三ッ石山・大松倉山
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 507m
- 下り
- 1,056m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年02月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
2011年2月13日、網張のゲレンデトップから大松倉山を経て三ツ石まで往復してくるというコースを辿りました。
リフトを第三まで乗り継ぎ、そこから双子林間コースを経由して三ツ石への縦走路へと向かいます。
どうにかこうにか準備を整え、いよいよ縦走路へと踏み入ります。
そもそも、スキーを履いて「歩く」という行為が慣れないため始めのウチは足がバタつくだけでさっぱり前に進んでくれません。
ようやく効率よく前に進む足裁きを見つけたと思うと、今度は登り傾斜が待ちかまえています。
シールを付けているから、後ろに滑ってしまうことはない…と頭で分かっていても、
違和感が拭えず、ついつい足を逆ハの字にしてしまいます。
深雪の中でそんな事すると、スキーの先端が雪に埋もれてしまって前に転びそうになるわけです。
雪山ではなるべく汗をかかないように…と言いますが、登山開始10分で汗だくになりました。
それもどちらかというと冷や汗的な嫌な汗です(^^;
本当に、こんな調子で三ツ石まで行けるのか?と不安になりました。
しかし、あまりもたもたしているわけにも行きません。
一生懸命足を動かしている割には前に進まない私に対して、歩き慣れているクマ太郎さんは早いの何の。
どんどん前に進んでいきます。終いには先行パーティを追い越してしまった様子(^^;
コースは大松倉山に向かって傾斜を強くしていくのですが、これがまた手強い!
斜度が変わるたびに前に進まなくなるのです。足の動きが斜面に追従できないんですね。クマ太郎さんが直登していく斜面も、私にとっては越えられない壁となって立ちはだかるので傾斜が緩そうなところ、急激に斜度が変化しないところ…と選びながら蛇行して歩くので、ますます引き離されて行きます。まってくれ〜。
四苦八苦しながらも、どうにか大松倉山の山頂に到着!
しかし、標識が雪の中に埋もれてしまっていて、これが山頂なのか今ひとつ自信が持てませんでした。(帰ってきてから過去記事を調べてみると、やはりこれが山頂の標柱でした。ちょうど「大松倉山」と書いてある部分が、すっぽり雪に埋もれていたんですね)
大松倉山の山頂を過ぎると、ほとんど起伏が無くなり、ゆったりと稜線歩きを楽しむことができます。
天気がよいので最高の眺めですね! なにより楽に歩けるのがありがたい(笑
ただ、この区間は左手に雪庇が張り出していますので注意が必要です。
今年は雪庇は小さいようですが…。
晴れていれば問題はないですが、視界が悪い時はよく注意しないと危険ゾーンに踏み込んでしまいかねません。
のっぺりとした地形の善し悪しですね。
大松倉山の稜線の端まで来ました。
行く手には、いよいよ目指す三ツ石山が見えてきました。
樹氷…厳密には違うらしいですが…の間におなじみの三ツ石山荘も見えています。
雪山の中にポツンと建つ山小屋って、いいですね!
