岡山市北区 岩割山(栢谷山)〜三角点「畑」〜笠井山 春雨の里山



- GPS
- 04:47
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 531m
- 下り
- 519m
コースタイム
- 山行
- 4:21
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 4:47
歩行距離14.5km、歩行時間4時間20分、歩行数22,400歩、消費カロリー1,970Kcal
天候 | 小雨時々曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2019年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
上池<写真09>の北東端で近道しようと溝沿いの土道に入ったら、「引っ付き虫軍団」の総攻撃を食らい、引き返す羽目になりました。これで10分近くロスしました。 岩割山(栢谷山)<写真15>への細道は、取り付き点に赤いビニールテープなどがあります。途中に倒木があったので迂回したら北にまわり過ぎました。復路はちゃんと細道を通りましたが、往路では気づかなかった歩けそうな所があっちこっちに見つかり、わかりにくく感じました。 これ以外はアスファルト道です。傘をさして運動靴で歩けます。 |
その他周辺情報 | 笠井山薬師院妙法寺<写真27>境内に「大自然のめぐみ料理 MOJIRO」があります。玄米を発酵させた酵素玄米を使った料理などが楽しめるレストランです。現在休業中で、今年5月15日にリニューアルオープン予定です。 |
写真
3月上旬までが旬です。皮ごと食べると、腸内の善玉菌の増加やデトックス効果があるといわれています。もちろん、小さくてかわいいので、見るだけの我々にとっては心のビタミン(^^♪ この南の角で、小首を傾げながら餌を探すハシボソガラスを動画に撮りました。
池の北東から溝沿いに進み、「引っ付き虫軍団」の総攻撃を食らったので引き返しました(>_<)このアオサギに慰めてもらいました。上池の上(北?)に真言密教の守護神として摩利支天が祀られているそうです。
岡山県の埋蔵文化財地図では、周辺は堂屋敷廃寺と記されていました。法万寺<写真31>所蔵の「御津郡龍ノ口城及舟山城付近古圖」には、1500年頃の風景として、ちょうどこの辺りに西谷山妙塔寺、あるいは西谷山妙法寺、笠井山妙法寺(通称、笠寺)と呼ばれた法万寺の元寺が描かれていると伝わっています。この寺は、金川城主松田氏の改宗要求を2回も拒んだ金山寺と共に、元亀元年(1570年)に焼き討ちに遭ったといわれています。
岩割山<写真15>&笠井山<写真24〜26>分岐の道路脇に道標がありました。道沿いのササが茂った中に建てられていました。岡山市出身の女性解放運動家、福田英子氏の顕彰碑が以前は笠井山にあったそうです。このような日本の社会運動にかかわって亡くなった方々の慰霊碑なのかもしれません。
同じくシソ科のヒメオドリコソウに比べると花はかなり大きく、長さは2cm以上あります。これは少し紫色がかって見えますが、実際はもっと淡いピンク色です。よく咲いており、ここから1m程断続的に見られました。
標高250.9mの頂上三角点(点名:岩割山)があります。これは「岡山市」の文字が見え、側に標柱がなかったので、三角点ではないかもしれません。周辺は木立で展望は効きません。山頂プレートには栢谷山(かいだにやま)と書かれていました。
道路脇に並んで生えていました。斑入りの園芸品種かもしれません。赤い実がきれいです。岡山県内に自生するアオキには、北海道から中四国に分布するアオキと、中四国以西に分布するナンゴクアオキの2種類があります。
冬羽はオスもメスも色が薄く同じように見えます。10羽ちかくいました。動画を撮っていると、糞を落っことし、翼を広げて伸びをしました。こちらには気づいているようですが、かなりリラックスしていました。
笠井山展望台<写真24〜26>と、その東にある笠井山霊園との分岐です。霊園への道は通行止めでした。周辺には駐車場の表示があり、2台程駐車できそうでした。この石仏も古そうですが、詳細はわかりませんでした。
北から歩きながら360度パノラマ動画を撮りました。生憎の雨で霞んでいましたが、芥子山(けしごやま)や龍ノ口山などが見えました。この後、南南西にあるパゴダ(詳細は感想にて)に向かおうとして土道を歩きましたが、ぐるっと一周するだけのようだったので引き返しました。
道の入口近くにあった説明板によれば、報恩大師が創建した金山寺の境外庵室として建立され、日本三大薬師の一つとして栄えましたが、1555年、金川城主松田氏により焼失したとのことです。金山寺が改宗要求を拒んだ1回目のときに焼き討ちに遭ったのかもしれません。現在は本堂と庫裏(くり)、温泉の源泉跡を残すのみです。その他、ちょっと意外なものがあります。(感想参照)
