浄土山スキー
- GPS
- 04:19
- 距離
- 7.0km
- 登り
- 713m
- 下り
- 565m
コースタイム
天候 | 23日曇り、24日晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ハイマツ、岩は完全に埋まっていないので、滑走注意。 一番ボロい板で行くべし。 昨年東工大生が雪崩に巻き込まれた箇所は夏道部分を超えて雪崩が発生したとのこと。やや夏道から離れてトレースができていた。 浄土山の滑走は、一度目はさらさらな新雪のみの印象。二度目は一部表層スラブを形成しているところもあった。 |
その他周辺情報 | 二日目室堂山荘で昼食。ホテル風の森立山で入浴。 |
ファイル |
滑走
(更新時刻:2018/11/24 21:10) |
写真
感想
11月最後の連休、僕はは毎年立山で山スキー滑り初めなのだが、去年は吹雪いてバスの運休が続き、ついに室堂に上がれなかった。今年はどうなるか、シンモンさんと2人で金土の1泊で、金曜日帰りのレッズさん、コーエイさんとの4人で室堂へ上がることとなった。だが、出発前日の木曜朝で室堂平積雪15cmと雪が無い! やきもきしていたが、木曜にようやく雪が降って積もりそうである。しかし今度は、金曜まで降り続きまたまたバスが出ないのではとの心配になった。
ともかく朝の立山駅に4人が集合。案の定「運行見通しは除雪の進行を待ってお知らせします。」で、ライブカメラで室堂は視界なしの-11℃。「2〜3時間はかかるんじゃないの」とのんびり構えていたら、8時20分になって、8時40分の始発バスが予定通りに出るとアナウンスがあり、慌てて駐車場に駆け戻って支度、4人でバスに乗り込んだ。ケーブルカーは点検運休で立山駅からバス一本で室堂に行く。
室堂周辺ガスってるが、室堂山荘も見え、風も強くないので上を目指す。今年4月に室堂から上がれなかった時よりは大分ましだ。祓堂辺りから一ノ越方向から右に逸れて浄土山の沢に入って行く。標高2600mの辺りの緩やかな所では風でえぐられた窪地があったりで視界がないと進みづらい。GPSで方向定めて次第に尾根に向かう。日帰り2人は時間的に余裕がなくなり、一ノ越に抜けて帰ることになった。シンモンさんと2人で尾根に抜け、クトー装着で南峰の小屋に到着。外は地獄中は天国で午後を過ごす。
土曜の朝、昨日の苦労の甲斐あって感動的な日の出を眺め、いざ出発。どこを下りるか昨夜も議論していて、安全策の尾根通しの案もあったがそれでは全く滑れない。浄土南北峰間の沢を、最急所は避けて北方東尾根近くへとトラバース気味に滑降、シーズン初の新雪パウダー滑降にはなった。
雄山へ登るべく一ノ越にトラバース、スキーをデポして山頂目指すが、晴れているのに風がめちゃ強い。気温も低い。僕はテムレスの中の手が我慢ならなくなってきた。11月だと甘く見てロブスターを持ってこなかったのが悔やまれる。シンモンさんの進言を受け入れて撤退として一ノ越に戻った。その後浄土山北峰に登った時には雄山の雪煙も収まっていたので、そのタイミングなら登れていただろう。
滑走は浄土山南峰からと北峰からの2回、これらが今の雪の状況では最高に快適で、一ノ越から下は一応滑れるが、どうしても地雷を踏む。室堂に戻ると、チカウさんがカラコルム会長と2人で歩き出そうとしているところを発見。一緒にもう一度登れば充実した一日になるかとは思うが、即登り返す元気は2人ともなかった。室堂山辺りにもう一度登って滑ればいいかとおもったら、そちらは岩々でとても行く気にならない。
もうのんびり昼にして帰ろうやということになったが、室堂ターミナル内はホテルの売店・喫茶以外はスナック店、蕎麦屋、売店すべて店仕舞いし、自動販売機も止められている。それではと、室堂山荘まで歩いて行って生ビールランチでゆったりしてから下山した。
今季の初滑り。
浄土泊まり予定のNishidenさん、私。日帰りのレッズさん、こうえいさんの4人でスタート。
23日は曇りガスガスの中を登る。久しぶりの新雪は新鮮だった。
こうえいさんのコンディションが素晴らしい。絶好調のようだった。
対して自分は重荷とトレーニング不足で重い。
一ノ越へ向かう途中沢地形に入り浄土山の方向に向かってしまったので軌道修正。しかし結局急な斜面を避けようと右に転進し一ノ越と浄土の間の尾根の低いところに向かった。こうえいさんはそのまま一ノ越方面の急斜面に。すぐさま二人の間から大きなワッフ音がした。沢の吹き溜まり部分でもあったので不気味だ。ここで日帰り組と浄土山泊まり組で分かれることとなった。
自分とNishidenさんは浄土山に向かった。地獄というほどでもなかったが、暴風・ガスガスでとても滑走どころではない。小屋に転がり込んでとにかく快適な環境作りをした。
それでも持ってきた服すべて(ベース+ミドル+化繊insulation+羽毛insulation)に4シーズン用シュラフでも寒い。温かいものを口にしつつなんとかしのいだ。
歩荷したアルコール(今回は合計3L)でうとうとして目が覚めると夕方4時ころ。外が少し明るいので出てみるとガスが取れていた。夕日が沈む。明日の天気は期待できそう。
24日5時起床。日の出と同時に行動開始ということにして準備、小屋の片付けなど。
外に出ると朝日とガスと雪煙で美しい風景。ガスは次第になくなりピーカンに。
しかし風は強く気温も低い(室堂6時で-13℃だったと)。最初から地獄ゴーグルにガイドロブスター装着で極寒対策完璧。今回は持ってきた装備はレスキュー関係以外は全て使用した。
北峰と南峰の鞍部からボウル状地形の中心を避けて滑走。北峰の東尾根を巻くように一ノ越の稜線にトラバース。
早朝は比較的軽い雪ではあったが、久しぶりでうまく操作できない。安全第一で滑走。
途中から岩場となり、アイゼンシートラとなった。
一ノ越でスキーをデポして雄山に向かった。先行者が3人いた。
北側は暴風、南側は太陽の日差しで天国。
ニノ越手前であまりに寒さにNishidenさんの指が保たないとのことで撤退した。
一ノ越小屋の南側で風を避けて休憩。
雄山谷はまだ岩だらけ。浄土と龍王の間の沢も岩だらけ。浄土北峰側に行って正解だった。
雄山まで行けなかったので山崎カールの状況は不明。帰りに室堂から見る限りは滑走はなんとかできるだろうが、地雷は多いであろう。
まだまだ時間も早かったので浄土に登り返した。
北峰まで上がり再度滑走。
日が昇り気温が高くなったか、雪は重たくなっておりハイマツや岩が見え隠れして滑りにくい。
激しく岩場で足を取られて前方一回転。登山者から丸見えで恥ずかしい(汗)
地雷は多く、多数の傷を板に残した。かなり深いものもありさすがにこれは入院だろう。
あとは消化試合。室堂まで戻った。
丁度本日のバス第1陣が到着したところのようで、ChikauさんとK会長さんと遭遇。斜面状況など情報伝達をして見送った。
天気もよく時間もあったので室堂山荘まで歩き、昼食。
のんびり過ごしてまた車中の人となった。
さてシーズンイン。記憶に残る山行目指して今季も楽しもう。
Nishidenさん、浄土小屋にお招きいただきありがとうございました。
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