高室山〜倉骨山〜ザラノ〜鍋尻山
- GPS
- 08:56
- 距離
- 26.3km
- 登り
- 1,559m
- 下り
- 1,643m
コースタイム
- 山行
- 7:24
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 8:56
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
湖国バス - 多賀大社前駅〜佐目 310円 近江鉄道 - 多賀大社前〜彦根 310円 この路線のバス便は、休日は運休です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■佐目バス停〜高室山 佐目バス停から駐車場までは舗装路を歩いています。 ガイド本などによると、十二相神社を通るのも可能なよう。 駐車場にはトイレがあります。 登山ボックスもあり、ここが登山口でしょうか。 登り始めは植林帯で、その後は雑木も混じりつつの尾根歩きで、佐目からの谷ルートと合流。 等高線の間隔が狭まっている辺りはジグザグに進んでおり、特に問題のない道が続きます。 林道に出合うと登山ボックスがあり、ヤマレコでは、ここが高室登山口となっています。 少し林道を歩き、標識に従って再び山道へ進み、程なくして高室山山頂に到着です。 ■高室山〜倉骨山〜高室山〜P777〜ザラノ これ以降は一般のルートではない区間がしばらく続きます。 GPS機器か、地形図とコンパスを使っての読図、いずれかは必須でしょう。 高室山から倉骨山までは尾根歩きで10分ほどで、特に危険な箇所はないけれど、進行方向に注意が必要でしょうか。 高室山に戻り、P777へのルートも特に問題なし。 ザラノへのルートも尾根を辿りますが、植林と雑木の境界を進むような感じの区間が長く、尾根分岐に気を付ける所は少ないとの印象。 尾根芯がアセビやイバラなどで通りにくくなっている区間があり、左側に巻いて行く踏み跡がありました。 やせ尾根の区間を少しだけ経て、ザラノ山頂に至ります。 ■ザラノ〜P777〜アサハギ谷〜保月 ザラノからP777へ戻るルートについては、省略します。 P777から北西に延びる尾根を辿り、手頃そうな支谷を下り、アサハギ谷へ。 アサハギ谷へ下る選択肢は色々とありそう。 アサハギ谷は緩やかな傾斜で安全に歩行可能との印象ですが、倒木がそれなりにあり、少し荒れています。 大雨後などに斜面崩落もありそうなので、代替ルートを想定しておくなど、柔軟な対応を。 下って行くと左岸の林道に出合い、すぐに舗装路に合流。 落石が気になる区間を経て、程なくして保月集落に到着です。 ■保月〜鍋尻山〜保月〜多賀大社前駅 駐車場の近くの登山口から入山し、少し登った辺りの植林は倒木帯となっているけど、処理済で通行への支障はなし。 石灰岩の露出した辺りを経て、雑木が広がるようになると階段を登ります。 その先の石灰岩の露出した辺りが福寿草の群生地となっています。 ここを登り切ると、南側は好展望が広がっており、休憩適地でしょうか。 ゆったりとした道を少し歩くと、鍋尻山山頂に到着です。 保月の登山口に戻り、多賀大社前駅までは長い舗装路歩きになります。 |
写真
感想
前の週は山行に出かけられず、どこへ行くかの日程調整が難しくなりそう?
今回は霊仙山へ行こうかなと漠然と思っていたのだけど、同じ鈴鹿のお山で気になっていた高室山や鍋尻山のレコをいくつか見させていただき、『行くなら、今』だろうとの事で、地形図を念入りに見つめ、一応のルートを設定。
まだ山域の特色をきちんと把握できていないので、当日の現場の具合を見ての再調整を想定して、少しビクビクしながら出かけて来ました。
2017年8月以来、久しぶりに多賀大社前駅からのバスに乗車。
今回も唯一の乗客となり、佐目バス停に到着し、ここからスタートです。
舗装路を歩き、駐車場に到着、ここにはトイレがあります。
十二相神社からと思われる道と合流し、植林帯の尾根を登って行きます。
花粉症対策のマスクをしており、呼吸しにくいし、それなりの傾斜なので、しんどい。
尾根には雑木も見られるようになり、雰囲気はまずまず良い。
ジグザグの道を経て、その後は再び地味な植林帯へ。
程なくして林道と出合い、先着者さんにご挨拶。
少し林道を歩き、再び山道へ。
踏み跡を無視して歩く方が楽しそうだけど、今回は初めてでもあり、踏み跡を辿ります。
程なくして辺り一帯は開放感のある雰囲気に包まれるようになり、風景を楽しみながら歩くと、高室山山頂に到着です。
ヒヤリとするような状態で歩いていたのが発覚するのだけど、被害はなかったようで、ラッキーでした。
