夏沢鉱泉から硫黄岳
- GPS
- 45:57
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 956m
- 下り
- 956m
コースタイム
天候 | 1日目:晴れ 2日目:雪 3日目:晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2019年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
初日は日曜だったので先行者の踏み跡が十分あった。 目立った危険個所はないが、山頂は強風時注意。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
サブザック
アイゼン
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
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感想
山友Kさんと新年会を兼ねて夏沢鉱泉に2泊して、冬の硫黄岳に登ることにする。
【1日目】
茅野駅に着くと小屋のバンが待っていて、7−8人の客と共に桜平まで運んでくれる。ここから小屋まで荷物は車がそのまま運んでくれ、登山者は空身で小屋まで1厖召蠅鯤發。
2泊する予定なので当初は2日目に硫黄岳へ登るつもりだったが、天気を確認すると翌日は崩れそうなので急遽この日のうちに往復することにする。宿泊手続きをして部屋へ荷物を入れるとすぐに支度をして出発。
気温は低いが天気は良く、霧氷の着いた木々に光が入る景色が美しい。一緒に乗って来た若い4人グループがあっという間に先へ行ってしまい、我々はマイペースでゆっくりと登る。
少し歩いた辺りから、朝に出発して往復して来た登山者達とすれ違うようになる。ツアーの団体も幾つかあったようでオーレン小屋へ着くまでの間にかなりの人数と挨拶を交わす。山頂はかなり風が強いらしい。
4人グループがオーレン小屋で昼食休憩をしている間に我々は先行するが、急になった登りに疲れてペースダウンしているところを夏沢峠で再び先に行かれる。
樹林帯を抜けて硫黄岳への登りにかかると次第に風が冷たく、強くなってくる。斜面の岩々に盛大に着いたエビの尻尾と真っ青な空の組合せがここの自然の厳しさを語っている。
山頂に続く広く長い斜面に出ると愈々風が強く吹き付けて、疲れと寒さ・冷たさが耐えきれない程辛い。雪に埋もれそうになったケルンが続いているが、どれが山頂のケルンか定かではない。
途中で雪の着いた爆裂火口壁が見えるようになると愈々山頂が近そうだ。動かなくなってきた足を何とか引き摺り、夏沢峠から1時間半かかってやっと広い山頂に辿り着く。
山頂は今までに増して強風が吹きつけるが、目に入って来た景色はそれを我慢しても隅から隅まで眺めるに値する。
同じ場所から夏に見たそれとは全く違う印象の峰々が聳えている。寒さと強風でシャッターを押す指が痛くてしょうがないが、二度とないかも知れない好条件を余すところなく撮影したいと色々な角度で撮り続ける。
しかし流石に限界が来て苦痛に耐えきれなくなり、4人グループとお互いに記念撮影をした後に下山開始。
Kさんもかなり疲労の限界にきていたのか、山頂のすぐ下で足が吊ってしまい5分ほど停滞して筋肉を解すが、そうこうする間も強風は止まず次第に体も震えてくる。
もう見えなくなるほど先へ行ってしまった4人グループの後を追って、やっと夏沢峠まで下りて風も弱まり取り敢えず安心する。少し休んでから樹林帯の中を下りて行く。登って来るときにはあまり感じなかったが、かなりの斜度だったことに気づいて疲れの理由も理解できる。
夏沢峠から約1時間で何とか日が沈む前に小屋まで下りてきてホッとする。
食事までに少し時間があるので小屋の売りの風呂に入り温まる。滋養のある鉱泉の沸かし湯なのでとても気持ち良いお湯。
はっきり言って食事はあまり感動するものではなかった。(鍋は北横ヒュッテの本格的な桜鍋には全く太刀打ちできない)
が、早々と硫黄岳登頂を済ませてしまったので気が楽になり、Kさんと新年祝いを兼ねて消灯時間までゆっくり飲み交わす。
【2日目】
予報通りに曇りから雪の天気。朝からずっとKさんと食べたり飲んだり、風呂に入ったり、昼寝したりして過ごす。
この日に新たに入って来た登山客は2名のみで、彼らも山へは行けず、静かな一日。
【3日目】
前日からの雪は20センチほど積り、泊った2名の客は踏み跡もないので登頂を諦めて途中まで歩いてみると出かけて行く。
我々は1日目と逆に登山口まで空身で歩き、そこで小屋から荷物を載せて来てくれた車に乗り込んで茅野駅まで送って貰う。
今季初めての雪山山行は、得られた景色も小屋でのリラックスも期待を上回り、忘れ難いものになった。
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