宮之浦岳(縦走:淀川⇒宮之浦岳⇒縄文杉⇒荒川)-海上アルプス-【鹿児島県、屋久島】
- GPS
- 11:49
- 距離
- 21.7km
- 登り
- 987m
- 下り
- 1,756m
コースタイム
淀川登山口 4:42 - 淀川小屋 5:10/15 - 高盤展望台 5:55 - 小花ノ江河 6:08 - 花ノ江河 6:10/20 - 投石平 6:57 - 翁岳鞍部 7:45 - 栗生岳 8:05/09 - 宮之浦岳 8:22/57 - 焼野三叉路 9:09 - 平石 9:26 - 平石小屋 9:37/46 - 坊主岩 10:05 - 第2展望台 10:10 - 第1展望台 10:22/36 - 新高塚小屋 10:50/11:09 - 高塚小屋 11:50/昼/12:27 - 縄文杉 12:32/13:15 - 大王杉 13:34 - ウィルソン株 13:55/14:00 - 軌道(大株歩道入口) 14:12/25 - 迂回路 14:55 - 三代杉 15:05/11 - 楠川分岐 15:15 - 小杉谷集落跡 15:35 - 小杉谷小学校跡 15:37/45 - 荒川登山口 16:31
(タクシー: 荒川登山口 16:39 = 淀川登山口 17:08)
●行動時間 11:49
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2003年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(泊地) = (淀川登山口) – 宮之浦岳、縄文杉 - (荒川) = (泊地) ●登山口へのアクセス ○淀川登山口) ・屋久島町(旧屋久町)の安房集落から荒川、淀川に向けて山に入る。約13km走行したところに分岐がある。そこを左手に進みヤクスギランドや紀元杉を過ごすと、やがて淀川登山口 ・安房から自動車で一時間は十分に掛かったと思う ○荒川登山口) ・屋久島町(旧屋久町)の安房集落から山へ。途中までは淀川登山口に行く場合と同様 ・分岐を荒川に向けて進むと、車の入れる終点が登山口。トロッコの発信基地もある ※現在では冬場以外の一般車乗り入れは規制されているようです。屋久杉自然館からバス利用が一般的なアプローチ方法のようです |
コース状況/ 危険箇所等 |
●コース状況 ・全般に迷う等の心配はなかった ・大株歩道〜トロッコ道は人出が多いだけに、よくよく整備されている。最新状況は知らないが、当時でも、山目的ではない団体が結構目についた ・淀川登山口〜縄文杉はごく普通の山域。道は明瞭 ・花ノ江河等の湿地帯は木道が整備されている ●買う、食べる ・安房や宮之浦などの麓の集落に行けば、飲食、購買は可能 ●日帰り温泉 ・島の中の温泉はいくつかある。地元の人の浴槽である尾之間の「尾之間温泉」なども興趣をそそる。上品に「いわさきホテルの温泉」で体を洗うというのもあり、平中海中温泉で海を見ながら温泉三昧もあり ・平中海中温泉は、潮加減で入れる時間帯が限られるので、あらかじめ把握しておくとよい |
写真
感想
○はじめに
九州に単身赴任となって3年以上。屋久島行きを企てたことは過去4回。いずれも天候や仕事上の急を要する都合で中止に。これが最後の可能性と思っていた5回目でついに実現。
島への到着までは、ヤクスギランドの記録に記載。
○宮之浦岳へ
海側の公園に駐車しての車中泊から出発。出発前に湯を沸かし水筒を満たすとともに朝食。朝食も昼食も昨晩コンビニで買ったものだ。
車を走らせて、淀川登山口へ。前夜淀川小屋に入った人々であろうか、駐車も数台。
まだ、明るくはならない中を、速やかに出発。比較的よく踏まれた起伏の少ない登山道を進むと、淀川登山口。
ようやく登りに転じ、とはいえ程度の軽い登り。
小花ノ江河、花ノ江河と湿地が続き、先行者に追いつく。
投石への登りの途中で、登りつつある朝日を撮影。足下は雲海だが、こちらからは360度遮るものがない。
行く手には宮之浦岳、あるいは永田岳が見え始める。毛並みの短い緑、その中に岩石がぽつぽつ。独特の景観。安房岳くらいまで来ると、宮之浦岳がそれと分かるように。
その先で、きれいな水。この高度に水があることにも驚いたが、きれいさにも驚き。
やがて栗生岳。
栗生岳からいったん鞍部に下り、いよいよ宮之浦岳へ。登り途中から山頂が確認できる。やがて、到着。360度の完全な景色とは言わないまでも、島の中では、登ってきた尾根筋や永田岳や縄文杉近辺が見えている。永田岳の後方には口永良部島、その右手には生きた火山、硫黄島も見えている。更に南西に目をやればトカラ列島もかろうじて確認できる。
そんな贅沢な眺望の宮之浦岳独り占めだったが、あとの行程を考え、出立。
平石から振り返り、遮りのない宮之浦岳とさようなら。
そこからは原生林に包まれながら、昇降のうちに次第に高度を下げていく。
新高塚小屋を経て、更に進んで高塚小屋。ここでお昼。腹拵えをここにしたのは理由がある。少しでも縄文杉到着を遅らせたい、そのほうが静かに縄文杉を鑑賞できるであろう、との目論見。
それを期待しつつ、縄文杉へ。
予想通りに殆ど人が居ない。懸案の帰りのタクシーの電話をかけるうちに、無人となる。つまりは通常のハイカーであれば、もう時間が遅すぎるということのようだ。
そして振り返ると、縄文杉が静かに佇んでいる。眠っているようにも見える。微動だにせず、物音一つせず、である。荘厳。
やはり、この雰囲気は、人の居ない中で見たいものだ。
縄文杉は近づけないようになっていた。多くの人間に根元を荒らされたための措置のようだ。
そこからは殆ど整備された木道歩き。途中で、大王杉やウィルソン株を見ながら黙々と進む。ひょっとすると、もっと大きな杉がどこかに隠れているのではないかと思わせる、深い深い森。
最後長い下りの末、軌道に降り立つ。進む方向とは逆にも伸びる軌道を追いかけると、トイレが設置されていた。どうやら、このトイレの管理に軌道は使われているようだ。
淡々と、軌道を進むが途中にはトロッコが通り抜けられないような感じの所も。その一方で、まくらぎが交換されているところも見受けられるので、現状がよく分からない。
軌道脇にも三代杉など、特徴的なヤクスギがあり、鑑賞しながら進む。やがて、小杉谷。こんな山奥に集落をなすほどの人々が住んでいたことに感心。小学校跡を見ながら、長い橋を渡り、更に軌道を黙々と進む。やがて、軌道の分岐。分岐は今来たほうではない側に向いている。
見つつ先へ。再び長い橋を渡り、やがて、昨日下見をしたときに見覚えのある荒川登山口に到着。
頼んでいたタクシーは時間にはずいぶん速いのにすでに来ていて、すぐさま淀川登山口まで送って頂く。
ようやくこれにて周遊は完了。
今では荒川への一般車の乗り入れができないので、同じ行程は取り組み方が変わったようだが、皆どうしているのだろうか。
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