰めだったらいいのに…)。
□下降開始まで
幅の広い稜線で少し食事休憩を取ったあと、大谷ヶ丸から滝子山へ至る稜線を移動し下降開始地点を目指す。道中で滝子山に向かうおじいさんと出会い、しばらく同行した。稜線が丸い上に踏み跡が薄く、CLは支尾根に迷い込みそうになった(→反省)。それでも、歩きやすい緩斜面が続いたため、予定時間よりも時間を巻いて下降開始地点に到着。
□下降終了まで
上流部は時折ナメ滝があるものの、難しくはなく容易に下れる。断続的にナメが続く様子は大ゴ沢に似ている。雲母が混じった岩でできたナメが綺麗で楽しい。滝子山に突き上げる枝沢のナメが綺麗で、いつか遡行してみたいと思った。25×35mナメ滝は結構立派で、懸垂下降を選択。その後のナメ滝は巻き下ったりクライムダウンしたり、各々自由に下る。落ち葉が多い上に斜面が崩れやすいので、巻き下るのが見た目より難しいことが多かった。堰堤の直前の5×8m滝で再び懸垂下降をしたら、すぐに立派な堰堤が見えてくる。堰堤は全て右岸側から容易に巻くことができる。最後の堰堤を巻いたところで対岸の空地(工事用車両の駐車スペース?)に上がって脱渓し、装備を解除した。
□駐車場まで
林道は地形図に記載されているよりもさらに先まで伸びており、上記のアモウ沢左岸の空地まで続いている。この林道は最近整備されたようで、すこぶる歩きやすい。談笑しながら歩いて駐車場に戻った。
■反省
・大ゴ沢の15×25mナメ滝で、ラストをビレイする手順を橋本が忘れていた。ロープワークのミスは大事故に直結するので、技術の復習を怠ってはいけない。
・アモウ沢を下降中、滝を懸垂下降をするかクライムダウンするかでCLが迷う場面があった。迷うくらいなら懸垂下降を選択するべき(パーティーに初心者がいるならなおさら)。
・やっぱりCLのルートファインディングが下手。もっと視野を広く持って行動しないといけない。
■感想・その他
・ウォーターウォーキングの本に載っている沢でも、遡行図で巻くことになっている滝を直登したり、沢下降を組み合わせたりすることで、充実した沢登りになるということを学んだ。
・先輩方や同期に恵まれて、沢山の沢山行に参加し、1年目から二度もCLの経験を積むことができた。4月のサークルオリエンテーションまで「沢登り」を知らなかったことを考えると、不思議な感じがする。来年以降も沢登りを楽しんでいきたい。
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