記録ID: 1681073
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無雪期ピークハント/縦走
奥秩父
「藪岩魂」大ナゲシ再訪 北東稜→北稜
2018年12月18日(火) [日帰り]
群馬県
mayu423
その他2人
体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- 10:10
- 距離
- 5.5km
- 登り
- 1,014m
- 下り
- 1,032m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■このルートは一般登山道ではありません。きちんとした装備が必要です。必ず上級者と行ってください■ 北陵は打田さんの著書「薮岩魂」に載ってるルートです。その中で触れられてる北東稜を登るのが今回のメインになります。 北東稜と途中に地形図て岩陵帯マークがありますが、大ナゲシ側から見ると船のように見えるので文章中では「船岩」と表現しておきます。 ▲赤岩橋〜船岩▲ 赤岩橋に車を置いてから大ナゲシ一般コースへと向かう林道に進みます。 すぐに右側に悪沢が現れ、その後苔で緑色に彩られたコンクリートの壁が道路沿いに見られるので、その手前か進んだ先の上がりやすい場所から山へと入ります。 急な斜面を右上方向に向かい、さらに尾根を目指して急な不安定な斜面を上がります。 尾根に出ると青テープが巻かれた木を確認できます。 それが北東稜となります。 急ですが取り付きよりは歩きやすくなります。 やがて岩が現れるので右側を回り込み進むと左前方に苔むした岩が転がる大きなルンゼが確認できるので、そのルンゼを直登します。 苔は乾いてれば滑ることはありません。 標高差で約150mくらい登ると右前方に岩場がある場所に出ます。 そこからは、左側の泥斜面を木を頼りに登ります。急なのでコース取りに注意しながら右方向に上がります。ここは船岩の端の方になります。 尾根にのり進むと右側には野栗沢諏訪山が見える場所もあり、さらに歩くと大ナゲシが見えてきます。 船岩の大ナゲシ側は大ナゲシから赤岩尾根を見れる展望台となり、前方岩場を少しクライムダウンして東側方向におります。 泥斜面を出来るだけ下ると岩壁の上部に支点に使えそうな立木がある場所に出るので、そこから約20メートルの懸垂下降です。 ▲船岩〜大ナゲシ▲ 懸垂下降途中には灌木があるのでロープの引っ掛かりを直しながら降りました。 下降地点は登山道のような平らな場所です。 岩に沿って大ナゲシ方向に進んで振り返ると船の先のような岩を見ることができます。 大ナゲシまでは筋がはっきりした急登の尾根をひたすら登ります。 前方に大ナゲシの形がわかるので、それを目印に少し薮っぼくなり登って行くと、大ナゲシの一般登山道とは反対側から上り詰められます。 ▼大ナゲシ〜小ナゲシ▼ 北陵を登ってきたときは小ナゲシからは懸垂下降しましたが、DIYさんの情報だと尾根通しできるとのことだったので、小ナゲシに向かう尾根を進んでみました。 特にロープも必要なく歩けました。 ▼小ナゲシ〜野栗沢諏訪山▼ 下りは変な尾根に上がらないように注意しながら諏訪山方向に向かうルンゼを下りました。 登るときは大丈夫だった急坂は下りでは危険と判断して、お助けロープを多用しました。 ルンゼ下りは正しかったようで、諏訪山の岩壁前に出たので、東側から回り込んで登りました。 ▼野栗沢諏訪山〜1073峰▼ ここも下りはルンゼでした。 おそらく、尾根っぽい場所にルート取りすると岩の上に出てしまう可能性があります。 下った後、前回の登りの時に確認した岩穴があったのでスムーズに下れたようです。 何回かお助けロープ使用しました。 1073峰は懸垂下降地点より右側の場所を気をつけながら登りました。 登れない場合は下側から巻くことも可能です。 ▼1073峰〜登山スタート地点▼ 尾根筋ですが、林道へと向かう尾根に曲がる地点は注意です。ピンクテープがありました。 その後は沢に向かって下りやすい場所を探しながら下りました。 沢に下りないように注意しながら進むと前回の登り口くりみ橋に出ます。そこから林道です。 今回の北東稜に行くにあたって kirakirakiraさんとreyerso-5さんの二人組の記録と、DIYさんの単独の記録が非常に参考になりました。 ありがとうございました。 mayojiのブログはこちら http://www.mayoji.com/entry/2018/12/19/115649 |
その他周辺情報 | すりばち荘がすぐ近くにあり、前泊に便利です。 |
写真
装備
個人装備 |
ハーネス
スリング
下降器
ヘッドライト
チェーンアイゼン他
|
---|---|
共同装備 |
50メートルロープ
6mm×30mロープ
|
感想
3週間前に北稜を歩き、次は北東稜を登って北稜から下山したいと思ったことが早くも実現しました。
リーダーが北東稜の下見をしてくれたおかげもあり、登りは順調そのもの。大ナゲシにまっすぐに向かって行く北東稜は素敵な尾根でした。
反省点は大ナゲシ山頂であまりの気持ち良さに休憩を取りすぎた事、下山で寄り道をしたりのんびりしすぎた事、難所を通過したあと最後の尾根をまっすぐに行き過ぎて危険なトラバースをしてしまった事。結果、最後はヘッデンを点けて歩くことになってしまいました。
藪岩魂最難関にして最高のルートでした。
前回の北陵は情報が多い分だけ楽できましたが、北東稜はkirakirakiraさんとreyerso-5さんの二人組の記録と、DIYさんの記録を元にしました。彼らのレベルと体力は無いので、それを前提に計画を考えました。
長丁場になることは最初から予測してたので、迷わず行けることを確実にするために、1人で船岩まての下見をしてます。
1073峰には明るいうちに着くことが最初からの目標です。
ロープを出したりすると時間がかかることも予想通りでした。
北東稜と北陵を歩いてみると、本当に大ナゲシを満喫した気分になります。
特に北東稜から見た大ナゲシはマッターホルンのようにそびえていて素敵でした。
小ナゲシに行く時に振り返って見た大ナゲシは別の様相を呈していて、これもまた素敵です。
天気に恵まれて、素晴らしいルートを歩けたと思います。
薮岩の中でも感慨深いルートになりました。
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コメント
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こんにちわ DIYです。
ちょっと遅いコメです。
船岩 いい名前ですね、その通りで まさに名が体を表しています。
北東陵は結構楽しめたのではないでしょうか?
しかし、この時期によく行きましたね!
昼間の行動時間が短いので、ヘッデン覚悟ですね。
DIYさん、コメントありがとうございます。
DIYさんのレコが大変参考になりました。
特に舟岩の懸垂下降地点と小ナゲシへの尾根通しの部分。
おかげで楽しめた周回です。
DIYさんほどは早く周回できないことはわかっていたので、ヘッデン使うことを予想して計画できたことで暗くなっても落ち着いて行動できました。
DIYさんの今後のレコ期待してます。
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