元寺は堂屋敷<写真11>にあったと言われています。天平勝宝年間(749〜757)、報恩大師により創建された真言宗の寺院で、平安末から鎌倉初期の作とされる本尊の聖観音立像は岡山市の重要文化財に指定されています。やはり荒廃した時期があり、本堂などは比較的新しそうでした。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
防寒具
手袋(防水加工)
軍手
雨具
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
サブザック
ザックカバー
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)
eTrex30(GPSナビゲーター)
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感想
この日は一日中、天候が思わしくなくない予報だったので、当日の朝、当初予定していたコースをあきらめ、急遽、雨の日コースとして、道が整備された里山散策に切り替えました。
出発点としたのは、旭川に架かる中原橋高架下の河川敷です。旭川沿いの道路は交通量が多く、横断が困難なので、中原橋付近の道路下に設けられた歩行者&自転車専用道を通り抜けました。
JR津山線「備前原駅」の北の踏切を渡ると、磯尾集落に入りました。ここから若宮八幡宮<写真01〜05>や法万寺<写真31>を経て、笠井山に登るつもりが、進路がすこし南に逸れて、磯尾谷方面に向かうことになりました。
近道しようと上池<写真09>の北東端から入った土道で「引っ付き虫軍団」の総攻撃を食らい、引き返すというハプニングがありました。それを除いては、しばらく歩きやすい舗装道路が続き、写真で紹介していますように、いろいろな植物(花)を観賞することができました。
堂屋敷集落を過ぎると、北に進路を取り、岩割山(いわわりやま)<写真15>を目指しました。地形図上には名前がありませんが、標高250.9mの三角点が設置されています。
頂上付近は道が急に不明瞭となり、少し迷いました。ピーク標には栢谷山(かいだにやま)と記されていました。“栢谷”は昔の地名に因んでいるのでしょうか、名の由来は不明です。
岩割山<写真15>から畑鮎(はたあゆ)集落までは史跡や他のエリアでは見かけなかった植物や野鳥などを見ることができました。そのようすは写真や動画でも紹介しています。特に早春を告げるネコヤナギの猫のしっぽのようなかわいらしい花穂を見ていると、とても心が和みました。
畑鮎(はたあゆ)集落から、笠井山<写真23〜25>に向かいました。笠井山は岡山市中心部の夜景展望スポットとしても知られ、頂上に展望台が設けられています。その最上部に三角点が設置されていました。残念ながら、この日は悪天候のため、遠方の景色は望めませんでしたが、近隣の半田山、操(みさお)山、芥子(けしご)山、龍ノ口(たつのくち)山などの霞がかったすこし幻想的な風景を見ることができました。
笠井山展望台の南南西には、ビルマ様式の仏塔、パゴダがあります。三木行治元岡山県知事が、インパール作戦によりビルマで亡くなった岡山県出身の日本兵を偲び、平和への祈りをこめてビルマと笠井山に大仏を建立したそうです。金色の大仏は市内の蓮昌寺に移され、笠井山にはパゴダのみが残っています。見に行きたかったのですが、うっかり分岐を見落としスルーしてしまいました。
笠井山からは、当初予定していた登りルートを南下することにしました。その途中に、かつて日本三大薬師のひとつといわれた天台宗笠井山薬師院妙法寺がありました。現在はその多くが荒廃しており、本堂と庫裏のみとなっています。
寺院より気になったのは、同境内にある「大自然のめぐみ料理 MOJIRO」というお店です。酵素玄米をベースとした四季折々のヘルシー料理を食べることができるようです。現在改装休業中で、5月15日にリニューアルオープンするそうです。犬に激しく吠えられたので、境内には入りませんでした。お店の看板犬が「まだ改装中だから来ないで」と訴えていたのかもしれません(*_*;
里山はゴリゴリに山をやっている人にとっては退屈で物足りないロケーションかもしれませんが、自然や史跡などのご当地サプライズを好む人にとっては楽しいフィールドです。
野鳥は、鳴き声だけも含めれば、アトリやハシボソガラス、アオサギの他、ウグイス、メジロ、エナガ、ホオジロ、ツグミ、シロハラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、スズメ、カイツブリ、カワウが確認できました。
また、堂屋敷廃寺<写真11>などの興味深い史跡もあり、ちゃんと下調べしてからにすればよかったと後悔しました。パゴダなど、今回見学できなかったスポットもあります。岡山市中心部よりわずか十数分程度で行ける身近で気軽に楽しめるスポットなので、また機会があればゆっくり見てまわりたいと思います。
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