山頂からは全方位の展望が広がっており、確かに素晴らしい。
しばし風景を堪能しつつ撮影し、先着者さんと少しお話し。
倉骨山へ向かうべく下って行くと、早くも違う尾根へ進んでしまい、軌道修正。
すると、斜面を登って来られる人がいて、びっくり。
心に余裕がなかったのか、挨拶だけで先へ進んだのだけど、またも違う尾根に進み、調子が悪いのではなく、能力不足なんでしょう。
この辺りで、すれ違った人はyjinさんだったのではと急に思い始めるのだけど、「まさか、そんなはずは」と思い直し、すぐに倉骨山山頂に到着です。
山頂は石灰岩に覆われていて、この山域らしさを感じるし、展望もまずまず良好なので、寄ってみる価値はあると思う。
引き返して行き、高室山に到着。
山頂には誰もおらず、パンで小腹を満たします。
次に目指すのはザラノで、まずはP777へ。
まずまずの急斜面を下って行くと、尾根ははっきりするようになり、鞍部から登り返すと、P777に到着です。
振り返ると、高室山がきれいに見えています。
特に見るべきものはなく、ザラノへと続く尾根へ。
石灰岩の露岩を眺めつつ少し下り、緩やかなアップダウンのある尾根を進みます。
尾根芯がアセビなどのブッシュで進みにくくなり、最初は正面突破しようとして進んでみたけど、イバラと思われるトゲ植物があるので諦め、少し左寄りにある踏み跡を辿ります。
ブッシュ区間を抜けると、やせ尾根となるのだけど、特に問題となるほどではなく、程なくしてザラノ山頂に到着です。
西側の斜面から動物の足音が聞こえたものの、姿は確認できず。
予定通りに引き返した後、ブッシュ区間を避けるべく、予定外のルートへ。
ここでも想定とは違う尾根に乗ってしまうのだけど、地形図と実際の斜面の具合などを勘案して、問題なしと判断し、そのまま下ります。
谷底に下りてみると、危惧していたような積雪はなく、ほぼ問題なく歩行可能。
植林帯で雰囲気はあまり良くないけど、整った風景はそれなりに印象的です。
手頃な尾根に乗って登って行くと、往路の道に合流し、そのままP777に到着です。
高室山をズームして見ると、お昼時でもあり、山頂には人の姿があります。
どこからアサハギ谷へ下るかで悩み、なるべく上流から歩きたいとの事で、P777まで戻って来ているので、谷を歩く区間を確保すべく、さらに尾根を北西へ進みます。
想定していた谷筋は植林帯だと分かり、引き返して来て、雑木の広がる支谷へ。
地形図を見ると、それなりの傾斜になりそうだけど、何となくの勘で大丈夫だろうと判断。
実際に特に問題なくアサハギ谷の谷底まで下り、先へ進みます。
しかし、主に左岸は植林帯だし、それなりに倒木があって少し荒れ気味だったりで、期待していたほどの良い雰囲気ではない。
地形図で見た通りの緩やかな傾斜なので、歩行には問題はなく、安心ではあります。
順調に進み、地形図に示されている通り、左岸の林道に乗り、すぐに舗装路に合流。
その先の道脇にはネコノメソウが明るい彩で咲き誇っており、目を楽しませてくれます。
道を塞ぐ倒木を見て、改めて落石などが怖いなと感じますね。
進路が西へと変わると急に地味で暗い道となり、その辺りを抜けると、保月の集落に到着し、早くも右側の民家の敷地の奥に福寿草がたくさん咲いているのが目に入ります。
遠目に眺めるだけで進み、小さなお寺を通過。
石碑の建つ辺りに福寿草が群生しており、輝くように咲く姿が目に眩しい。
駐車場まで来ると、近くの人に呼ばれて、そちらへ。
キツネがおり、少し観察。
初めて野生のキツネを見たけれど、思ったよりも小さい。
人慣れしており、食べ物をもらっていました。
すぐ近くの登山口から入山。
少し登ると倒木帯があるけれど、通行への支障はない。
それなりの人出となっており、前を歩く人を抜き、少し進むと、福寿草の群生地に到着。
思っていたよりもたくさん咲いており、びっくり。
そんなに広い範囲ではないのだろうけど、密生しているので、インパクトは十分。
前後して歩いていた人だけでなく、下って来たと思われる人達も加わり、それぞれに花を堪能しつつも撮影に熱中という感じ。
見覚えのある帽子の方がおられ、「もしや」と思うものの確信はなく、声をかけられず。
花はほぼピークかなと思われ、快晴の天候にも恵まれ、これ以上はないぐらいに光輝くように咲き誇っていて、幸福感に包まれてしまいます。
また戻って来るので、とりあえず切り上げて、先へ。
少し登って振り返ると、絶好の展望となっています。
後はゆったり歩くのみで、鍋尻山山頂に到着です。
ヤマレコユーザーさんの記念撮影を手伝い、少しお話をした後、遅めの昼食です。
下山の際にも福寿草を堪能し、名残惜しいけども群生地を後にし、登山口に到着。
