津軽海峡冬景色山行 津軽半島最高峰 平舘山地 丸屋形岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 15.1km
- 登り
- 1,006m
- 下り
- 1,008m
コースタイム
天候 | 21日:雨のち晴れ 22日:快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
440mピークから523mピークまでは鋭いナイフリッジと急峻なピナクルの連続。稜線上は通行困難。 |
写真
感想
青森県は岩木山、八甲田、白神が全国的に有名な山域である。もちろんそれに比例して入山者も多い。ところが、津軽半島の山は全国的には無名であり、地元でも入山者数が少ない山域であることは確かだ。しかし、地元だからこそ、このようなマイナーな山域に入りやすいし、新しい発見をするかもしれない。そう考えてこの計画を立案した。今回登った丸屋形岳は津軽半島の最高峰である。最高峰とは言っても、丸屋形岳が最高峰であることはほとんど知られていないし、山名さえもあまり知られていない。だが、この山は実に興味深い山だと個人的に思う。この山は堂々たる山容の割には、下界からその姿を見ることはできない。奥深いところにあり、山中に入らなければ姿さえも見ることができない神秘的な山である。このことに興味をそそられ、津軽海峡冬景色山行と名付けて、実際に行ってみた。
2/21
弘前駅から鉄道を乗り継いで、JR津軽線の津軽二股駅で下車し、歩き始める。隣には北海道新幹線の奥津軽いまべつ駅がある。新幹線の駅から歩き始めるのはなんとも不思議な感覚だ。奥津軽いまべつ駅の脇に伸びる林道に入る。最初は歩きやすいが、林道から分かれて尾根に入る辺りから藪が出始める。が、まだスキーでも登れる範囲なのでマシだと思う。最初は順調に歩を進めることができた。楽勝と思った矢先、難所が立ちはだかる。標高440m付近で目の前に大きな岩が出てきた。仕方がないので巻いて尾根に出ると、とんでもない光景が目に入ってきた。なんとその先は鋭い雪のナイフリッジと峻険なピナクルが連続する、人を寄せ付けない尾根だっだたのだ。昨年度の春合宿で行った白馬岳主稜を彷彿とさせた。稜線上は危険なので巻くことにする。ところが巻道と稜線への復帰が困難だった。急峻な雪の斜面は蟻地獄さながらであり、2時間の苦闘の末、ようやく難所を突破できた。その後は穏やかな稜線が続き、木無岳に到達した。この山は陸奥湾や津軽海峡の眺望が素晴らしい。展望を眺めた後、木無岳と丸屋形岳の鞍部に降り、ここをC-1とした。最初はイグルーを作るつもりだったが、予想外に遅れを生じたため、半イグルーとした。
2/22
この日は丸屋形岳山頂でご来光を見るために、夜明け前にC-1を出発した。丸屋形岳へは20度程度の傾斜の斜面で、まあまあ歩きやすかった。山頂は360度の大展望だった。とてもマイナーな山とは思えない。マイナーな山だからこそ、このような発見に出会えたことが嬉しいことこの上ない。ご来光も見ることができて満足した。帰りは来た道を戻る。スキー組はうるさい木立や細かい地形などで苦戦した。丸屋形岳や木無岳の斜面はそこそこの滑走を楽しめたが、それ以外はスキーが邪魔に感じてしまった。12:30頃に奥津軽いまべつ駅に着く。
今回登頂した丸屋形岳・木無岳は知名度的には無名だが、それにそぐわないほど、展望の良い山だった。無雪期はわからないが、少なくとも積雪期は素晴らしい山だと思う。是非ともおすすめしたい。こういったマイナーな山を登る計画も実に面白い、そう感じた山行だった。
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