なんかホッとする光景です。
山荘に向かって一旦下ります。
ここの下りは樹林帯の中の深雪を下る事になるのですが、初の山スキー慣れない深雪・林間滑走でものすごく緊張しました。
スキーで滑るのにこんなに緊張下のは何年ぶりだろう…。
幸いにも、もっふもふの深雪でそれほどスピードが出ないので、下手くそでも無事に滑り降りることができました。
むしろ、ある程度腕に自信のある人が派手に転んでいたので安心?しました(笑
こんな深雪だと一度転ぶと起きあがるのが大変そうですね〜。
無事に三ツ石山荘に到着です。
ところが、かなり先行していたはずのクマ太郎さんの姿が見えません。
すわ遭難か!? と一瞬焦りましたが、やがて東側の樹林帯を歩いてくる姿を見つけ一安心。
調子よく滑っていたら、思ったよりも右側に滑り降りてしまい、深雪の中を一人ラッセルするハメになったのだとか。
滑走する時はスピードが出るので、少し進路が違うだけでもあっという間に違う場所に行ってしまう可能性があるんですね。
馴れた人でもこうですから、私のようなド素人は気をつけなければ…。
おっかなびっくり足下見ながら滑ってるので、気が付いたら「ここ、どこ?」なんてことにならないとも限りません。
三ツ石山荘で少し休憩します。
いやはや、それにしても今日はすごい人数が入山しているようです。
山荘は室内はもちろん、テラス部分にも人が居て満員御礼状態。
とても冬山の光景とは思えません(^^;
休憩の後、いよいよ三ツ石山にアタックをかけます。
…しかし、みんな三ツ石狙いのはずなんですが、なかなか動きがありません。
山荘からしばらくの間、深雪をラッセルしなければならない部分があるので「誰か先に行かないかな〜」状態なんでしょうか?(笑
先頭集団からは遅れ、あとから登ってきた人たちには追い越され…と散々でしたが
なんとか山頂付近までやってきました。見覚えのある標識が見えます。
そうそう、山頂付近ではツートンがハイマツの上に積もった雪を踏み抜き顔面からすっころび、そしてそのまま動けなくなるというハプニングがありました。
両手両足顔面を雪に突っ込みもがいている姿は爆笑モノだったのですが残念ながら画像は残っておりません(笑
いろんな苦労をしながらも…
着いたぞ! 三ツ石山頂!!
残念ながら雲が出てきてしまい、午前中のような青空はのぞめませんでしたが、それでも、いかにも冬山ですよ!という景色を見ることができました。
さて、このすばらしい景色をいつまでも見ていたいものですが、そうもいきません。
お腹も空いてきましたし、天気も下り坂になってきたようなにで下山の途に着きました。
ここからはシールを外し、初の山スキー滑走モードへ!
わくわくしますね〜。
ふかふかのパウダーを期待していたのですが、残念ながら山頂から中腹にかけては微妙な雪質…。
クラストしている部分、吹きだまりになっている部分が入り交じり、しかもそれが、見た目には大差なく見えるというような状態。
ゲレンデではそこそこ滑れるという自信を持っていましたので、勇躍斜面に飛び出したのですが…風によって作られた「うね」に足を取られ、見事撃沈!(^^;
吹きだまりにスキーの先端が突き刺さり、頭から雪面へダイビング!
初のBCに手荒い洗礼を受けました…。
そんな感じで派手に転んだので、あとはビクビクしながらゆっくり滑り降り三ツ石山荘まで戻ってきました。
小屋の中でゆっくりと昼食を摂り、下山の途につくべく今度は大松倉山へ登り返します。
行きで着けたトレースをたどるので、歩くのにそんなに苦労はしませんが、やっぱりシールを着けたスキーとはいえ「坂を登る」のには、なかなか慣れませんねぇ。
股関節のあたりが疲れて居たくなってきたのもあり、スノーシュー装備のツートンにどんどん置いていかれます。
ただ、下る時よりもゆっくりと進むので「樹氷っぽいもの」をじっくり堪能することができました。
大松倉山の稜線に登ってしまったら、あとはゆるゆると下っていくだけ…。
しかし、この緩い下りがけっこう難しい…。
ガリガリのアイスバーンと吹きだまりの組み合わせは三ツ石と同じですが、それをさらに極端にした感じ…といえば伝わるでしょうか?
名残惜しくて、似たような写真を何枚も撮っていたら置いて行かれました(^^;
後ろを振り返ると、さっきまで見えていた三ツ石山が見えません。
一気に雪雲に覆われてしまっていました。
そして、その雪雲はこちらにぐんぐん迫ってきます。
あわわわ、急いで下山しないと…。
大松倉下の樹林帯を抜け、網張のゲレンデに出たところで追ってきた雪雲に追いつかれました。
視界が一気に狭くなり10m先が霞んで見えます。
危なかった…。これだから冬山は怖いですな〜。
ここでシールを外し、通常のスキーモードへシフト。
あとはゲレンデを滑り降りるだけなので楽勝かと思いきや、もはや疲労で足がガックガク(^^;
ゲレンデすらまともに滑れなくなっておりました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する