谷川/白毛門(松ノ木沢の頭まで)
- GPS
- 05:12
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 1,396m
- 下り
- 1,384m
コースタイム
天候 | 3/23 曇り、3/24 雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
土合駅に駐車。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆道の状況 1日目は締まった雪で全面トレースありだったが2日目は新雪が20cm以上積もりトレースも無し。雪の量と質は色々と変化があるのでその時の状況で適切に対応する為にはアイゼンもワカンも必要。 1日目は締まった雪の登りだったのでアイゼン不使用。2日目は新雪で足元もよく分からないためアイゼンまたはワカンを使用した。 ◆登山ポスト 土合駅構内、白毛門駐車場にあり。土合駅構内のポストで提出。 |
写真
感想
前回の白毛門でのイグルー作りは新雪で屋根ができず急遽雪洞山行になったが今回は「再履修」としてイグルー山行に再挑戦した。元々はタカマタギで計画したけど早朝の関越道の事故と閉鎖を受けて再び白毛門に転進。テントを持たないのが上達の早道と背水の陣で向かったが締まった雪で結構安楽にイグルーも出来ました!イグルー作りは成功したものの翌日の天気は半分吹雪のザ冬山模様で早々に下山した次第。これでイグルーで縦走だなんて声もありますがどう?
【1日目】
湘南を5時過ぎに出発して途中でI久保さんと合流して湯沢ICを目指す。当初計画では土樽からタカマタギ経由日白山を目指すものでタカマタギ周辺でイグルーを作ろうと言うものだった。前回の白毛門山行は関越道の渋滞に悩まされたが、今回は1時間半出発も早くしたせいかずっと順調だった。が群馬県に入った辺りで土樽PA近辺の事故のために関越道が通行止めとなっているとか。色々とネット情報も見ると多重衝突のようで数時間は通行止めが続きそうだった。手前で降りて国道で行くのも手の一つだけどタカマタギが最終目標じゃなくてイグルー作りの再履修が最終目標だよね、と言うことで手前の白毛門で良いか、と言うことになった。まあ勝手が解っているしね、と皆同意。月夜野ICでみんな高速を降ろされるので出口渋滞もあり、その手前の沼田ICで降りて土合を目指した。一応白毛門駐車場を見てみたがまだ雪に閉ざされていたので土合駅に戻りここに駐車した。
支度をして出発。前回よりはだいぶん雪も減っていて東黒沢に掛かる橋は欄干だけでなく底も見えていた。前回は新雪が深くてワカンが必要だったけど今回は締まった雪でワカンもアイゼンも着けずに松ノ木沢の頭まで登ることができた。登り一方で疲れるが段々と展望が良くなるのに慰められながら登る。土合から2h40mで松ノ木沢の頭に着いた。
ここからイグルー作りの再履修が始まる。概ね写真のコメントに書いた通りだけど
1. φ1.5mの円のマーキング
2. 下部2段用のブロックの切り出しと積み上げ
3. ドーム用の長めのブロックの切り出しとドーム部の積層
4. 出入口の工作
5. フロアの掘り下げと拡張
6. 隙間の目止め
と言うステップで今回は結構順調に作り上げることができた。イグルーについてはyoneyamaさんの丁寧なレクチャーノートがある。
https://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=44
そこに書かれていた通りキーになるのはドームを作る長いブロックを作ることとそれに適した雪を探すことのようだ。今回はラッキーにも表層がかなり硬く締まっていてここから長いブロックを容易に沢山切り出すことができた。1から3で1時間弱、これで基本的な形が出来上がっているのはかなりスピーディだ。
少し出入口を下目に着けすぎたせいか最初のうちはイグルーに入るのにかなり窮屈な姿勢を強いられたけどフロアを掘り下げるとだいぶん楽になった。
中に入ってみると結構明るいのが印象的だ。不思議と夜中に目覚めた時も天頂部が明るいので朝かと間違ってしまった。雪洞と違って陽があるうちはヘッデンは不要だ。また雪洞以上に暖かい。温度計は5℃位を指していたし、火を炊いていると10℃にもなった。でも何となく雪が吹き込んでくるのか起床時には皆の寝袋に薄っすらと雪が被っている状態だった。ともかくかなり快適なのに一同驚愕した次第。穏やかに夜を過ごすことができた。靴を履いていられるのもテントと違うメリットだけどテントブーツがあると更に良いとも実感できた。またテントよりも室内が高いので立って背伸びをしたりすることができるのもありがたいところだった。
【2日目】
夜半強い風が吹いている感じもあったがその通りだった。朝になると周囲は積雪20cm程度で外に置いていたギア類も新雪に埋まっていた。前夜はまんぷくだったが半分吹雪だ。こんな状態で白毛門を目指す気はみんな無い。前回山行で絶景を楽しむことが出来たし尚更だ。なので早々に下山は決まった。
いざ下山となっていきなり東側の尾根に間違って入りこれは違うよねと登り返して戻る。GPSの地図を確認してルートが左側の尾根と解る。この週末は各地で遭難のニュースが相次いだけど文明の利器は利用するべきだ。一旦正しい尾根に乗ってしまえばそれ程懸念は無いけれど支尾根があるところでは都度GPS地図を確認して降りていった。土合駅までは2時間で着いたが昨日の景色と全く違うのは驚かされる。雪質も2月の山行の時の方が春山っぽい感じだったが今日は100%ザ冬山だった。
結構ゆとりのある1泊2日のイグルー山行だったけど、無事にイグルー作りには成功して色々と理解できたのは大収穫だった。要は部位に適した雪を探すことがポイントなようだ。これでテントを持たずに縦走だ、なんて声もありますが行けるかなぁ?
■今回、出入り口は(崩落が心配で)ブロック面の1m程下から掘り進めたが、冒険登山のすすめ(米山悟. 筑摩書房)によると「出入り穴はブロックを積んだ下部20僂曚匹ら横に開けます。」でした。
■ガス 160g 使用
■交通事故による通行止めのため予定変更、沼田ICで降りて白毛門山行に。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190323-00000004-rescuenow-soci
からの引用文
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〔関越道〕新潟県内で14台多重事故 3時間ぶり通行止め解除(23日10時15分現在)
3/23(土) 7:00配信
NEXCO東日本などによると、新潟県湯沢町の関越自動車道土樽PA付近で、車両14台の多重事故が発生し、23日06:50から、下り線(新潟方面)の月夜野IC→湯沢IC間で通行止めとなっていましたが、約3時間後の10:05までに解除されています。
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