ここからは長い舗装路歩きですが、まだ歩き足りていない感じなので、しばらくは快調。
しかし、いくつかの見所以外は単調なので、やはりアクセスに難があると実感。
杉坂峠の辺りで、電車に間に合うかが微妙に感じられ、できるだけ走って行きます。
栗栖の集落の辺りまで来て、芹川に架かる橋を渡ると、その先は昨年の10月にも歩いている道だし、もう大丈夫そう。
少しだけ時間に余裕があるので、多賀大社に立ち寄り、慌ただしくお詣り。
多賀大社前駅に到着し、今回も無事にゴールです。
そんな訳で以前から気になっていた山へ最高のタイミングで訪れる事ができ、実りある山行になりました。
福寿草はピークと思われるぐらいに咲いており、堪能させてもらいました。
ただ、時期的なものもあるのか、探し方が悪いだけなのか、それ以外の花は期待していたほどには見つけられず。
当日はヤマレコユーザーさんも多く歩かれていたようで、びっくりです。
この辺りの土地勘も少し得られたし、今回は未踏となった地蔵山などを含めて、また違う季節にも歩いてみたいですね。
もちろん、また福寿草の咲く頃に再訪したいものです。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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v−gさん、お疲れ様でした。
いい山歩きですねー、私にはちょっと遠いしかなり長いー!
これ以上ないような福寿草と山頂からの景色、両方堪能できてよかったですね。
いい天気の日に高室山だけでも行ってみたくなりました、山頂に至るルートも明るくそうでいいですね。
花粉症ですか?大変ですね。しかし山でマスクの人とすれ違ったらちょっと怪しい、まあ最近は花粉症の人多いので、それとわかるのでしょうが〜。
黒いマスクはやめてね
京都北山や比良山系に負けないぐらい、鈴鹿山脈には惹かれるものがあるように感じているのだけど、公共交通機関を利用しての山行だと、アクセス面でのハードルの高さを感じてしまいます。
そんな中、高室山はアクセスが比較的容易と思われ、訪れる機会を窺っていました。
近くのザラノやアサハギ谷を絡めて、どう歩くかとかを考えていたのです。
参考にさせてもらったkimironさんのレコなどを見て、鍋尻山の福寿草も見頃と知り、最高のタイミングで歩く事ができましたよ。
実際に歩いてみて思いましたが、鍋尻山へのアクセスは簡単ではないですね。
車でのアクセスについても、どこを起点に歩き始めるにしても、それぞれに難しさがありそう。
福寿草が見られるからこそ、訪れる対象になると言っても良いかもです。
高室山は山頂の手前で一気に雰囲気が良くなり、山頂からの展望は素晴らしいですね。
ここだけで下山してしまうと、せっかく遠くから来たんだし、少しもったいないかも?
P777の先の尾根は見所があり、この辺りまで足を延ばすと良さそうな。
ザラノの手前の尾根のブッシュは少し面倒だけど、避ける踏み跡もあるし、イワカガミの咲く頃なら、訪れる価値はあると思います。
昔に比べると、マスクの着用を心がけるようになったのもあり、花粉症の症状は随分と軽くなっています。
でも、それなりに悩まされていますね。
山行中にマスクをしていると呼吸しにくくなり、知らず知らずのうちに「あごマスク」状態になってしまっているのが現状です。
結果として、花粉を吸い込んでいるはずだけど、去年はあまり症状が出ずに済みました。
山で黒マスクは怖そうですね。
逃亡犯が山に逃げ込んだような感じ?
そろそろ春も本番を迎えるようになるし、どこへ行くかに悩むようになりますね。
息子と一緒にレコを拝見して、高室山山頂の点二つは「kouとママやな〜!」と嬉しくなりました。
また、どこかのお山で(^^)/
親子で歩かれているレコ、見させてもらっています。
楽しく山歩きをされているのが写真からも伝わって来て、何とも微笑ましい。
P777からの高室山の写真。
実はズームした写真も撮っていて、そちらを使おうかと思ったのだけど、ピントが合っておらず、ちょっと公開しにくいなという感じ。
その写真だと、きっちりと人の姿を確認できます。
時間的にも、koumamaさんとkou88くんのお二人で間違いないでしょう。
他にも、ソロらしき方が二人いらっしゃるような。
普段は京都の山をメインに歩いていますが、滋賀の山を歩く回数が増えており、お会いする機会があるかも知れませんね。
京都にも良いお山はあるので、足を運んでみて下さい。
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